発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.マスケラに当てるというのはということでしょうか。どのようなメリットがあるのでしょうか。

.よく、オペラ歌手がレッスンの中でこのような表現を用いて発声のテクニックを教えることがあります。マスケラとはイタリア語で仮面という意味で、イタリア人の先生は顔の表面に声を当てるように指導します。頬骨、おでこあたりを目安に考えてください。目の付近を意識してもいと思います。

このように顔の前面に声を集めて当てる意識を強めると、声の方向性がつき、喉元で声をとどめたり抑えつけたりしないので、声の疲労度が弱まります。もし喉で押して歌っているように感じる方にはお勧めです。また、なるべく口をすぼめて、唇をとんがらせて声の焦点をさらに顔の外に作ってみましょう。唇の先端に多少力が加わるかもしれません。トランペットのベルの役割を唇が果たしてくれるので、声の響きをより前に飛ばすことが可能になります。([E:#x266F]β)