A.理想的なのは、常日ごろの練習をこなし、発表する曲を数か月かけて練習(ものによっては年単位で)したら、いつ本番を迎えてもいいようにしておくことです。本番があるので焦って1~2か月くらいで間に合わせようとすると、あまりいい結果が得られません。本番があるから何とか間に合わせるようにレッスンを詰め込んでしまうこともあるでしょう。そのようなやり方では、それなりの結果しか得られないのは明らかです。
人が感動するような演奏やエンターテインメントを提供するには、一朝一夕で作るものではなく、それなりの年月をかけ、自分の状態もいつ本番が来てもいいようなコンディションを整えておく必要があります。かといって本番前日のようなテンションを毎日保つのは非常に疲れますので、日々やるべきことをやったうえで、本番一週間前くらいから気持ちを高めていくこともいいでしょう。自分が苦手で陥りがちな弱点を見直す、もし技術に走りすぎていたら、役柄の表現を再度掘り下げてみる、過去の録音を聞いてみる、音源をながして流れをつかむ練習をする、楽屋に入り演奏会が終わるまでをすべてシミュレーションしてみる、体をいいコンディションに持っていくために体操などをするなどです。
本番前で体が固まっていたら、整体、マッサージ、鍼灸、アロマテラピーなどそれぞれに合ったリラックスを施してコンディションを整えてみましょう。しかし体が緩みすぎて、体のアラインメントが崩れるのはよくありません。私としては、本番前日にリラクゼーションの整体などを行うのはお勧めしません。([E:#x266F]β)