2023-01-01から1年間の記事一覧
A. 喉頭を下げる筋肉は、喉頭をあげる筋肉ほど強くはありません。喉頭挙上筋が挙上下降筋よりも強いと、喉頭が高い位置で歌うことになります。筋肉の強い方が優先となるのです。
A. 個人差がありますが、合成プロゲステロンは、男性化作用の化合物に分解され、声が低くなりやすいです。ソプラノには、要注意です。
A. 個人差が大きいですが、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、体内に水分を蓄えますので、声帯に関係するのです。声帯が疲れているように、かすれやすくなります。経口避妊薬で本番とずらすとよいでしょう。
A. 聴覚のフィードバックでコントロールするので、聴覚の衰えもあるかもしれません。ここでいうビブラートは、5.2〜5.8Hzのピッチ変動です。
A. 歌手の実力は、ビブラートでもよくわかります。うまくない人は、大きく不規則に動いて、震え声になります。原因としては、過度の緊張や声の支えの欠陥です。歌唱技術の不足で大曲を選んだときに見られます。
A. 喉頭が上がります。響かせたり強く出そうとすると、喉頭筋を収縮させてしまい、詰まった声をつくることになります。声帯を強く締め付けると、摩擦が多くなり、息をさらに強く吐くことになりがちです。すると声道全体が緊張してしまいます。筋緊張性音声…
A. 喉頭挙上筋群と仮声筋群です。発声のトレーニングは、どちらかというと、弱い仮声筋を収縮させ、強い挙上筋を弛緩させます。なぜなら喉頭を下げた状態におきたいからです。
A. 発声は、最大の努力というよりは最少の努力において、コントロールできなければいけないわけです。そのために腹式呼吸を使ったり、発声や共鳴をマスターしていくわけです。
A. 喉に関係のない筋肉でも、緊張が増すと、全身の神経筋系の緊張が高まって、その疲れが、発声に関わってくるものです。
A. 喉が荒れるのは、過剰な筋緊張、摩擦、疲労などから起こります。声を出すには、いろんな活動を、意識的に行いながら、筋肉を収縮させたり弛緩させたり、とても複雑なことを感覚的に行っているわけです。
A. 生きるための呼吸や嚥下運動を、複雑にコントロールして、声を出したり歌ったりするようにしているわけです。もともとの反射活動を、大脳皮質のコントロール下に置くのです。
A. 喉頭の披裂喉頭蓋ヒダ、仮声帯、声帯のうち、声を出すときには、声門が閉鎖され、他の2つは、弛緩して声道を確保します。
A. 呼吸に加え、喉頭の位置や声帯の働きといった反射運動を、ある程度、意識的にコントロールしていかなくてはなりません。声の共鳴、音色を豊かにしていくためです。
A. 呼吸は、普段は脳幹で無意識に制御されていますが、セリフをいうときや歌うときには、大脳皮質も関与します。こうした場合、呼吸というのは、呼気と吸気を意識しなくてはなりません。胸部や腹部の動きや喉頭の変化、発声での共鳴等を感じていくことにな…
A. 楽器のプレイヤーなら、筋肉や神経が大きく関係しますが、発声については呼吸器以外にも、消化器系や内分泌系の病気でも影響が出ます。
A. イメージとしては、喉を強くするように頑張るのは、とても危険です。結びつき(中枢神経系)を再構築すると思ってください。声帯の状態を悪くしては元も子もないからです。
A. 声帯は小さくて薄いので、大きな筋肉のようには扱えません。ですから、アスリートやプレイヤーのように、何時間も続ける練習や、長時間の練習には不向きです。休みを入れつつ集中した練習にしましょう。
A. 声帯を閉鎖するときには、内喉頭筋の内転筋が関与します。しかし声門自体は、受動的に開きます。声帯の動きはとても速いのです。声帯筋収縮の速さや動きに対応できるわけではありません。
A. 発声に使われる場合は、身体は受動的です。腕や足を動かすというように簡単にはいかないのです。呼吸も、普通は受動的です。胸郭の緩みや腹壁の回復によって、息が出るわけです。それを強化してコントロールするのは、かなり意識的な操作になります。
A. 声を出して、ことばや歌にするということは、見ることができないわけです。ですから、イメージをどのように作るかが、とても大切になります。そのために、イメージする能力やイメージをことばにしたものをどのように受け止められるかという能力が必要に…
A. 発声に関しては、楽器と違い、その音を出すところが見えません。つまり、目で見えないところでフィードバックをしなくてはならないのです。そこで、耳からの情報、聴覚が大切となります。しかし、それもまた、リアルに口外に発している声は、聞き取れな…
A. 歌などでは高い声が出にくくなったり、声がかすれることがわかりやすいと思います。日常的には声が小さくなったり、出しにくくなること、喉が痛くなったり、息苦しくなること、滑舌が悪くなって噛んだりすることでしょう。声が震えるみたいなことで気づ…
A. 誤嚥性肺炎の原因にもよりますが、少なくとも声を出していると、飲み込むという嚥下作用をすることができ、誤嚥を防止しやすくなると思います。飲食と呼吸と摂食はつながっている部分が多いからです。
A. 声について、その違いというのは、どの程度細かく見るかによります。言葉が違えばイメージも違うので、それぞれの人のイメージがどうなっているかによります。ただ聞きやすい声というのは、聞いている方のイメージであり、機能的な面だと思われます。そ…
A. 歌のセンスというよりも、歌を聞いて、それを真似るときに、どういうふうに聞くのか、そしてどのように真似をするのかというところは、見えないからです。なんとなく、うまく結びついている人は、どんどんうまくいき、そうでない人はどんどんうまくいか…
A. 歌がうまく歌える先生ほど、あまり苦労もしないで歌えるようになっているので、なぜうまく歌えているかがわからないのです。つまり、小さな頃から5キロ以上も、通学している子供たちが、足が速いというようなことと同じです。そういう場合は、そうでない…
A. 病気ということもありますが、多くの場合は、声の機能の低下、つまり、筋肉の衰えなどと同じで、喉も衰えていくということです。
A. 味覚は舌の部分によって異なります。舌の先は、甘味、塩味、舌根で苦味です。酸味、塩味は舌側縁などで感じます。辛みは、舌根の左右で感じるので、舌先ではわからないのです。
A. 匂いは空気中の微粒子となって、鼻腔に吸い込まれ、嗅上皮の細胞に溶け込んで、嗅神経から嗅覚中枢に伝わります。ですから、風邪で鼻粘膜に炎症があると、嗅覚が衰えるのです。味覚が正常でも、嗅覚が衰えると食べ物の味がわからなくなります。
A. 耳管に空気を通して、鼓室の内圧、外圧を等しくしています。それが変わり、鼓膜が圧されたとき、嚥下運動すると、咽頭開口部が開いて、空気が鼓室に入り込むからです。