2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧
同じことはヴォイストレーニングでも行われています。こういうところに来て、いきなり歌ってくださいとやるみたいなものでしょう。準備として体を柔軟に発声練習もしないと、歌えないでしょう。レッスンでもそうかもしれませんが、最初はどうしても緊張して…
感覚や感性というのは、簡単そうで難しいのです。簡単というのは、しゃべっているうちに私のが伝わって、次の日から変わってしまう人も、一人くらいはいるでしょう。それから5年やっても、あまり変わらない人もいます。 最初は体づくり、体を変えてみること…
体というのは、やったらやった分だけ変わります。特に何もやっていない人は最初の1、2年は早いですね。これはスポーツを考えればいい。誰でも平均まではいく。ところが、そこから先というのが難しいのです。そこに相当な修練があったり、緻密な計画づくり…
体が固いとか、肩に力が入るということで、それは努力目標としてはいいことだと思います。体が固いということがわかれば、柔らかくしようと何かするでしょう。その辺は整体やフィットネスのほうが、設備が整っています。体を柔らかくすることや股関節をやわ…
我々は、外国人の感じ方と違います。だからといって、サッチモでもピング・クロスビーでも、ああいう声を聴くなり、すごいと感動するとしたら、それは国を越えたものがあるということです。そういうものを自分の中に見出していくことです。それと自分の心地…
言葉でも相当、感動させられるわけです。言葉でさえ感動させられない人が、歌でというのは、よっぽど音楽の才能がなければ難しいですね。その逆の人は、ヴォーカルに向いています。だから、ベースにおいていたのは、バランスです。日本人ということであまり…
どれだけきめ細やかに繊細に見ていくかということです。たとえば一流のピアニストはそれが見えると思うのです。ところがヴォーカルは一人ひとり声が違うし、言葉がついているから、それでいいとなりやすい。この辺が楽器の人は、音楽的にはアドバイスできる…
バンドでやっていたら、バンドを外して、マイクもとって、そこで成り立つかみてみる。別の視点では、もう少し自分の声で厚みを加えたいから、ギターとベースを重ねてみようとか、自分のリズムをより拡大して伝えたいからドラムを入れようとか、そうやって成…
伴奏のリズムにあわせて声を出しましょうというのは、教科書としてはよいのですが、それがリズムトレーニングだと思ってはだめですね。スポーツでも、どこを聞いてスタートしましょうという世界があるかどうかということです。チェックということで、そこが…
カルチャーセンターやヴォーカルスクールでやっているようなことは、わかりやすいでしょう。誰でも高い音が出せますとか、誰でも音域が広がりますとか。仮にそれが本当だとして、誰もがそうなったとしたら、その時点で価値がないわけでしょう。 俺がやったら…
音楽を得てこないにかかわらず、ヴォーカルをやろうというのは、本来は無謀なことだけれど、結構多いです。たとえばバンドと合わせないでテンポ感がとれること、ベースやギターだったら、自分で弾いてテンポが崩れるとしたら、プロになれない。ヴォーカルの…
絶対音感は得てもいいのですが、音程がずれているのがわからないのは、相対音感の問題です。絶対音感があっていいのは、音楽を聞いたときに、作曲やアレンジを書きとめたりするときです。歌うのには必ずしも必要ではありません。クラシックの人でも持ってい…
役者やヴォーカルには、結構わがままに生きている人がいます。日常的にそれだけ大きな声を使って、喧嘩を売りまくってきた。ボクサーではないけれど、ヴォーカルも一歩間違えると、人に迷惑かけるだけの人がそういうエネルギーを芸のほうに向けるといい。逆…
私はどこに行っても、全部即興で、話す内容は考えないのです。10時間でも喋れるといったら、結構驚かれる。ところが外国では、高校生で30分くらい話せるのは当たり前です。もう小さな頃から、2、3歳頃から、これについて君の意見を言ってごらんという…
5オクターブ出せるようにするといっても、歌で5オクターブはないでしょう。マライア・キャリーは特殊な声で7オクターブ出していますが、あれは高い声を出しているだけで、全部歌っているわけではありません。半オクターブで4フレーズ扱うのを基礎と思っ…
腹式呼吸は、程度問題です。必ずしも、日本の歌い手に必要だとは今は思いません。腹式呼吸をやって歌えなくなっているという人のほうが多いくらいです。これは相当ハードに鋭く、歌の世界を大きく歌おうと思う人にとっては、呼吸がないからできない、それで…
日本の場合は、声の比率がかなり低くなってしまうのです。ビジュアルでも感動させたほうがいいと演出や照明で感動させる。お客さんも声で聞きに来ているわけではない。そういう中で、自分にとっての声の位置づけも決まってきます。声を9割ベースにしたヴォ…
高いところや大きなところばかり聞いて、そこでやれないと思っています。けれど、そんなところは問題ではない。ヴォーカリストが息で歌っているところ、ひとつの表現は、すごく小さな声で、1音だけ出すところでもやれていない。むしろそこのほうがやれない…
ヴォイストレーニングでは、むしろチェックのことが多いのです。30秒、40秒吐いたからといって、30、40秒、歌うところはないでしょう。ただし、出してみることによって、自分の息を自覚できる。20秒くらいできついと気づく。こういう部分は、普段…
声楽の人は、高いところに関して限界を知っているので、ある意味でいうと、守れるのです。ところが役者出身の人は、結構簡単にできてしまい、声がかすれても演技が悪いわけではなかったでしょう。ただ、高いところは、声がかすれると、とれなくなってしまう…
現状からいうと、ポップスやジャズをやるときに、美しい響きのある声というのは、出せないより出せたほうがいいということですが、それは目指すべき目標にはならないと思います。そういう人が歌う歌というのは、今皆が聞くと、たぶん古く聞こえると思います…
A.よりシンプルに、明確に伝わるように心がけてください。同じようなフレーズが続く場合、どこにプロミネンス(強調)を置くかで、かなり聞こえ方は違ってきます。フレーズごとに、プロミネンスの置き場所を変えて、録音してみましょう。
A.トレーニング時には、フレーズ感や音の長さに気をつけながらやってみましょう。また「あおい」などのことばが言いにくい場合は、自分で出しやすいものに変えてもかまいません。ちなみに声のすべりをよくするには「マメモ」、きっかけをとるには、ハ行や…
A.声にハリがあり、勢いのあるところはとてもよいことです。それを失わずに、一音ずつ、丁寧にコントロールしながら発声していきましょう。こういう発声トレーニングを地道に丁寧に行なっていくことで、歌のときにいい加減に処理してしまうようなところに…
A.声を出すのに身体が凝っている状態はよくありません。しばらくストレッチなどを続けてみてください。さらに、上半身だけでなく、全身があたたまるような運動(ジョギング、ヨガ、ダンス、体操)も取り入れてやってみましょう。
A.のどに力が入ったり、口の中で邪魔してしまうと、逆効果です。その点に気をつけながら、息を吐くトレーニングとして、徐々に声にしてみる、息と声とを交互にやってみてもよいでしょう。身体の状態は人それぞれ違いますし、程度問題のことも多いですので…
A.音を鳴らしてはいけない(声にしてはいけない)というのも程度問題です。例えば、ため息から声にしていくトレーニングでは、無理に声を出そうとしてはいけませんが、ため息で脱力した状態から徐々に声にしていくことで、そこでの息の流れを感じられるよ…
A.それを自分で自覚するところから始めてください。ビデオや鏡などでチェックして、取り除いていくとよいでしょう。音の高低によって動いてしまう、顔の表情が変わるというのも、音程に意識がいってしまっているがために動いてしまう場合と、その歌で表現…
A.ステップアップとは、毎日トレーニングを積み重ねることによって、自分でも気づかないうちに一段上がっているようなもので、自分で意識してやっているうちは、まだまだということでしょう。自分のビジョンが持てれば、トレーニングによって、そこに確実…
A.これは、捉え方の違いだと思います。音をとることには変わりありませんが、それがコントロールできているかどうかが問題です。上の方にいくにつれ、当てるような出し方になるのは仕方ないとしても、それが息によって支えられているかどうかをチェックし…