発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.母音を流して発音する

A.日本語はリズムであらわすと、四分音符や八分音符の羅列です。すべての音節が均等なリズムで発音されます。例えば「きらきらひかる おそらのほしよ」という歌詞があったら、すべて同じ音価が並びます。このリズム感をそのまま曲に当てはめてしまうと(そのように作ってあるので仕方のないことなのですが)平板な、同じ音型の繰り返しになってしまいます。外国人がこれを発音したら「きーらきら」などというふうに必ずどこかに伸び縮みやアクセントをおいて読むことでしょう。

歌でこの平板さを回避するには、なるべく母音を息で流して歌っていくことをお勧めします。「きらきら」の「きー」をなるべく息のスピードで運んで次の「ら」に移行させるというような感じです。自分で思っているより、音価ぎりぎりいっぱいに音を母音で流し続けます。さらに「きらきら」が「ひかる」に向かっていくように母音を流します。このようなテクニックで平板な歌唱から脱することができます。([E:#x266F]β)