A.どんなによい発声になっても、限界を超えて声を使い続けると、喉は痛くなります。しかし、それは発声の良し悪しとは別の問題です。どんなに健脚で、フォームもスピードもすばらしいスポーツ選手でも、限界を超えて走り続けたり歩き続けたりすれば、靴擦れやマメもできるし、足の筋肉も疲労してしまうのと同じです。よくない発声で喉が痛くなるのは、足にサイズも形もまったく合わない小さな靴で、マラソン大会に参加するようなものです。少し走るだけで、すぐに足が痛くなるはずです。発声もそれと同じで、無理な悪い発声ならば、たとえ短時間しか声を出していなくても、あっというまに喉が痛くなります。喉が疲れてもいないのに、声が出しにくかったり、喉が痛くなったりしたら、よほど無理な発声をしているか、風邪などの病気による喉の炎症が考えられます。ですから、自主トレなどでも、喉が痛くなったりしたら、無理をしている証拠なので、どんなにすばらしいメニュでも、取り組み方を変えていく必要があります。悪い発声でなければ、喉が疲労する前に、喉が痛くなったりはしないものです。(♭Ξ)