12.表現/オリジナリティ
A. あなた自身の個性というのと、歌に表れる個性というのをどのように捉えるかは、なかなか難しい問題です。シンプルにいうのであれば、思いっきり身体全体で大きな声でしっかりと表現することをしてみましょう。すると、何かしらあなたらしさが出ると思い…
A. 個性を教えるというのも難しいと思うのですが、それはキャラとしての演じ分けだと思います。器用にいろんなものを演じられるということと、その人独自の強みがあるということは、必ずしも一致しません。ともかくも、ありったけの個性の表現をしまくって…
A. 歌をどのように評価するかは、かなり個人の嗜好で違ってきます。日本語として正しいとか明瞭だということで、評価するのは、1つの尺度に過ぎません。歌を音楽と捉えると、そもそも歌詞が必要かというようなことになります。スキャットやシャウトなど、も…
A.それぞれについて、深く研究し、理解していくことが大切だと思います。しかし、その前に充分に楽器としての声を使えるようにすることが必要です。個性や表現については、実際に歌ってみたところで、何が出てくるかで考えていくしかありません。優れたアー…
A.カラオケなどで歌う曲を自宅で練習するときに、アーティストが歌っている声が入った音源で練習される人がいらっしゃるかもしれません。アーティストの歌と合わせて自分も歌うということは、ときにはそれっぽくなる場合もありますが、そのアーティストと声…
A. ライバルの多いなかで頑張っている人は、どうしても「他人より優れた状態でありたい」「他人よりもよい評価をもらいたい」という気持ちが高くなるのかもしれません。もちろん競争意識は大切なことだと思います。「ライバル」や「コンペティター」の存在…
A. 発声を身につけるプロセスで、そういう表情が身についたのかもしれません。しかし、本当に自然な発声においては、自然な表情になります。表情は人に見られているものですから、あまり見苦しいのはよくありません。鏡を見ながら練習しましょう。呼吸法、…
A.存在感というのは、感じるものですから、感じた人の感じ方によるので、説明は不可能です。ただ、声は響きとして伝わるものですから、それが心地よかったり、パワーを持って感じられることだと思います。もっというのであれば、何かしらの生命エネルギー、…
A. その人ならではの強みを最大限発揮して、楽譜に書いてある歌をその人にしか歌えないような歌にしてしまうことです。楽譜そのものを書いてしまうと思いますが、一流の人であれば、その楽譜通りに、全く違うように聞こえるように歌いあげるわけです。
A. 気合で出そうが出すまいが、表現になっているかどうかということです。気合というのが集中力であったり体の統一感のようなことであれば、きっと必要でしょう。しかし気持ちが乗りすぎたり、入れすぎたがために、うまく声になってないとか感情が伝わらな…
A. 確かに目と口は、表情を司る大きな要素です。その周辺の筋肉も含まれます。もう一つ表情ということであれば、眉を欠かすことができません。鼻や耳などに比べると、眉は表情を動かしているのです。その証拠に、ディズニーのキャラクターには動物などに眉…
A. 働きかけが、言語よりも根源的なところにあるにです。歌などもそうで、言語的な意味がなくとも、感情は充分に伝わるものでしょう。ダンスやボディーランゲージなどの身体表現もその中に含まれます。
A. 演技を全て抑えて考えてみましょう。演技よりも性格が大切だとか人間性が出なくてはと見る人はたくさんいます。演技というのは成りきっているのですから、演技と見えてしまっている分、リアリティーを欠くということです。演技と見えないようにしなくて…
A. 海外で活躍する日本人がヒゲを生やすのは、日本人の顔立ちが子供っぽく見られるからです。もちろん、クリエイティブな仕事をしている人には、ヒゲを1つのファッションとして、おしゃれとしている場合もあります。ただ、髪の毛やヒゲは、伸ばすこともつけ…
A. 大体はそういうものです。話声域から歌唱域に音域が移動すること、しっかりと長く話すほど、そちらの方が優先になり、歌への切り替えが難しくなります。歌の中の中低音から高音への切り替え、ファルセットとの切り替えなども同じです。言葉として伝える…
A. いろんな考え方があります。しかし、それはわけられるものではなく、他の人と関わるときには、ある特定のアイデンティティを表現し続けるわけです。それがなんとなく自分の核のように思うのではないでしょうか。
A. 長い時間繰り返し同じような自分を表現している、そのキャラが、演じているようでもあり、またアイデンティティとも思われるのです。本人が、自分らしさとそれを認めなくても、周りの人は、それをあなたらしさと受け止めているわけです。
A. 二重人格や多重人格とは別に、いろんなアイデンティティを持ち、それを区分けして表現しているというのは、最近の考え方です。いわゆる、分人というような考え方でしょう。
A. その人が持っているものという見方がされますが、人と関わることによっても作り上げていくと言えるのです。他の人と言葉を使って関わり合うことで作り続けていくという考え方を、構築主義と呼びます。
A. というのは、全く固まって動かないよりはよいことではないでしょうか。1つのキャラにはまり込んでしまったり、それが一人歩きしてしまったために苦しんでいる人もたくさんいます。キャラと自分とのギャップが大きい場合、それだけ柔軟性があると考えてみ…
A. キャラクターというのは、自分なりに演出するものですが、何もしなくても、周りが思い込んで作り上げていくものでもあります。それが人間の面白いところです。 相手によっては自分に対するキャラも全く違うように見えていたりします。また相手によって自…
A. 自分を強く印象づけるときには、このキャラ作りというのが、決め手となります。 周りの人が思うキャラと、自分が思うキャラが違うこともあります。親しい人にしか見せないキャラというのもあります。 本当の自分とキャラとのあいだで悩む人もいるかもし…
A. 表現をするということは伝える、心動かすということですから、そのために大きな声が必要なわけではありません。伝える方に集中すると、声は自然に使えるところまで、つまり最大でも70%くらいの大きさまででしょう。 100デシベル出る人でも歌を歌うときに…
A. 他の子と違う、1人で突っ走っていく、周りの人がついてこられない、理解できない、など、普通でないことがエネルギー過剰の人でしょうか、負のエネルギーのこともあります。
A. 喉によくなく、発声上もよい声とはいえません。よい声でないからこそ、感情が伝わるわけです。ですから声優や役者、芸人などに問われる声というのは、トレーニングの理想ではなく、その延長上にあると、応用だと分けておく必要があります。 歌い手でもミ…
A. 歌唱表現が素晴らしいときには、発声法は正しくなっているとはいえます。しかし、発声法が正しいからといって、歌唱表現が最も素晴らしいとは限りません。最も素晴らしい歌唱表現が、発声法をゆがめていることはよくあります。 アスリートのファインプレ…
A. これにはいろんな原因があり、いろんな直し方があります。まずは、出しやすい母音で歌ってみて、それにメリハリを大袈裟につけてみてください。歌詞がついている方が簡単と思うなら、うまく音の世界で成り立たせられていないのです。ヒット曲などでした…
A. それをどう見るかというのは、本番とどのように区別するかによります。うまく切り替えられるならよいのですが、それがうまくいかないときは、ステージが近いなら無理はしないように、場合によっては、中断しましょう。
A. 歌を楽譜で判断するというのは、根本からおかしいのです。まして、その楽譜というのは、ポップスの場合は、作曲家が変えたのでなく、歌い手の歌から起こしているからです。もし作曲家の心をきちんと取るのであれば、必ずしもその歌い手の楽譜の通りにな…
A.何か足らないからトレーニングするわけです。バランスを取るということと伝わることは違います。きれいに声が出るのと説得力があるのとも違います。 調整とトレーニングが違うということは理解したほうがいいと思います。 トレーナーはバランスの崩れた…