A.楽譜を見ると、特に日本語の歌は8分音符の羅列で書かれているため、どうしても一音符一音節のリズムでブツギレになってしまうのが否めないと思います。「この道はいつか来た道」が「こ・の・み・ち・は・・・」と一つ一つの音符がまるで同じ価値で、同じ拍感を持っているかのように歌ってしまっては曲の美しさを表現することができません。なるべく音節をつなげるように歌ってみてください。「こーのーみーちーはー」というイメージで、前の音符が次の音符にかかっていくように歌いましょう。そしてこの音符と音符の間の「ー」の部分をどのように持っていくか、その運び方で曲の情緒が変わります。単にまっすぐ伸ばすのでなく、少し膨らませたり、ディミニエンドしながら減衰させたりすることで、表情をつけることが可能になります。音符と音符をなるべくレガートにそして神経を注いでつないでみてください。([E:#x266F]β)