2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧
Q.トレーナーに、いつも言っていることは何ですか。 A.自分の弟子のようにしないでくれということでしょうか。あなたができないことを見抜いて、やらせてくれと。そうでないと価値がない。先生やトレーナーが歌ったほうが、うまいに決まっている。そのま…
A.「ハイ」と大きな声で言って、チェックしてください。 □きちんと言い切れているか □お腹でことばを切れているか □言い切るまで、お腹の力で支えられているか □上に(頭部に)ひびきすぎて、(浅く)拡がりすぎていないか □声の芯(ポジション)がしっか…
A.大声トレーニングは、最近のあまり声を出さずに育った若い人には、適さなくなっています。多くのトレーナーは否定的です。私は、相手の素質と目的とレベルによると思っています。一部、あるケースにおいて、ある人にはハードなトレーニングが有益になっ…
A.たとえば、俳優の仲代達矢さんのように、声を思いきり出してはつぶしては鍛えたということで一流になった人もいます。一方で、平幹二郎さんのように声が弱く、薄い紙を重ねるように丁寧に磨いていった人もいます。 人それぞれ、というよりも、自分の持っ…
A.状態をよくすることに集中してください。ときには、発声もしない方がよいこともあります。なぜなら、トレーニングとは、遠い日(未来)のために行なうものだからです。
A.発声の原理(特に声帯からどう声が生じるか)を知れば、納得していただけるでしょう。大胆なイメージを持って、とことん繊細に緻密にていねいに声を扱うことがコツです。
A.たとえば、1分間声を出したら、1分間休む、調子の悪いときは、2~5分間休めてもよいほどです。単に時間の量でなく、もっともよい状態で行なうことを、トレーニングと考えて欲しいのです。レッスンはその最高のものでありたいですね。
A.少し控えた方がよいです。人間の集中力は3時間と持ちません。のども3時間続けて使うと、かなり悪い状態になります。声を壊したり、病気になったりしかねません。また、3時間を練習にあてるのは立派ですが、内容がよくないのです。3時間あるなら、3…
A.「声を鍛える」ということは、よく言われますが、果たして、声は鍛えられるのでしょうか。考えるよりは、実行あるのみです。
A.声を4要素から捉えてみる 1.高さ ― 高低(声域) 2.強さ ― 大小(声量) 3.長さ ― 長短(呼気持続) 4.質感 ― 音色(フォルマント)
A.トレーニングというからには、何らかの負荷をかけ、意識的に部分的に強化トレーニングを行なって、体(感覚も含む)を目的に添わせていくものだと私は考えるのです。体が変わると何が変わるのでしょうか。声には、いろんな要素があります。いろいろと変…
A.間違いにもよりますが、表現、ステージにおける最大の間違いは、全力投球できないことです。間違いを気にしたり、自信が持てないということが伝わることが、最大のミスです。間違いは、あなたが起こすのでなく、客がそう思うことで生じます。あなたが間…
A.いろいろとあります。イメージに声をそわせていくのは時間をかけることで近づいていきます。ただ、イメージのミスで正されないときはやっかいです。本人が正しいと思うのが間違いであり、トレーナーが正しいと思うのが間違いと思っている場合です。つま…
A.もっともよいベストの声、声域、声量などにバランスのとりやすい声、長く出していてもまった疲れない声、この3つをチェックしてください。厳しくみると、すべてが一致することは、そうたやすくはありません。
A.ヴォイトレでは、声の正しい使い方を発声法としています。発声法を本当にしっかり行うと声がよくなるのです。現実には、今のヴォイトレは、発声法として声のよい使い方を教えることが中心です。私の考える本当に声をよくすることは、あまり行われなくな…
A.現実の事態、事実とは一致しないが、ある目的の達成を促すために、その言語でのイメージによって、結果として状態の改善を促すために使うことばでしょうか。そのために人工的、即興的、独創的で、トレーナー個人の造語であることも多いものです。また、…
A.歌の振り付けに、歌に関係なく手や足が動いていたら目障りです。私たちは常に何かをするときに、することばかり意識しています。しかし、何かをするときには同時に何かをしていない、何かをしないようにしなさいということが多いものです。
A.発声に囚われるのは、演奏より楽器に気がいっているようなものです。歌は、空間的には、ホールの中、舞台と客席、時間的には、伴奏にメロディ、リズム、歌詞が同時進行しています。すべてに八方集中していなくてはならないということです。
A.よいものを悪いものが妨げているなら、悪いものをとればよいということですね。よいものと悪いものを分けられるか、悪いものだけとれるか、とれてもよいものが残っているか、もともとよいものがあるのかというようなベーシックな問題があると思います。…
A.人は、考えて行動するものですが、よく考えているときもあれば、ほとんど考えていないで動くときもあります。慣れていることは考えなくても、気づいたらやってしまっているものです。それは、ショートカットでうまく生きる知恵です。ありがたいことです…
A.メニュは数や量でなく、質をアップするのに使いましょう。メニュそのものが多様になるのでなく、あなたにとって、もっともよいメニュを多様に使いこなせるようにするのです。ついでに、このメニュを声と置き換えてみてください。
A.プロのサッカー選手なら、太ももが女性のウエストほどあるでしょう。ピアニストは、両手の小指が私たちよりは強いでしょうし、ヴァイオリニストは、ヴァイオリンを弾くプロとしての体を持っているでしょう。そして、声を使う人、たとえばオペラ歌手は、…
A.私とイチローと本田圭祐を分類するとします。イチロー、本田の体は野球やサッカーをするアスリートの体ですから、今の私とは、体をみるだけで区別されるでしょう。彼らは素質、キャリア、センス、集中力、記憶力など、スポーツをする能力はトップクラス…
A.今の日本は、声を出すのに適した環境であるとは言えません。冷房下で8時間パソコンに向かってから、いきなりスポーツをしたり歌を歌ったりするのは、自殺行為でしょう。けがの原因にもなります。ですから、マッピング(修正を目的とした身体状況の把握…
A.そんなに簡単なことではありません。ヴォイストレーニングを受けて、一時的に声がよくなったのに持続しない、あるいは発展しないという理由で、私の研究所を訪れる人が増えています。
A.声を出していますか。私のところのあるプロ歌手は、体を壊して入院していたときに、全く声が出ずに、回復とともに声が戻っていったことを感慨深く話してくれました。発声器官は筋肉が関係しています。筋力が弱ったら衰えるし、トレーニングしたら鍛えら…
A.声の調子のよしあしは一日単位ではなく、一ヶ月、一年といった長期単位で考えます。あなたの心身の状態がとてもよかったときに、よい声が、楽に大きくも高くも、朗々と出たことがあれば、その状態を整えることが最良の声への近道であることを知ってくだ…
A.いつもより早起きをします。早く体を動かし、調子をあげておくためです。頭や体を起こし、最良の結果を得る準備をするのです。体を起こしてから練習しましょう。“千の風になって”のテノール歌手、秋川雅史さんは、「朝起きてから3時間は声を出さない」…
A.起きた直後は、まだ体が眠っていますから、体を動かすことには、あまり向いていない状態です。そのときに電話に出たら、寝ていたことが相手に分かってしまうでしょう。息も弱く、鼻声になってしまうのです。
A.声は、心身の状態に大きく影響されます。状態が悪いのに、最高の声が出る人はいないでしょう。