発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.自分の話し声を録音して聞くと、普段と違う声に聞こえます。

.これは誰しも感じたことがあるのではないでしょうか。録音を聞くと、思っていたよりも高く薄っぺらい、ともすると気持ち悪い声に聞こえるものです。一体なぜでしょうか。録音機が安物だからでしょうか。

人間の耳は、外耳と中耳の境界にある鼓膜で集めた音と、骨伝導で音を聞いています。自分が発する声以外の音は、ほぼ鼓膜で集めて聞いています(重低音は除く)。反対に自分の声は、骨導音の割合が大きくなります。つまり、自分で聞いている自身の声は、体の内側を伝わる音を多く拾っているのです。この「内側の音」は、他人には聞こえていません。ですから、他人が聞いているあなたの声は、気持ち悪い録音の声と同じです。([E:#x266F]∂)