発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.話し声は歌声と違いますか。

.声楽以外の分野(ポップスやジャズなど)の、初歩の段階の人で、話し声はそこそこ普通に出るのに、スケールになると、半分以下の声になってしまうというケースがあります。話し声を出すように歌えば、23倍の声量にも、声の艶にもなるだろうと、不思議な気がするのですが、そこがなかなか越えにくい壁のようです。たぶん、その人にとって、ご自分の話し声は何の価値もなく、もちろん綺麗でも大きくもないと頭から思い込んでいるのでしょう。それでも、その人が、ご自分なりになるべく綺麗に出しているつもりの歌声に比べると、何倍も艶も声量も有ったりします。

なぜなら、話し声は、生まれて声が出せるようになってから、ほとんど毎日、使っているからです。使い過ぎて声を潰したりしていなければ、あまり歌を歌わない人なら、歌声の何百倍・何千倍も、話し声は使っているはずです。そんな話し声が、歌声よりもしっかりと充実しているのは、何の不思議もないことなのです。大いに活用していきましょう。(♭Ξ)