発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q. 音の高さによって、変わらない声を出すことはできますか。

. これには太く強く大きく、音色を統一したベースの声が必要です。さらに、もう一つ、ことばを伝えるためにことばでフレーズを成り立たせ、その伝達力を失わずにメロディを処理することです。

外国人の歌い手が日本語で歌うのを聴くとよくわかります。イントネーションが若干おかしいのに関わらず、美しい日本語と、豊かな情感が聞く人の心を動かします(グラシェラ・スザーナからアダモ、ミルバ、イベット・ジローなど)。やっぱり欧米や韓国、中国などの血を引く歌手(欧陽菲菲テレサテン、キムヨンジャなど)がうまいのも理由がありそうですね。音声医の米山文明氏は、シャンソン歌手イベット・ジローの日本語での歌を日本人よりも評価していましたが、これもそういうことなのでしょう。

とはいえ、J-POPSはかなりことばを犠牲にしたリズム優先(といってもグルーヴでなく、音響のエコーに依存した点打ち的な歌唱)になってしまいましたが。(♭ф)