発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.なぜ外国人は高低アクセントやイントネーションがうまくつけられないのですか。

A.これは、逆もいえます。日本語ブームもあって、外国人の日本語能力の向上は、目を見張るばかりです。もともと音声に優れた外国人ですが、それでもイントネーションの違いは、すぐには直りません。

私たちは「おはようございます」というときに、高低アクセントを伴わせて述べています。しかし、彼らは「オ・ハ・ヨ・ゴザ・マス」と点々といいます。彼らにとっては、強弱のない日本語は、機関銃のように、ダ・ダ・ダ・ダ・ダと聞こえるそうです。たまに私もつられます。それでも、「フ・ク・シ・マ・サン」といえる外国人は、強弱アクセントで「フクシーマ」という人よりも、日本語の能力は格段に上なのです。日本語を流暢に操れる外国人でも、そうなのですから、私たち日本人が、簡単に言語の声感覚が変えられるものではないといえます。

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