足の裏を意識することから始まると思います。
あるヨーロッパ人の発声のセミナーに参加したときには、なんと足の裏のマッサージからスタートしました。それ以来、私自身も時間があるときは足裏マッサージからウォーミングアップをスタートさせます。本番前など、気持ちが上がり気味な時こそやるようにしています。
ある整体師の人がおっしゃるには、足の裏の土踏まずの真ん中あたりに「嚥下」にうまく作用するツボがあるそうで、そこを押すと、歌の人にも役に立つと教えてくれました。
そのあとに腿の裏側、ふくらはぎを伸ばすために脚の裏側をストレッチします。お尻から足首にかけて伸ばすことで、しっかり足を意識して立つことができます。そして上半身の重みを足から地面に逃がすようなイメージで、上体を上下にゆさゆさと動かします。しばらくこれをやっていると、すとんと重心が下りるような意識がわいてくると思います。
どっしり立つのに役立つイメージは腰から下を下げる意識です。背中下のほう、腰の付け根あたりに横隔膜がついている部分があります。ここを下げるように意識すると歌うときにも大変役に立ちます。腰から下、特に背中側を下に下げるような意識をプラスしてみて下さい。
(♯β)