発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.演劇やミュージカルのわざとらしさは、日本人の日本語だから、そうなるのですか。

A.公に使う言語表現としては、日本語と日本人の両方に問題があると思います。日常レベルでパワフルな声で対話が成立していないので、それを舞台でやると、せりふも歌も、すごく大げさになります。

しかし、このところドラマなどでは、日本人の日本語らしく、パワーがなくなり、マイクや音響などでカバーするようになって、その問題は気にならなくなりました。同時に、表現としてのインパクトも薄まってしまったわけです。でも、それは現実を反映しているのです。