A.発声では、普段の話し声・読む声よりも確実に大きな声を出しますが、実際は声だけではなく「しっかりと息を吸って吐く」とういことも実践しています。言ってみれば「呼吸」の器を広げる作業をしているようなものです。
声は息の流れに乗って出ていきます。ですので、発声の直後は、その息の流れに影響されて、読む声も前に進みやすくなっており、その結果として読みやすいと感じます。しばらくして声が出にくくなるのは、その息の流れが停滞してしまうことが原因です。息が流れにくいのに、息に乗って出ていく声だけ出ていく方が無理なので、至極当然の感覚だったわけです。
声が出にくいと感じた時点で一旦読むのを止め、発声練習を少し行って息の状態を戻してからまた読み始める、という練習がお勧めです。発声直後はよい状態を維持できているのですから、ぜひその維持できる時間を少しずつ伸ばしていってください。([E:#x266F]α)