A.演劇や朗読でもなければ、明瞭さをもって相手に伝え練習することはないかと思います。
日本語を明瞭に発音するに際して、基本的なことは、あいうえおの母音を明瞭に発音すること、そして子音の調音点を明確に理解し、実際に体現できることかと思います。母音子音の発音がクリアになることが大前提なのですが、
この基本を押さえた上で、語頭をはっきり発音するということです。日本語は語尾も大事ですが、語頭をはっきり発音しないと相手に明瞭に伝わりません。語頭を丁寧に発音することを心がけるだけで、相手に丁寧に伝えようとする印象を持たせることが可能です。なかなか不自然に感じるかもしれませんが、ちょっと頑張って挑戦してみてください。
「あめんぼ 赤いな あいうえお」の「あ」の部分、すなわち、語頭をいつもの倍の長さ伸ばしながら読んでみてください。
「あーーーめんぼ あーーーかいな あーーーいうえお」という具合です。
次に
「ある山の中に、ごんぎつね、という、きつねが、いました」の点で区切られた語頭を、長めに読んでみてください。
長くすることに慣れたら、語頭を少し高い音にして強調したり、あえて低い音にしてニュアンスをつけてみたりしてください。明瞭に相手に伝わる読みを目指して頑張ってみましょう。(♯β)