発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.原語でなく、訳詞を使っているのはなぜですか。

A.原語のままではなく、訳詞という自分たちのことばがつくことが大切なのは、歌は生活しているところのことばで支えられているからです。器楽曲に対して、歌が決定的に有利なところは、次の二点です。

 1.人間の声である  2.ことばで意味を具体化できる

日本語で育ってきた日本人が、いくらセリフや表現を外国語でいっても、その伝わる程度はネイティブほどには判断できません。日本では、英語で歌えれば、英語の発音が正しければOKという形での評価が幅を効かし、表現が忘れられてきたと思うのです。(rf拙著「英語耳ヴォイトレ」)(♭)