発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.「一声に十年」とは、どういうことですか。

A.声の弱い人が人並みのレベルを越えて、本当に一流の声と思われるような声になるには、その基礎だけで十年はかかるということです。陶芸の道でも人並みになるには十年、プロのスポーツ選手でも、十代(小・中学時代)の頃からおよそ十年かかります。つまり、ものごとが成立するには十年、時間にすると、およそ一万時間が最低限の目安なのでしょう。陶芸を2~3日やって、一人で湯飲みがつくれるようになったというレベルと、一流の作品といわれるレベルとは、簡単に比較や言及ができるものではないのです。ちなみに一万時間とは、毎日三時間、無休で約十年です。(♭)