Ａ. 歌うときに音を自分で聞いていますか。歌う時は自分の声を自分で聞かないというのが鉄則です。確認したいという傾向のある人は、大体自分の音を聞いて歌ってしまうようです。そして、聞いたことを体感でとらえたい気持ちが、喉のところで声をぎゅっとつかんでいるような感覚、喉で声を保持しているような感覚に現れるのかもしれません。
これをしていると、声は自分の体の中だけで鳴っているだけで、聞いている人に届かない、豊かな響きが作れない、ピッチが不安定になるなどいろいろな弊害が出てきます。また表現も小さくなってしまうでしょう。
喉で音を確認したい気持ちをぐっとおさえて、勇気をもってお腹から吐きだされた息にのせて発声するように習慣づけていきましょう。もしかしたら、何かうまく歌えなかったトラウマのせいで、そのような習慣を身に着けてしまったのかもしれませんが、一度気持ちをリセットし、気持ちよくのびのび声を出せるよう訓練していってください。（[E:#x266F]β）
