A.スピーチの原稿をつくり、それを直すのに苦労した人はたくさんいます。しかし、テープに入れて、それを聞き返す人は、ほとんどいません。家族のまえで読み上げをやるほどの人も、なぜか録って聞かないのです。自分の声や話し方をこれほど客観視できる方法はありません。それは、自分の声は聞きたくないからです。聞かせたいのに聞きたくない。なんて人間って身勝手でしょう。うまく伝えたと思っています。
まさにその悪しき風習が極まったのがカラオケです。いや、カラオケ公害といってもよいかもしれません。自分も聞かぬ声を誰が聞くものでしょうか。
その理由の一つには「聞いたってわからない」というのもあるのでしょう。
しかし、家族でも、自分の声や話の内容をチェックしてもらうと案外と気づかない鋭い指摘をもらえることもあります。(♭б)