A.イタリア語やフランス語などで歌おうとすると、それを理解する聞き手の耳は非常に厳しくなります。言葉の響きが素質によるものか、後天的に修正可能なものかはヴォーカリストにとって大きなテーマです。幼少期なら直せても、大人になってからでは困難を極めることもあります。また、加齢による衰えをどこまで技術で保てるかについては個人差や環境の差が大きく、明確な答えはありません。だからこそ、言語の壁や肉体の老化という抗えない変化に対して、自分が今どこまでできているのかを冷静に把握し続ける必要があります。言葉のニュアンスを保ち、衰えを最小限に抑えるには、変化に合わせた継続的な自己調整が欠かせません。