呼吸法のベースは、普段リラックスしてやっているのでよいのです。特別な吸い方、吐き方があるのではない。最近は腹式呼吸とも言わなくなって、私は深い息と言っています。深い息と浅い息がどう違うかというと、たぶん少しの違いだと思うのです。普通に息をしているということも、かなり難しいことなのです。これは病院でも入ったり、長い病気でもしてみたら、深呼吸するのさえ難しくなる。人間の体はそこまで精密にできています。それをまったく新しい呼吸に変えてというのは、できない。変わらないわけです。その上で、必要に応じて対応できる力を身につけていくということです。水中動物から陸上動物に変わったわけで、それ以上に変わることはない。
まず息。常に2つ考えておいてほしい。トレーニングでないのなら迷わないのだけれど、いろいろ学ぶと、いろいろな考え方があって迷います。そこでは、常に現実を見ることと現場を見ることです。