発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.オペラ歌手に向いているのどとは。☆

 

A.別の面から話をしましょう。

 

 欧米のバイオリンという楽器は、実に多くのすぐれた演奏家や技術者(製作者)によって、高度に完成されてきました。家が買えるほどの高価なストラリバリウスの音を、「今の技術者でも超えることはできない」ともいうし、性能を比較すると、他のバイオリンと差がないというデータもあります。年月が楽器を育てたのか、その名声が名演奏家を惹きつけ、伝説となったのか、知るよしもありません。

 

ともかく、そういう伝説の名器は別にして、私たちが買うくらいのバイオリンについては、およそ高価なものは、そうでないものよりもよいといえます。つまり、理想の形、素材があり、バイオリンだけで評価できるということです。これは声楽家という持って生まれたのどと体ということになります(もちろん、その管理の仕方、育て方が入ります)。10倍の価格を出してでも、1パーセントの質を向上させたいと思うかどうかは、その人の立場にもよるでしょう。

 

 a.元々の楽器=のどを中心とした体

 b.使い込み、手入れ、今までの歴史、経年変化=育ち、育て方(スキル)

 c.今の使い方=テクニック(♭)