A.よく、オペラ歌手がレッスンの中でこのような表現を用いて発声のテクニックを教えることがあります。マスケラとはイタリア語で仮面という意味で、イタリア人の先生は顔の表面に声を当てるように指導します。頬骨、おでこあたりを目安に考えてください。目の付近を意識してもいと思います。
このように顔の前面に声を集めて当てる意識を強めると、声の方向性がつき、喉元で声をとどめたり抑えつけたりしないので、声の疲労度が弱まります。もし喉で押して歌っているように感じる方にはお勧めです。また、なるべく口をすぼめて、唇をとんがらせて声の焦点をさらに顔の外に作ってみましょう。唇の先端に多少力が加わるかもしれません。トランペットのベルの役割を唇が果たしてくれるので、声の響きをより前に飛ばすことが可能になります。([E:#x266F]β)