A.オーディションの前に十分準備をしているでしょうか。セリフの課題があるならその課題を繰り返し繰り返し練習する。その時に、その台詞の主人公はどんな人柄なのか、何歳なのか、仕事は何をしているのかなど、セリフの中に書かれていないことを自分で設定して作ります。
相手とのやり取りのあるセリフなら、まずは相手のセリフをちゃんと聞くこと。聞くことによって自分の心が動くはずです。そうしたら次に、その心の動くままに自分のセリフを言ってみる。型にはめて大仰に身振り手振りを使ってセリフを言ったところで、人には全く伝わりません。やろうやろうとすること自体、自意識過剰になって「自我」しか出てこなくなります。セリフに節がついたようになってしまうのも型にはまってしまっているからですよね。
自分の心に嘘がないこと、相手の言葉を聞くこと、心を動かすこと、まずはそこから取り組んでみましょう。大切なのはかっこよく見せることではなくて「心」なのです。(♯Å)