A.表現して歌っていくのには、レガートはとても重要な要素です。日本語はどうしても、1音節の連なりで「こ・の・み・ち・は」などと、すべての音を同等に歌ってしまいがちです。しかしヨーロッパ言語の曲を見てみると、動きがあります。オソレミオの冒頭で「ケッベッラコーザ」の「ケ」は「べ」に向かって、「コ」は「ザ」に向かって進んでいくように、音がまるで次の音に転がっていくような感じです。
このように、音節がどんどん次に向かって流れるように音声を「ローリングトーン」といい、それに反して日本語のように一音節ごとに止めてしまう音声を「ストップトーン」と呼んだりします。
なるべく音節を転がして次につなげて、レガートになるようにすることで言葉もよく表現され、フレージングを作ることができて、音楽的にスケールも大きくつくることが可能になると思います。([E:#x266F]β)