02.呼吸
A. 肩や首をほぐします。手を大きく広げて胸郭を広げます。肋間筋も動くでしょう。
A. 呼吸の能力を高めるのに、低酸素で高地トレーニングなどがあります。水泳など、水の中の水圧を利用する方法もあります。高地の酸素濃度は同じでも、酸素分圧が減少するため、苦しくなるのです。高山病には気をつけましょう。
A. 2リットルのペットボトルを想像してください。肺活量は人によって個人差がありますが、大体、そのぐらいから、その2〜3本分です。もちろん、自然に呼吸しているときは、それを目一杯、使うわけではありません。吐いた分、吸い込んでいるだけです。それは…
A. 空気中の含まれるものです。ほこりから、花粉、細菌、カビ、ウイルス、動物の毛とか、あらゆるものが、含まれていると思ってもよいでしょう。それを、肺に入れないためにいろんな仕組みが、体内にはあるのです。それでも、侵入してしまい、肺炎などを起…
A. 確かに、柔らかく伸び縮みするところは、風船と似ています。空気の袋ですから筋肉のように自ら膨らんだりしぼんだりができません。気管から枝分かれして、樹木のようになったスポンジのように捉えた方がよいでしょう。その外側を胸膜という膜が覆ってい…
A. これは逆で、鼻呼吸ができるときに、口呼吸を続けてきた結果、端が使えなくなってしまったと考えてください。ですから、その気になれば治せるのです。
A. 猫背で呼吸をしてみてください。お腹と胸の間が縮んでしまい、横隔膜が動きにくくなります。つまり、姿勢が悪いと横隔膜がうまく働かなくなるのです。スマホ歩きでは、首が前方につき出され、背中を丸めています。ゲームやパソコンも同じです。
A. 姿勢が悪いのも気づきにくいですが、呼吸が浅いのはもっと気づかない人が多いようです。息をゆっくりと10秒から20秒かけて吐き出してみましょう。マスクの生活は浅い呼吸になりやすいので注意です。
A. 腹圧も高まります。すると背骨の歪みが改善されて、体幹で骨盤や背骨をしっかりと支えるので、腰痛や、肩こり、膝痛がなくなります。さらにメンタルの安定にも効きます。
A. 横隔膜は筋肉で、胸部と腹部の境を仕切っています。胸骨の剣状突起から始まり、肋骨の下5本の内側に付着しています。背中側の腰椎近くまで続いて、膜状になっています。丸天井のようなドーム型です。その天井には大きな孔が3つあります。食道裂孔、下行…
A. 大きな働きとしては、呼吸を助け、腹圧を高めます。普通の人が深呼吸をすれば6センチほど上下します。しかし、2、3センチしか動かない人もいます。プロは、もっと動くということです。
A. 浅い呼吸というのは横隔膜が動かない呼吸です。いわば胸式呼吸といわれ、腹式呼吸では無いのです。横隔膜を使わないと硬く縮んでいきます。横隔膜をほぐすことが大切になってくるわけです。
A. これも、いろんな人がいろんな意味で使っているので、ケースバイケースと思ってください。単純に、呼吸を止めている状態、吸気から吐気に至る間、声の支えなど、呼吸筋群のうち、吸気に使うものと呼気に使うものとの切り替えでの問題です。 発声では、起…
A. 腹筋不要論に対する反論はこれまでも述べてきました。そもそもどのぐらいの腹筋が備わっていてどのぐらい機能しているかは個人差があるので一概にいえません。少なくとも舞台で活動するには人並み以上の腹筋力は必要です。ボディービルダーのようなレベ…
A. 腹筋は何をするにも必要です。横隔膜は吸気筋ですから、息を吸うときに下がっていきます。腹空の内圧が大きくなります。腹筋を緩めてないと、お腹は膨らみません。急に吸うとき以外に筋肉を使う必要はありません。ここで呼吸を補助します。そして、呼気…
A. これもとてもよくある質問で、指導者によって真逆の答えになることがあります。 声楽の場合は、張って保持するというのを支えとして学ばせることも多いのです。しかし,そうしたプロセスについてのよし悪しは、結果において判断するしかないので、肯定も…
A. スープは飲むのではなく、噛んで食べるのです。スプーンを使うからです。 ところが日本では汁物などの熱いものは、直接、口をつけて飲むため、ふーふーと吹いて、ズズズとすすることになります。これは口呼吸になります。 音をさせないで食べる、西洋マ…
A. ノーズクリップという器具があります。これは両鼻の穴の中ほどを挟み、筋肉や血管を緊張させて、鼻の詰まりを解消します。指圧効果のようなものです。
A. よくアスリートが使っています。通常の鼻呼吸だけで間に合わないときに使います。プラスチックの芯がついた絆創膏のようなものです。鼻の背の部分の皮膚と筋肉を引き上げて、鼻の穴のなかの容量を増やして空気の通りをよくするのです。
A. 無糖のガムを噛むとよいと思います。咀嚼筋、顔面表情筋などに通じ、噛むことによって扁桃リンパ輪の免疫器官が活性化します。 噛む筋肉は、呼吸のさい腸筋に由来し、肺も扁桃もさい腸筋と一体になってきた腸管造血器であるからです。なによりガムを噛む…
A. マスクをするとか紙テープを両唇に貼るとかの方法が一般的です。いびき防止用のテープでもいいです。口呼吸から鼻呼吸に切り替えた当初は、鼻が乾くことがありますが、慣れると解消していくものです。
A. 口呼吸をしていると、ひどいときには、歯は出っ歯になり、顎の形も崩れます。唇の圧力が下がり、舌の圧力とのバランスが崩れます。そこで歯と顎の骨の形が決まるためです。
A. 口呼吸では加湿されないので、気管や肺を体になじんでいない外気が直撃します。つまり息をするごとに免疫力が落ち、病気にかかりやすくなると、極端に言えば、そういうことです。 鼻呼吸をしないと、扁桃組織からは鼻腔に連なる副鼻腔や目につながる鼻涙…
A. 寒冷地に行くと、口呼吸では、喉にしもやけを起こしてしまうことがあります。北欧の人などは鼻が高いんですが、それは鼻の中で空気を温めるためです。
A. ストローで出すというのと同じく、出口をやや狭くして、抵抗を感じるところに意味があります。呼吸筋を鍛えることで、そうした健康器具を使ってる人もいます。ヨーガなどでの片鼻呼吸もそういう目的です。
A. まさにその通りです。発声や歌がうまくいかない、ただ歌えるのでなく、表現力を伴わない第一の原因は、全身が使えていないことで、これは言い換えれば、呼吸の力が足りない、そしてまたそのコントロールがうまくいってないことです。発声、共鳴に直接つ…
A. 寝転んだ場合は、そのようになると思いますが、立っているときは、どちらかというと横腹、理想的には背筋の方が膨らむような感じを持ってください。
A. 手でチェックするのはよいのですが、肩が上がることが多いので練習の時は、手はぶらりと脱力して下げておきましょう。
A. 息ですので音にしなくてもよいし、息の音にすることによって口内が渇いたりするようなデメリットもあるのですが、目安として、そのような形で少し抵抗をつけた方が、息を出している感覚が体で捉えやすいからと思ってください。
A. 多分、上半身の上の方で呼吸をしているのだと思います。胸式呼吸は腹式呼吸にも伴いますから、最初は、胸郭自体を十分に使うようなことをしてほしいものです。体で深く息をすれば、おのずとそのようになるはずです。