発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.発音をもう一度固めたい。

A.私のところでは、過度に発音、滑舌を重視していません。発声から考えると発音は後の位置づけです。それでも、実践的に考えるのなら、口をはっきり開けた方がビジュアルの助けも加わり、新人としては早く通用します。大学生でTVに出る女子アナなどが、その例です。そこから2、30年たつと、アナウンサーでも残っているのは、個性豊かな声となった人だけです。口もほとんど動かさなくても明瞭な発音になっています。母音は口形でなく、口内でつくられるからです。

ですから、新人社員をセールスや接客での即戦力とするには、滑舌練習からのアナウンストレーニングをするのが手っ取り早いのです。「話すため」の技術向上になります。すると声はほとんど変わらないか、人によっては浅くなります。日本人の社会風土や日本語の性質(高低アクセント、高出し)がそれに拍車をかけます。高く浅い方が、新入りとしては受けがよいからです。個性や独自の説得力や表現力はむしろ、ここでその方向性を奪われるのです。それを評価しない日本の社会の問題も大きいです。(♭)