発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.音楽の時代的な意義とは、何でしょうか。

A.近代をみても、民族独立運動、国家の成立、そして、その解体、国を超えるのに音楽は、いつも大きな役割を果たしました。万人に普及すると同じ気分になり、一体となる感覚を共有できるようになってくるのです。2016年に亡くなったデビット・ボウイに、ド…

Q.音響技術でのレッスンも変化はありますか。

A.大ホールでの観客へのアピールは、役者や歌手を、よくも悪くも変えていったのです。語るより音量でのパワーで聞かせつけるようになったのです。音響技術の発達で室内を超えていったのです。 一方、楽譜、レコードも、伝統教育として伝承に使えるようにな…

Q.どのように洋楽をこなせばよいのですか。☆

A.うまいか下手でなく音楽であるかどうかが問題です 聞くことはできても、それについて、好き嫌いは言えても、本当のよし悪しを語ることは、本場からでないとできないことを痛感します。つまり、新しいものが亜流かの判断、似ていないものが出たとき、その…

Q. 歌を1曲マスターするまでの練習とヴォイストレーニングを知りたいです。

A. 人によって、また、得意不得意によって、取り組み方は違うでしょう。私の場合は先ずメロディーの音取りをします。楽譜を見てメロディーを階名読みしながら、音程を確認していきます。ここでいきなり鍵盤楽器などを弾いて、音取りをする人も少なくないか…

「い」の発音をうまくするメニュ

「い」の母音が不明瞭なケースが多くみられます。あまりにきつい響きにならないように、あえて柔らかく発音させているというケースもあるからかもしれません。 「い」の母音は舌が相当高い位置にある母音です。もっと舌を思い切り持ち上げて発音していいのに…

Q.指名して質問するのはどうしてでしょうか。

A.話の途中、時間をとるのを承知で指名するのは、場の緊張度を高めるためです。私語があったり眠たそうな人が多い時、その雰囲気を断ち切ります。まじめに聞いている人に、簡単に答えられることをあてるだけで、目的は達せられます。それで改まらない時は…

Q.休憩時間の取り方はどのようにすればよいですか。

A.規則正しく休憩を取れるように努めます。話が長い時は、眠気防止や気分転換を図るために、適宜、5分程度の臨時の休憩を入れたり、席の横でもできる軽い体操をさせたりするとよいでしょう。休憩時間は、「5分間」と言うのではなく、「3時10分まで休憩にし…

Q.休憩が終わってから、どうしますか。

A.休憩の前までの話をまとめるとともに、休憩後に話すことを伝えます。「前にこんな質問がありましたが…」と自分から問いかけるのもよいでしょう。「言い忘れていたことですが」と補足するとよいです。(Э)

Q.息によって、のどや口内がカラカラに乾くようになるのはなぜでしょうか。

A.それはよくありません。これは、無駄に荒い息を使いすぎるからです。(♭б)

Q.声を保持するには、どうしますか。

A.声は声帯が発した音(喉頭原音)から共鳴して伝導していきます。〈発生―維持―終止〉 体が一瞬とても止まらないのと同じく、ことばもまた、出していないときも、息の動き、体の動きがあり、伝わるものがあるのです。それは、ちょうど円の循環のように絶え…

Q.声は、出して止めるのですか。

A.そうではありません。体から息が出せる状態になったとき、そこで声を伴って息が出ます。イメージとしては、声帯の振動が表現を伝えるのに必要な間、保たれ、しぜんと体の動きに合わせ、語尾も切られるのです。 (♭б)

Q.自分で受け止めたようにことばを変えて、人に教えてよいのでしょうか。☆

A.自分用に変えたことばは、必ずしも次代の人によいとは限りません。自分にはより合っていた分、他人には合わない、先の師のことばの方がよいかもしれないのです。 大体、師のことばはわからないから、よいのです。兄弟子などがわかりやすく解説する、それ…

Q.先生と同じトレーニングでは、自分に有効でないのですか。

A.同じ日本人でも時代環境が違います。また、心身が違うのなら、稽古も違がわざるを得ないのです。それを同じ土俵に上げるために補うのが基礎トレーニングです。☆(♯)

Q.トレーナーとの体、喉の違いに悩みます。

A.元の体が違うということ、喉も違うのです。絶対的な違いをどのように乗り越えるのか、分析と統合、体の差を埋める方法を考えていくことです。(♯)

Q.呼吸の練習だとしっかり息が吐けるのに、曲になると息が続かないのはなぜですか。

A.声は息の流れに乗って出ていきますので、歌のために地道に呼吸の練習をされているのは素晴らしいことです。曲で息が続かないのは歌詞の発音、音程、リズムなどの理由によって、息が必要以上に消耗しているのです。そういったことに振り回されずに、ひとつ…

Q.録音した自分の声が好きになれません。

A.歌っているときにオンタイムで聴く自分の声はどうでしょうか。歌っているときは内耳と外耳の両方で自分の声を聴き、録音では外耳のみで自分の声を聴いている、という違いがあります。誰にとっても、自分では生の歌声を客観的に聴くことはできませんし、実…

Q.曲中にフォルテでロングトーンがあり、練習の後は声がかれてしまいます。

A.「フォルテ」を意識し過ぎて1拍目から喉を押していませんか。その時点で息が流れにくくなるので、声が持続しない、なのでもっと押す、の繰り返しになってしまいます。また、ときどき「フォルテ」=声を出すときに強い負荷を感じるもの、と思う人がいます…

喉の負担を少なくしてよく響く声を出すためのメニュ

喉の周りの力みを取ることから始めましょう。口蓋を上げて、舌根を下げて口の中を縦方向に開けるようにして息を吐く練習をしてみてください。 喉を柔らかく開けられるようになりましたら、声を出す際にハミングで練習してみます。口を閉じて鼻から息を出すよ…

Q.話のまとめ方について教えてください。

A.話全体を振り返り、要点を要領よくまとめます。 「要するに、これまで私の話してきたことは、ひと言で申し上げると…」 「これまでの話をまとめてみますと、…ということになります」 何が伝わったかの確認、ポイン卜を押さえます。 印象づけのだめ押しを…

Q.締めの言葉とはどのようなものがありますか。

A.「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」 「ご清聴ありがとうございました」(Э)

Q.質問に答えられない時にはどうしたらよいのでしょうか。

A.専門外のことは、きちんと区別し、どこまでが自分の専門領域であり、その質問はどこがどう違うのかを説明します。文献や先生などの紹介をするのもよいでしょう。正確に答えられないようなことは、「あとで調べて連絡します」 と言いましょう。あやふやに…

Q.息から声にしていくトレーニングのメニュを教えてください。

A.このなかでやりやすいものをくりかえしてください。<( )はブレスで行なう> 「ハイラ、ラララ」 「ハイ、ラーラーラー」 「(ハッハッハッ)ハッ」 「ハッハッハッハッハッ…(太くしていく)」 「(ハッ)カケキコク」 「(ハッ)サセシソス」 「(ハ…

Q.のどの調子が悪いときなどは、どうすればよいですか。

A.生じ声を出すよりも、息を吐いている方がよいのです。声帯そのものを疲れさせるよりも、声をうまくコントロールできるように体を鍛えておくことが、トレーニングの目的だからです。(♭б)

Q.大きな声を出したことがないので不安です。

A.息によるトレーニングをしっかりやることをお勧めします。これは、時間も場所も問わず、やれます。必ず毎日、何回もやってください。(♭б)

Q.胸を動かさないようにというのは、本当に正しいのですか。☆☆☆

A.横隔膜は、右下にある肝臓のせいで、右が広く厚くなっています。心臓は真ん中ですが、動きの中心はそこではありません。左右の肺のあたりを動かす方が、呼吸にも有利です。胸の中心、胸骨をあげようとはしないようにしましょう。 胸郭には肋軟骨がついて…

Q.レッスンでメモをとるなと言われます。

A.ノートをとることが目的になってはいけないということでしょう。トレーナーと時間をかけられるなら、他のことをしないで、場に集中し、聞いて感じていく方がよいとは思うのです。(♯)

Q.自分で解釈するな、教わったことばを変えるな、と言われました。☆

A.型をくり返すと感覚やイメージからことばが生じます。それは自分のことばです。それが、自分には他の人との壁を乗り越えるのにヒントになることもあります。トレーナーのことばがヒントになり、それが変じて自分のことばになることもあります。それは、…

Q.私の日本語は抑揚が少ないですか。

A.あなたに限らずですが日本語は母音優位の言語ですので、よい意味で流れるように話すことができます。また、言葉のアクセントも多言語より柔らかいと言えます。例えば、階段(か-いだん)、電車(で-んしゃ)とアクセントはあってもその母音を長くはのばし…

Q.ビブラートができた方がいいでしょうか。

A.カラオケで競う歌番組が流行っていてビブラートの採点があったり、ビブラートができると歌が上手く聴こえますといった表現もよく耳にするように、世間一般ではそのような捉え方が主流であるのは確かでしょう。私個人はビブラートをかける、かけないを使い…

Q.ビブラートには種類があるのですか。

A.ビブラートは音楽用語で、本来は声楽や器楽の演奏などでその音を上下に震わせる(揺らす)演奏技法ですが、ポップス他さまざまなジャンルでポピュラーな用語となっています。ネット上ではビブラートの練習方法と題して色々と出てきますし、何種類かあると…