12.表現/オリジナリティ
A. 確かに目と口は、表情を司る大きな要素です。その周辺の筋肉も含まれます。もう一つ表情ということであれば、眉を欠かすことができません。鼻や耳などに比べると、眉は表情を動かしているのです。その証拠に、ディズニーのキャラクターには動物などに眉…
A. 働きかけが、言語よりも根源的なところにあるにです。歌などもそうで、言語的な意味がなくとも、感情は充分に伝わるものでしょう。ダンスやボディーランゲージなどの身体表現もその中に含まれます。
A. 演技を全て抑えて考えてみましょう。演技よりも性格が大切だとか人間性が出なくてはと見る人はたくさんいます。演技というのは成りきっているのですから、演技と見えてしまっている分、リアリティーを欠くということです。演技と見えないようにしなくて…
A. 海外で活躍する日本人がヒゲを生やすのは、日本人の顔立ちが子供っぽく見られるからです。もちろん、クリエイティブな仕事をしている人には、ヒゲを1つのファッションとして、おしゃれとしている場合もあります。ただ、髪の毛やヒゲは、伸ばすこともつけ…
A. 大体はそういうものです。話声域から歌唱域に音域が移動すること、しっかりと長く話すほど、そちらの方が優先になり、歌への切り替えが難しくなります。歌の中の中低音から高音への切り替え、ファルセットとの切り替えなども同じです。言葉として伝える…
A. いろんな考え方があります。しかし、それはわけられるものではなく、他の人と関わるときには、ある特定のアイデンティティを表現し続けるわけです。それがなんとなく自分の核のように思うのではないでしょうか。
A. 長い時間繰り返し同じような自分を表現している、そのキャラが、演じているようでもあり、またアイデンティティとも思われるのです。本人が、自分らしさとそれを認めなくても、周りの人は、それをあなたらしさと受け止めているわけです。
A. 二重人格や多重人格とは別に、いろんなアイデンティティを持ち、それを区分けして表現しているというのは、最近の考え方です。いわゆる、分人というような考え方でしょう。
A. その人が持っているものという見方がされますが、人と関わることによっても作り上げていくと言えるのです。他の人と言葉を使って関わり合うことで作り続けていくという考え方を、構築主義と呼びます。
A. というのは、全く固まって動かないよりはよいことではないでしょうか。1つのキャラにはまり込んでしまったり、それが一人歩きしてしまったために苦しんでいる人もたくさんいます。キャラと自分とのギャップが大きい場合、それだけ柔軟性があると考えてみ…
A. キャラクターというのは、自分なりに演出するものですが、何もしなくても、周りが思い込んで作り上げていくものでもあります。それが人間の面白いところです。 相手によっては自分に対するキャラも全く違うように見えていたりします。また相手によって自…
A. 自分を強く印象づけるときには、このキャラ作りというのが、決め手となります。 周りの人が思うキャラと、自分が思うキャラが違うこともあります。親しい人にしか見せないキャラというのもあります。 本当の自分とキャラとのあいだで悩む人もいるかもし…
A. 表現をするということは伝える、心動かすということですから、そのために大きな声が必要なわけではありません。伝える方に集中すると、声は自然に使えるところまで、つまり最大でも70%くらいの大きさまででしょう。 100デシベル出る人でも歌を歌うときに…
A. 他の子と違う、1人で突っ走っていく、周りの人がついてこられない、理解できない、など、普通でないことがエネルギー過剰の人でしょうか、負のエネルギーのこともあります。
A. 喉によくなく、発声上もよい声とはいえません。よい声でないからこそ、感情が伝わるわけです。ですから声優や役者、芸人などに問われる声というのは、トレーニングの理想ではなく、その延長上にあると、応用だと分けておく必要があります。 歌い手でもミ…
A. 歌唱表現が素晴らしいときには、発声法は正しくなっているとはいえます。しかし、発声法が正しいからといって、歌唱表現が最も素晴らしいとは限りません。最も素晴らしい歌唱表現が、発声法をゆがめていることはよくあります。 アスリートのファインプレ…
A. これにはいろんな原因があり、いろんな直し方があります。まずは、出しやすい母音で歌ってみて、それにメリハリを大袈裟につけてみてください。歌詞がついている方が簡単と思うなら、うまく音の世界で成り立たせられていないのです。ヒット曲などでした…
A. それをどう見るかというのは、本番とどのように区別するかによります。うまく切り替えられるならよいのですが、それがうまくいかないときは、ステージが近いなら無理はしないように、場合によっては、中断しましょう。
A. 歌を楽譜で判断するというのは、根本からおかしいのです。まして、その楽譜というのは、ポップスの場合は、作曲家が変えたのでなく、歌い手の歌から起こしているからです。もし作曲家の心をきちんと取るのであれば、必ずしもその歌い手の楽譜の通りにな…
A.何か足らないからトレーニングするわけです。バランスを取るということと伝わることは違います。きれいに声が出るのと説得力があるのとも違います。 調整とトレーニングが違うということは理解したほうがいいと思います。 トレーナーはバランスの崩れた…
A.高いところを歌っていると練習している気分になります。うまく出せると高揚感があるのでしょう。表現力とはまた違う基準です。
A.声量は、基本です。聴こえなくては伝わりません。しかし、大きな声なら表現した気になりますが、必ずしもそうではありません。練習していくと、小さな声でも大きく表現できます。
A.歌詞を読んでみるとよいでしょう。できるだけ覚えてください。大きな声で読みます。そして感情が宿ってきて、伝えられたという感じが出るところまで頑張りましょう。 そうしたら、声量を変えたり、間を意識したりして、丁寧に読んでいってください。セリ…
A. 詞には、意味、内容では、最低限の言葉しか述べられていません。それを膨らませてみるのです。完全に読める作品にする必要はないのですが、そこまでやっておくとよいでしょう。 歌になると、音楽的なイメージで補うことができます。その時に、詞の言葉と…
A.声の音色について、考えてみてください。それには、ものまねなどがとてもよい勉強になると思います。いろんな人のいろんな声をたくさん聞いて楽しみながら試してみることです。
A.技術を使うのは、それでしかもたないケースの方が多いです。声のテクニックも同じです。ひけらかす必要はないし、それでアピールしないと伝わらないくらいなら大したことではありません。それで伝えられても、大したものにならないです。ものまねやボイパ…
A.私も一部のプロの人の固定観念、安定、保守路線よりは、アマチュアの発想、欲、生きているパワーに惹かれるときがあります。しかし、餅は餅屋です。長くやれている人には、やはり、それだけの理由や実力があるのです。
A.自分のキャリア、既得権、権威、専門にしがみついてしまいがちです。それを守ることに固執してはなりません。本質に入らず、表層ばかりでズレまくるので、そういう論議をするなら、他人の意見は参考にしても、一人でじっくり考えを深める方がよいでしょう。
A.頭で考えることは、脳を使うことなので、それは、心と同じというのが、科学者の現在の見方です。脳=心なのですが、現実には胸=心臓=心や、腹=丹田=(覚悟)=気、のように捉えた方がよいように思います。表現の力、想いや意気込み、注意深さ、集中力…
A.心身の支えが必要なので、頭よりも体で覚えることの一つです。そこで深められることです。声というものは、外に表れる現象として捉えられるので、わかりやすいでしょう。声帯の振動から共鳴して心身から時空へ自己を延長します。他人の鼓膜を振動させ伝…