発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.欧米の歌がのりやすいのはなぜでしょうか。

A.Twinkle, twinkle little star,

 ’   ’  ’  

How I wonder what you are!

    

Up above the world so high,

    

Like a diamond in the sky.

    

このように、ことばにすでに4ビートが入っている。というより、そこから歌になったからです。

西洋の詩、たとえば「きらきら星」を強弱アクセントで示してみると、規則正しくくり返されています。手拍子で、手を打つところが強勢であり、このリズムは強弱律(トロケー trochee)と呼ばれています。

二音節語ではその語のアクセントに合わせてあり、一音節語では意味の強い語(スター、ハウなど)が強勢のところにおかれ、意味の弱い音(ザ、ツー)は弱勢のところにおかれています。英語は多音節語でも強弱強弱(または弱強弱強)のくり返しになる傾向があるから、強弱律や弱強律(アイアンビック iambic)には、のりやすいのです。(♭ф)