発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.表現の朗読を使っての練習方法を教えてください。

A.歌もことばも、発声や滑舌の「技術的基礎」に関してはいろんな練習やトレーニングがあります。そして、上級者になるにつれ、どうやったらより「深い」表現ができるようになるかと悩むことでしょう。そうはいっても表現にも技術的な部分があります。技術的な部分とは、「大きい小さい」「速い遅い」「高い低い」のコントロールです。

朗読のトレーニングをするときに、この3つを極端にやってみましょう。

まずは「大きく」読む。そして「小さく」読む。「速く」読んで「遅く」読む。「高く」読んで「低く」読む。(このときには、それぞれ他の項目は全く注意を向けなくてかまいません。)

女性は「高くてかわいらしい声」が求められる傾向がありますが、それはあなた本来の声ではない可能性が高いため、注意が必要です。意識して「低い」声をトレーニングしましょう。一つひとつの項目が体として違和感なくできるようになったら、次はそれを組み合わせていきます。

「大きく速く高い」「大きく速く低い」「大きく遅く高い」「大きく遅く低い」「小さく速く高い」「小さく速く低い」「小さく遅く高い」「小さく遅く低い」この8通りはすべて瞬間に変えられるようにします。これだけでも、聞いている側からするとかなり表現の引き出しがあるという感じがします。