A. 表現をするということは伝える、心動かすということですから、そのために大きな声が必要なわけではありません。伝える方に集中すると、声は自然に使えるところまで、つまり最大でも70%くらいの大きさまででしょう。
100デシベル出る人でも歌を歌うときに、その声量で歌う人はいません。コントロールしなければならないからです。
ただし、そうしたことが続くことによって、身体能力が衰えて、大きな声が出なくなるのは問題です。役柄に集中するのは大切ですが、その役柄では必要としないような基本の力は、トレーニングを並行して落ちないようにしておくことでしょう。