発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.いくつくらいから、ヴォイストレーニングを始めたらよいのでしょうか。

A. 年齢ということでいうならば、声変わりの時期以外は、何の制限もありません。あなた自身の考えによると思います。まだ若すぎると思うなら、早い、遅すぎると思うなら、遅いということでしょう。

特に歌は、二十歳でも、うまい人はうまいし、三十年、習っているといっても、へたな人はへたなのです。だからこそ実力派志向でいくなら、しっかりとしたトレーニングが求められるのです。(♭π)

 

A. 今は小学生などが、大人顔負けの歌で、世間を驚かせているのは、よく見かける状況です。昔も、マイケルジャクソンのように、子供時代から大人気の歌手もいました。本人のモチベーションが高いようなら、何才からヴォイストレーニングを始めても、問題はありませんが、成長期には、変声期があることは、おぼえておかなければなりません。変声期の時期と期間の長さは、人それぞれなので、なかなか難しい問題です。(♭Ξ)

 

A.ヴォイストレーニングを始める時期については、人それぞれの状況にもよるので明言が難しいです。私は中学生から歌の個人レッスンを始めましたが、小学生から合唱団に入っていたことも大きく役立っています。上達できるかどうかという観点で見るなら、始める時期が何歳であっても必ず上達は見込めます。(♯α)

 

A.ヴォイストレーニングを始める年齢は、それほど気にしなくていいのではないかと思います。目安は、一般的な習い事ができるような年齢ではないかと思います。

大切なことは、年齢や状況に応じたメニュをトレーナーの側が設定できるかということです。

たとえば、変声期の男子に高音域を無理やり出させるような訓練をさせたり、小学生のうちから音をGirareする訓練をさせるだとか、いきなり共鳴を教えるだとか、そういったことは無意味で、本来の楽器のよさを失わせてしまう危険があるので、そういったメニュは行わないことです。

まずは、年齢や状況に応じながら、焦らずに楽器を育てていく意識を大切にするとよいと思います。これがヴォイストレーニングの核であると私は思います。

近年の小学生の歌い方をみると、か細すぎるほどの声でしか歌わないという子が目立つように思います。我々は赤ちゃんのときには理想的な声の出し方をしていたわけですから、それを土台に自分という楽器を育てていく、息もれのしない声を使えるようにしていくということを日々心掛けて生活していくことが重要だと思います。(♭Я)

 

A.子供の場合、何をめざすかにもよる(オペラなのか、合唱なのか、ミュージカルなのか、役者なのか)にもよると思います。声変わりのリスクもあるので、あまり早くから、トレーニングで変な癖をつけるよりも、子供のときはのびのび声を出せばいいと思います。

小学校高学年くらいからはヴォイストレーニングの効果が発揮されてくると思いますが、5、6年生〜中学生にかけては、声変わりがあるため、あまり無理なトレーニングはせず、呼吸や発音などを中心にレッスンし、声変りが安定したら本格的に行うのがよいでしょう。(♯β)

 

A.トレーニングを始める時期についてですが、「思い立ったが吉日」ではないでしょうか。トレーニングなどしなくてもよい声が出る人もいますが、予防として、基本的なトレーニング法は知っておいたほうがいいかと思います。

(♭∴)

 

A.ヴォイストレーニング開始年齢については、早くて小学2年生ぐらいからよいと私は考えています。「ぐらい」というのは、子どもの発育は個人差が大きいためです。

ただし、大人と同等の負荷のトレーニングや、筋肉をたくさん使う強い声の出し方はお勧めしません。子どもにしか出せない素直な声を引き出して、自己肯定感を高めることに意味があります。

そして声変わりが始まったら、終了するまでトレーニングはお休みしなくてはなりません。ここで無理に声を使うと取り返しのつかない損傷を招きます。(♯∂)