A.モノトークとは、モノローグ(独白)を表現として成立させたもので、モノローグ(=独白)がダイアローグ(=対話)に対して用いられている点と区別するため、私がつくった造語です。
ある合宿で、私はレッスン2~3年目くらいの、まだ表現力の十分にない人でも、15~30秒の「モノトーク」(日本語のトーク)では、充分に人に伝える表現力を持っていることに気づきました。そこでオペラ歌手やポピュラー歌手にも、「モノトーク」を必修にしたのです。どれだけ歌で伝わっているかがわかりにくいからでなく、本人自身に、いかに歌で伝わっていないかということをわからせるためです。マクドナルドでの「いらっしゃいませ」程度にしか、伝わっていないかもしれないということに気づいていないからです。それではトレーニングにもならないし、そもそもトレーニングの必要さえもないわけです。ですから、日本語でしっかりと伝えるところからスタートしたのです。(♭)