発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Q. 歌詞忘れ防止法を知りたいです。

A.もっとも簡単で容易な方法は、繰り返し歌うことです。何百回、何千回と、繰り返し歌って、自然に口ずさめるまで覚えることが、一番のお勧めです。しかし、時間が許さないこともあるでしょうし、覚えたつもりでも、本番では出てこないこともあるかもしれま…

Q.パッサッジョの歌い方

A.女性ですと、真ん中のドから初めて一点「シ」や、二点「ミ ファ ソ」あたりで声の転換を迎えます。低い音から上がってきて、声をチェンジさせないと歌えなかったり、違和感を感じたり、出しにくいポイントがあるかと思います。音がつっぱったり、音色が変…

Q.何をするのか、どうしていけばよいのかがわかりません。迷ってばかりです。

A. WhatとHow、何をつくるか、どうつくるか、どう、というのは、いつも制限のなかにあります。そこに手段を持ち込めなくては何をするにもできず、何をつくるにもつくれません。つまりHow toがいるのです。([E:#x266F])

Q.AIは、天才なのでしょうか。

A.昔のコンピュータは、1→2→3でしたが、今のAIは、あらゆるルートを想定しつつ、すべてを網羅するのではなく、選択、つまり、取捨もします。人間がAIに、碁や将棋で負けるようになったのは、そのためです。 天才は、たった一つのアイディアよりも、この計…

Q.オタクは、ロリコンですか。オタ芸をどう思いますか。

A.ロリコン、和製英語roricon→英語でloliconとなりました。ロリータフェチというと、ナボコフの「ロリータ」は12歳です。コンプレックスがついたのは、マザコンからの流れでしょうか。「萌え」に準じます。コンプレックスは、表に出ないものだから、日本人…

Q.おなかの力が弱く、声を支える方法を知りたいです。

A.声をおなかで支えるように指導されていると思いますが、いろんな方法があると思います。 私がドイツ人の歌手に教えてもらった方法は、椅子に座ったままトレーニングするというものでした。当時私はおなかの支え方がわからず、声を出すと上半身が上の方に…

Q.横隔膜と声帯の連動の方法

A.息を吸った時に肋骨の内側についている横隔膜が広がって下がり、息を吐いたときにはそれが弛緩して元にもどります。横隔膜をいかに保持するかが息の支えに繋がります。 しゃっくりは横隔膜の痙攣だといわれていますが、同時にヒクっと声もなってしまうこと…

Q.さわりとは、イントロのことですか。

A.触りは、本来、盛り上がるところ、聞かせどころ、サビです。ブリッジです。 サビでも、謡曲、語りものでは低く太く渋いところを指します。元々は、イントロのことではなかったのです。 ([E:#x266F])

Q.のど自慢では、チャンピオンの歌がつまらなくなってきたと思うのですが。

A.一昔前は、バックの伴奏のメロディを全く無視して歌ってしまうのに、けっこう長く聞かされてしまうような歌がありました。のど自慢の鐘一つです。お年寄りに多かったです。アマチュアゆえの素朴さにその人柄を楽しめたのです。皆がカラオケで卒なく歌い…

Q.歌が身近な例を教えてください。

A.子供の頃、友達の名前に節をつけて呼んでいましたね。「○○くん、遊びましょ」、こうして、ことばとメロディと2つのものの関係性がつけられるのです。グルーブ感やコール&リスポンスになります。野球の応援の声もまた、歌といえるでしょう。([E:#x266F]…

Q.声の焦点を集めるとはどのようにするのでしょうか。

A.歌を歌うときに、声を集めたり、焦点を感じずに声を出すと、響きの散った音になってしまうことがありますが、これを回避する方法が、「声の焦点を集める」ということです。単に「声を集めるという意識」ととらえたほうがいいかもしれません。普段話し声で…

Q.表現の幅を広げるメニュ

A.声や音に執着してしまって、なかなか自由な音楽を演奏することができないというような状態になっている人は、思い切って視界を変えていく必要があると思います。歌うこと=声や音と結びついてしまっているのであれば、この状態を切り離す作業を行うとよい…

Q.リフって、何ですか。

A.「トンテテ、トンテテ、トンテテテンテン、会津磐梯山は~」と、このリズムで繰り返されること、リフレインをリフといいます。([E:#x266F])

Q.音楽の基本構成とは、何でしょう

A.始まり、進み、戻る、序破急といっても、それぞれ違いますが、途中に緊張が来てから納めるのは、全ての芸と共通します。([E:#x266F])

Q.音楽や歌の誕生から成立は、どういう流れでしょうか。

A.一個人から考えてみます。好きに音を出したり声を出したりしても、大体10分ともちません。自分一人ならともかく、他の人が楽しめたり、飽きないものにはなりません。そこで、メロディ、歌詞をつけるのです。 もう一つは、人と関係させてみます。かけ合わ…

Q.響きを自分で作ろうとしないでと言われました。

A.レッスンを続けていく中で、自分が出す音は、結果であり、自分で音の響きを作ろうとしない方がいいというときがあります。ある程度、レッスンが進み、声も出てきて、その声をもっと美しく充実させた響きにしていこうとしたときに、自分の喉の周りで響きを…

Q.コペルトとは何ですか。

A.アペルト、イタリア語のaprire「開ける」の過去分詞形がapertoで、それに対してcoprire「覆う」の過去分詞形がコペルトcopertoです。 歌では、口を開けて頬骨も上にあげて、両サイドに広げるようにし、唇も歯の上にめくれ上がったような感覚で歌うものをア…

Q. 教育での音楽と日常の音楽との乖離をどうみますか。

A.教育とは、あるところまでは強制的に入れ込むものですから、音楽が何も入らないよりはずっとよいと思うのです。日常の中の音楽は日常にあるので、日常で楽しんでいればよいとも思います。([E:#x266F])

Q.学校の音楽となると、クラシックとなることで弊害はありますか。

A.クラシックは習った分、入ってしまっていますが、自らは選んでいないのです。それは、文化であって文化でない、でも入っています。問題は、クラシックだけでよいのかということです。それは、体制、教師や教員育成問題ともなります。([E:#x266F])

Q.プロで歌唱力のある人は、ヴォイトレができているのでしょうか。

A.私は、結果オーライです。仮に、誰かにトレーナーのヴォイトレができていないと言われてもかまいません。さらなる表現の可能性をヴォイトレが与えることもあります。歌唱と同じく、ヴォイトレも限りはありません。満足のいくところまで使えるようになっ…

Q.音楽といえばクラシックとなる教育制度は、おかしくありませんか。

A.日本の学校の音楽室にある肖像画といえば、なぜバッハ、ベートーヴェンなどでしょうか。日本人の肖像画は、なぜないのでしょう。この辺は、変えていくとよいと思うのですが。 音楽だけでなく、社会科や世界史、地理でも、いろんな教科で欧米中心に教えら…

Q.呼吸のトレーニングに必要なことはなんでしょうか。

A.歌を歌う際に、息を保つかということが需要です。脇腹の胸の下あたり、(着物で帯を締める位置)に手を置いて息を吸ってみましょう。思い切りあくびするように息を吸うと、肋骨が両サイドに広がると思います。この時に皆さんの横隔膜は下にさがって平らな…