A.歌を歌う上で軟口蓋を持ち上げるということは、重要なポイントです。日本語の平時の会話はほとんど軟口蓋を意識することなく、下がったままでも平気で発音できますが、歌を歌うとき、声をしっかり出していくとき、軟口蓋を持ち上げておかないと、声が美しく響きません。
ではどうすれば軟口蓋を持ち上げることができるのでしょうか。手っ取り早いのは、自分の指を口に入れて触ってみることです。私も歌を習い始めた初期のころ、先生に軟口蓋を触られてここを持ち上げなさいと指摘されたことがありました。
あくびをすると、持ち上がります。鏡で、口蓋垂が持ち上がるように目視してチェックしてみましょう。更にあくびをし続けるかのようにして、この軟口蓋を頭の後ろの方に引っ張ってみてください。口腔内のスペースが広がり、さらに響きを増幅させることができます。この部位も筋肉の働きなので、やればやるほど持ち上がりやすくなると思います。([E:#x266F]β)