A. 私は、トレーニングの前の説明として、ビフォーアフターで、今、無理なく使えている領域、トレーニング次第で、無理なく使えるようになる領域、その後もやはり無理して使う領域と3つに分けています。
声の高さや声量にも限界があります。その限界を広げるよりは、無理なく使える領域を広げるのが、基本的なトレーニングの目的です。また発声の基礎になります。
無理に出そうとしたら、誰でもかなり高い声も大きな声も、出せます。しかし、それがある程度の時間、確実に再現できなければ、あるいは、いつでも同じように再現できなければ、人前では使えません。なのに、今、無理に出している高い音の、さらに髙い音をどう出そうかというような練習をしている人が多いのです。これでは、発声の基礎は、身に付きません。