発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

01.姿勢/フォーム/体

Q.声道と気道とは違うのでしょうか。

A. 声道は、喉頭の声帯でつくられた声が通る道です。声帯から咽頭、そこから口腔、口唇へ行くのと、鼻腔に抜けるのに分かれます。 気道は、声帯のところで、上を上気道、下を下気道に分かれています。 声道は上気道に当たります。声道は共鳴をするところで…

Q.フェイスマッサージはどうやるのですか。

A. 洗顔の時に下から上に洗ってみてください。顔の筋肉、ほっぺを垂らしたりしないようにしましょう。毎日汗をかくことをしましょう。スポーツをやったり大きな声を出すことをしましょう。こうして循環機能をあげる健康法を実践しましょう。

Q.いい笑顔を作りたいのですが、どのようにすればよいのでしょう。

A. 褒めるのが上手な人のそばにいて、褒められては、にっこりすればよいと思います。褒められるに値するようなことをして褒められる、ということですね。しぜんに笑顔になる機会を増やすのがよいのです。 努力としてはミラートレーニングをしたり、自分なり…

Q.日本人が笑顔が苦手なのは、なぜでしょうか。

A. 先祖代々、農民として生きてきて、コミュニケーションなどに気を使ったりせずに、無口なことを美徳とされてきたわけです。そんな簡単に変わりません。周りがしゃべってばかりいたら、しゃべるようになるし、周りが静かでしたら、静かになるわけです。簡…

Q.日本人は表情筋に乏しいのでしょうか。

A. 日本人というより、それを使わない人は表情に乏しくなります。硬いものを噛まないと顎が発達せず、矯正が必要になるように、使わないと劣化し、使うものは発達するのです。当然、発達した方がよいので、表情を大袈裟にして、外国人のように振る舞ってみ…

Q.口の形、どうもよくないように思いますが、影響しますか。

A. 日本の漫画では、唇をあまり描きません。キティには口がないんです。唇は整形と同じ、粘膜です。外に出ている粘膜は、その2つです。厚い唇はセクシャルな象徴です。

Q.歯を見せた方がよいのでしょうか。

A. 日本においては、口を大きく開けたり顔を見せる事は下品なことでした。しかし今は、白い歯がトレードマークとなって、歯や歯茎を見せる事は、ダブーではなくなりました。タバコを吸わなくなったせいもあるし、ホワイトニングや、インプラントなので、き…

Q.腰と腹が大切といわれました。

A. 腰というのは立ち方、肚というのはお腹の力です。俳優には、それが必要です。

Q.うつぶせ寝をさせてはよくないのでしょうか。

A. 動物が腹ばいになって寝るので、それが自然な姿という考えがありました。しかし、人間はもう動物ではないのです。腹ばいになったときに鼻が一番下になるのです。つまり、鼻や口を塞いで窒息したり、吐いた二酸化炭素の再吸入により、呼吸困難の恐れもあ…

Q.鼻は嗅覚以外に何に役立っていますか。

A. 鼻は、いうなれば、加湿器と空気清浄機です。15センチの鼻腔を取る間に、空気は浄化され加湿され温められます。

Q.鼻が動いた方がよいのですか。

A. その方が鼻呼吸を助けます。鼻を動かす筋肉はエラの呼吸筋に由来しています。

Q.水泳はバランスのとれた運動でよいといわれます。

A. 確かに水泳はバランスよく全身を鍛えるのに効果的です。欠点といえば、口呼吸になります。水で鼻呼吸はタブーです。口から吸って鼻から出すという呼吸法は全く逆です。 またクロールの息継ぎは、両方でできればよいのですが、片方になります。体のために…

Q.水泳がよいのは、なぜですか。

A. 他のスポーツほど、骨に力がかからないからです。それは、水中だからです。ですから、水泳よりも、水中歩行や水中体操などが理想的です。 哺乳類は関節頭に白血球造血巣があるために、そこを大切にしなくてはなりません。トレーニングの後に骨を休めなく…

Q.スポーツが一番のお勧めですか。

A. スポーツを過度にやって、微熱が出たり関節が痛んだり、いろんな症状が出るのは、やり過ぎです。太極拳のような、鼻呼吸、腹式呼吸を伴いながらできる、ゆっくりした動きの方が、体のためにはよいです。

Q.ほおづえはよくないのでしょうか。

A. ほおづえをつくと、顔の重さによって、顔が変形します。うつぶせの寝る時と同じですが、時間は短くても、手は固いので、大きな影響があります。 机の上で顎に拳を開けあって、居眠りをしても似たようなものです。片側で噛むということが、こうした偏りを…

Q.フィジカルトレーニングには、左右差がないスポーツが理想ですか。

A. 確かに理想です。運動でもテニス、ゴルフ、野球などは、同じ方向に偏ることが多いです。そのバランスをとるためには、逆の姿勢をとるとよいと思います。

Q.ぶら下がり健康器がよいのですか。

A. 筋肉のバランスを取るには不十分です。脊柱の歪みを取る事はできるでしょう。 普段の姿勢、寝るときの姿勢、食事のときの噛み方等の方が、時間ではとても長いのです。いくらトレーニングしても、短い時間ですから、日常の生活を改めない限り、正常にはな…

Q.腹圧がどうして大切なのでしょうか。

A. 腹圧が弱いと背骨を正しく保てず骨盤が前傾してしまいお尻が突き出てしまいます。腰痛の原因となるのです。 重心が前に行き、膝にも負担がかかります。背骨は骨盤の仙骨につながっているので、骨盤が歪めば、背骨も歪みます。腹圧の低下により脊柱起立筋…

Q.お腹のマッサージの仕方を教えてください。☆

A. お腹全体のマッサージは、上中下に左右真ん中と9つに分けてみるとよいでしょう。 上には右から横隔膜に、肝臓と胃があります。 その下、真ん中のラインには、大腸の下行結腸や上行結腸、中脘がど真ん中です。 下のラインには、大腸のS状結腸や直腸、回盲…

Q.腹圧とは何でしょうか。

A. 腹圧とお腹の圧力で、腹腔内の圧力です。横隔膜よりも下のお腹にあるスペースのことです。腹膜に包まれて、液体成分に満たされています。 腹腔の上は横隔膜に、下は骨盤底筋群に、その前部には腹横筋と腹斜筋、後部は脊柱起立筋群、さらに深部の多裂筋に…

Q.歯の食いしばりを注意されました。☆

A. これは、顎の力を抜いて、上下の歯を少し開きます。顎は引きます。舌を下につけるのでなく、 上の前歯の裏につけましょう。そうしないと呼吸が深くなりません。顎を引くことも、呼吸のために大切です。できるだけ、咽頭を広く使うのです。

Q.身体が緊張しているときは、どうやってほぐすのでしょうか。

A. 簡単なのは、立ったり座ったりして、まずどこに力が入っているのかをチェックしてみます。次に、それぞれの指定で、全身に力を入れてみて緊張させます。そして脱力してほぐしてください。これを繰り返すと力が抜けます。特定の箇所もピンポイントで、そ…

Q. 硬くなっているところのチェックをしたいのですが、どこがポイントですか。

A. 肩と首と胸の脇の方をチェックしましょう。肩甲骨はがしといわれるように、スマホ生活では、そうした箇所が硬くなりがちです。顎についても、ほぐしておくとよいでしょう。

Q. 仕事で座る時間が長く、心身状態がすぐれないです。☆

A. 最近はパソコンの前に座ったままの仕事がとても増えていると思います。喫煙や飲酒と同じように長時間、座ることは心身に害があるとされてきています。 正しい姿勢で座ることはとても大切なことです。それでも座ったままの時間は、血流が悪くなります。血…

Q.血管を鍛え、血流をよくしたいです。

A. 血管は細胞でできているので、それを活性化させると考えましょう。血管の内側には血管内皮細胞があります、この弾力で血管の収縮拡張がなされています。 適切な食事や睡眠が第一条件ですが、簡単な運動でも、血流をよくできます。血流の刺激で、血栓予防…

Q.姿勢はどのように直すのですか。

A. 西洋人のように、子供の頃からスピーチの訓練を受け、腹式呼吸にするとよいのです。腰椎が適度に曲がるとお腹がへこみます。背筋を伸ばし胸を張ってお腹をへこませ顎を引くのです。これで鼻呼吸と腹式呼吸が完成します。

Q.ウォーターベッドなどがよいという人もいます。

A. 逆効果になることもあります。体に体重による重力がかかりにくくはなりますが、もし背骨が曲がった人が、そのままで寝ては、歪みの矯正ができません。畳の上でまっすぐの姿勢で寝る方がよいのです。

Q.日本人は元々、姿勢が悪いのですか。☆

A. 正座はとてもよい姿勢ですが、それ以外は猫背になりがちです。 日本の庶民層は、口で呼吸し顎を出して歯が出ていました。支配層の武士は、そうではありませんでした。庶民が背筋をのばしたり胸を張ってはよくないと思われたからです。その姿勢を矯正しな…

Q.くしゃみは、口を閉じたらいけないのですか。

A. くしゃみをするときに、口を開けないと、鼻腔の圧力が高まって、耳管を逆流し鼓膜を破る危険があります。

Q.寝るときの姿勢はどんなのがよいのでしょうか。

A. まったいらのところで仰向けに寝るとよいでしょう。大の字にして足を組まないことです。 眠る前に、手足を思いっきり伸ばして、背骨は常にまっすぐにします。そのような体操をするとよいでしょう。睡眠の姿勢は、長い時間にわたるためにとても大切です。