A.姿勢のリストは、結果的には、フォームです。身についていくとそうなる、そう感じる人が多いという目安です。身につけていくことがトレーニングのプロセスというのは、時間の経過によって変わるのです。どう使うのかという実践での動きを入れると、正しい姿勢とは、一つに定まっているのでなく、動きになります。もっとも柔軟に対応しやすい基本姿勢というくらいでしょう。
スポーツでも構えとプレーは違います。まして、ファインプレーやエラーのように、無理な負担やリスクが生じたら、正しさからは逸脱するかもしれませんが、必要があればそうするでしょう。
正しいことの一つの目安としては、体に部分的に同じような負担を長くかけないことです。同じ状態で長時間保てることがあります。そこからみると、部分的に疲れや痛みが出るようなものは、どこかよくないとなります。
しかし、筋トレなどは、そういう負担を強います。まして、舞台では美しいとか格好いいとかいった振りもつけるでしょう。アスリートも楽器のプレイヤーも、それぞれの用途に合った姿勢になるでしょう。
正しいというのが、一般的にみて偏った姿勢となることもあるでしょう。個人差も相当あります。
歌も、顎を引くのがよいと言われても、顎をあげて歌っているプロ歌手もいますし、あげて歌うこともあるでしょう。それで正しくないとはなりません。
人それぞれです。ヴォイトレもトレーナーのアドバイスを基にとはいえ、柔軟に対応しましょう。アドバイス自体を、柔軟に捉えてください。