発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Q966.カラオケの得点法について知りたい。☆

得点に関しては、各社ともいろいろなからくりがあります。最近のはかなり複雑です。昔よりは得点がかなり甘くなっています。あまり信じる必要はないと思います。ただ、悪いよりはいいほうがいいという目安です。 いい得点を出そうとすると、ずらしてはいけな…

Q965.カラオケボックスで練習するのは効果的か。

カラオケボックスは歌える場所ですから、本人がどう使うかということです。ヴォイストレーニングからいうと、あまりマイクを使ったり、エコーをかけたりするとわかりにくくなるので、それはなしにしたい。スタジオほどよくはないけれど、声を出すことを許さ…

Q964.心地よいビブラートの付け方はありますか。

いろんな方法もありますし、試してみるのも悪くありませんが、私の方では、あまり意味のないこと、まして一人でやると誤解しやすいのでお勧めしていません。

Q963.朝は出る低音の声が、夜には出なくなるのですが。

日中、高めで使うため、低音が出にくくなってきているのでしょうが、それでいいと思います。元々そんなに低い声でないのでしょう。たまたま朝は発声器官が潤滑に動いていないから、そこまでテンションが高くないから、低いという気がします。 歌でも話でも、…

Q962.高音域の声を長時間出すとかすれてしまうが改善できるか。

改善しましょう。自分の声の状態と疲れさせない発声を知ること。根本的には鍛えることです。疲れると、高い声のほうから出にくくなるでしょう。

Q961.発声練習したときの感覚が曲だと活かされません。何が違うのでしょうか?

A.作品として仕上げる歌い方と、発声をそのまま生かして歌う歌い方があります。ただ、発声の仕方が分かっていれば、いわゆる、応用が効くようになると思います。今すぐに曲に活かされなくとも、続けていく間に自然と体が覚えていって、意図的に活かすこと…

Q960.音程、音感が悪いのは、耳が悪いからなのでしょうか?

A.耳が慣れていないということはあるかもしれません。音に対して常に敏感であること。そういう習慣を作っていけば、徐々に音を聞ける耳になってきます。また体がうまく使われていないせいもあります。頭の中では、正しい音程をイメージできていても、それ…

Q959.全身を力みながら、声を出すシチュエーションはあるのでしょうか?

A.オペラなどでは、もちろんあります。全身が力むくらいの思いになった時は、そうなるはずです。しかしトレーニングの際は、ある程度、体をリラックスさせてから、声を出す練習をしていってください。そして徐々に下半身で支えて、声を出せるようにしてい…

Q958.息が長く続かないのですが、腹筋や息吐きのほかに方法はありますか?

A.息吐きが一番大切です。それ以外となると、体を鍛える、有酸素運動をする、呼吸法をする、といったところでしょうか。また息を長く続かせることは、あまり気にしないことです。長く続かせようとして、逆に力が入ってしまい長く続かなくなります。効率の…

Q957.弾き語りの際の姿勢について。マイクがあると、そこに意識をとられ、余計な力がはいりやすいのですが。

A.マイクをあまり意識しすぎないことです。まずはマイクのない状態、ピアノのない状態で、リラックスして歌えるようにしていくことです。

Q956.以前より声の密度が上がり、話し声も大きな声になったと感じますが、しっかり息が出せている時と、出せていない時があります。息に意識をとられると、支えが抜けるのですが。

A.息をしっかり吐くというイメージと、それをしっかり支えるというイメージ、両方を常に持っておくことです。両方大切なのです。

Q955.ヴィヴラートをつけたいのですが。

A.早くからヴィヴラートをつけた声にしてしまうと、ノドに負担がかかることもあるので、そのままの方が良いと思います。また、ヴィヴラートは響けば自然につくと思いますが。

Q954.声に伸びがありません。どうすればよいでしょうか?

A.息の流れが解決してくれると思います。曲でも発声練習でも、フレーズを感じて歌っていきましょう。そしてひとつひとつのフレーズがしっかり作れるようになったら、次の段階として、フレーズ同士の間でその都度切れるのではなく、ブレスの間でも音楽を感…

Q953.リズムトレーニングを強化したいのですが、何かよい方法はありますか。(T042)

知らない一曲の音符を、まずリズム符でとってみてから、そのあとでメロディをつけていきます。基本的なリズムの取り方とテンポキープが押さえられたら、あとは曲のリズムのノリを出せるところまでやっていきましょう。リズムの違いによる感じ方の違いも、体…

Q952.高い音に転調すると、出しにくくなった。(T041)

一度楽譜どおりに音をとって、次に自分の出しやすいキィに移調してやってみてください。いろんなキィでやってみるのはよい練習になります。そして最後にまた楽譜どおりにとってみてください。低いところでの声が安定してくると、高い声も安定していきます。…

Q951.レガートの基本発声を身につけたい。(T040)

たとえば、「イエア」では、「イ・エ・アー」とそれぞれ言い換えるのでなく、「イーエーアー」とできるだけ音を一つにつなげてみてください。息も、最後までキープした状態で「イーエーアー」と続けます。何度もやっているうちにその感覚がつかめてくると思…

Q950.息がしっかりと吐けるというのは、どういうことか。(T039)

息をより効率よく声に変換できるようにするには、息のコントロール力が必要です。最初は思いっきり息を吐くことと、その息を使って声を出すことは一致しません。まずは息を思いっきり吐き出すことを体に覚えさせていきましょう。それを声にするときには、よ…

Q949.歌うのには、声のトレーニングだけで充分なのか。(T038)

あまり声と歌のトレーニングだけと捉えずに、自分の表現したいものと、声や表現のトレーニングが一致していくように、セットしてください。声のトレーニングも、音程やリズム練習も、すべて表現のためにあるものです。

Q948.リズムを刻むことと、テンポをキープしていくこと、どちらがより必要ですか。(T037)

両方です。リズムを体に入れる必要性に気づいてください。たとえ手で正しく叩けたとしても、そのリズムをキープし、そのリズムのもつグルーヴを体現できなければ、リズム感があるとはいいにくいでしょう。一つの課題で、これを数分間、続けてやってみましょ…

Q947.リズムのトレーニングというのは、どのようにすればよいのですか。(T036)

リズムのトレーニングも、常にフレーズの練習と連動させて行なっていきましょう。フレーズ練習の譜面で、まずリズムをとり、そこで正確にとれるようにします。最初は簡単なものから、徐々に複雑なものへと、段階を経ながらやっていくとよいでしょう。(楽典…

Q946.リズムの取り方がいまいちわからない。(T035)

まずは、音符の種類と、それぞれの長さを区別できるようにしてください。4分音符=タン、8分音符=タ、4分休符=ウン、8分休符=ウで、譜面の音符をとり、手で叩いてみましょう。できればメトロノームを使って、正確なリズムを鳴らしながら行なうとさら…

Q945.ヴォイトレにマイクを使ってはまずいのか。(T034)

マイクを使うとどうしてもエコーが入るので、声に加工がかかってしまい、判断しにくくなります。アカペラであっても、ステージで5メートル先の人にも聞こえるようにと、そういうイメージをもって録音するようにしてください。練習はチェックのためにするも…

Q944.半音の音程があいまいになってしまう。(T033)

半音のスケール(音階)練習を一音ずつ、丁寧に繰り返していくことが大切です。キーボードか何か楽器を持っていれば、それで音を鳴らしながら声を出し、チェックしていきましょう。

Q943.音階、音程のことを基礎知識として知っておきたい。(T032)

研究所テキスト「ヴォーカルの達人」(リズム・音程トレーニング編)などを参考にしてみてください。

Q942.ヴォーカルにリズムのトレーニングは必要でしょうか。(T031)

リズムキープやテンポの変更が自在にできなければ、トレーニングが必要になりますが、歌に差し支えがなく、基本的な部分が押さえられていればよいともいえます。リズムトレーニングは感覚的にやっていくものです。リズムに対する感覚が鋭くなっていくように…

Q941.半音のところで、音がぶれてしまう。(T030)

1回目に音程が不安定だった箇所でも、回数を重ねると、無意識のうちに微調整がかかってきます。繰り返すうちに調整がかかり、何回目かには正されていればよいでしょう。しかし、繰り返すことでよくなる人もいますが、なかには悪くなり、ずれていく人もいま…

Q940.感じたことがそのまま歌になるのでしょうか。(T029)

今まで自分にとってもっとも印象深かったもの、感動して涙があふれてきたもの、悲しくてずっと忘れられないものなど、そういうものが自分の中にたくさん蓄積されていることが大切でしょう。これからもその積み重ねです。そういうものと、自分の歌とが直接結…

Q939.表現について、どう学べばよいのか教えてください。(T028)

歌で何かを表現していくためには、日頃から声や表現に関心をもち、いろんなことに気づいていくことが大切です。日常のささいなできごとであっても、それをうまく表現できる人もいれば、全く何も感じない人もいます。いろんな表現の仕方がありますから、一概…

Q938.リズムを考えるとよくはずします。(T027)

こういうものは考えてやるというより、感覚的にやっていくものなので、基本的なことが押さえられていればよいでしょう。リズムキープをきちんと身につけるには、一曲分くらいの長さを何度も練習していくことです。よく聞いている音楽でかまいませんから、ウ…

Q937.人の心に届くような声の出し方はありますか。(T026)

なかなかそういう声を出すのは難しいかもしれませんが、ステージに立ち、3メートル先の人にも聞こえるように、できるだけ大きなイメージをもって出してみてください。なによりも声が意志をもち、前に飛んでいくことで、思わず人が聞いてしまう、そういうも…