A.発声のときの声で曲も歌える、発声のときのテクニックを曲のときにも使える、これを実践するための題材のひとつとしてカンツォーネを使っているということです。もちろん、日本歌曲や英語の曲、その他の曲でも構いません。なぜカンツォーネかを探ってみるのも気づきや発見になると思います。
例えば、発声ではわかりやすく練習するために母音が中心ですが、カンツォーネはイタリア語歌詞で子音が多いので、発声で行ったことの応用練習ができます。子音が増えてもしっかり息を流すことを実践できたとき、とても歌いやすい感覚を得られます。また、知らない曲をゼロから勉強すること自体に学びがたくさんあります。音程やリズム、歌詞の意味や発音、音楽的表現など、ご自身で取り組むことは1曲の中に山ほどあるのです。カンツォーネに限らず、何の曲を扱おうともそこから学べるかどうかは自分次第です。([E:#x266F]α)