発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.「表現の成立」を知るには、どうすればよいですか。

A.モノトークとは、モノローグ(独白)を表現として成立させたもので、モノローグ(=独白)がダイアローグ(=対話)に対して用いられている点と区別するため、私がつくった造語です。

ある合宿で、私はレッスン2~3年目くらいの、まだ表現力の十分にない人でも、15~30秒の「モノトーク」(日本語のトーク)では、充分に人に伝える表現力を持っていることに気づきました。そこでオペラ歌手やポピュラー歌手にも、「モノトーク」を必修にしたのです。どれだけ歌で伝わっているかがわかりにくいからでなく、本人自身に、いかに歌で伝わっていないかということをわからせるためです。マクドナルドでの「いらっしゃいませ」程度にしか、伝わっていないかもしれないということに気づいていないからです。それではトレーニングにもならないし、そもそもトレーニングの必要さえもないわけです。ですから、日本語でしっかりと伝えるところからスタートしたのです。(♭)