発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.睡眠を取ったり会話で声帯を使っていても関係なく、2、3日歌わないと声がひ弱な感じで別人のようになってしまいます。声帯が弱いのでしょうか。

A.何をもって声帯が弱いというのか、はっきりと返答できないところもあります。普段の会話よりも、発声や歌唱の方がずっと多く息を吐くので、それに比例して声帯もよりしっかりと使われるのは確かでしょう。

例えば何日か無言でいたあとで久しぶりに歌ったら声が弱くなっていた、というのならわかりますが、日常的に自宅や仕事場で人と会話をして声を出していても、それは全く関係ないものとして声がひ弱になる、というのはあまり聞く話ではありません。発声や歌唱で声帯を正しく使っていると、ちゃんと声が出てくるということは、「声帯」自体の問題ではなく、歌唱時以外のとき、すなわち日常生活での「声帯の使い方」に原因があるかもしれません。普段の会話で喉が痛い、すぐ疲れる、声が小さい等々、どんな話し方をしているのかを分析してみてください。もし普段の会話で喉を疲弊させていたとわかれば、それに対しての解決策が見えてきます。([E:#x266F]α)