2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧
A.若くして、あるいは少しのレッスンで、よい声や高い声が出るようになった人は、そうでない人に対して、あまり育てることはうまくないのです。そうでない人ほどそういうトレーナーをみて、あこがれ、絶対的な信頼をおきます。それがよくないとはいいませ…
A.世の中には、20年、30年と人を続けて見ていないと何とも言えないことがあります。それを残していくことが、この世界で生かされてきたものの努めと思って述べています。 誰もが基本といっておりながら、基本が身につかないのはなぜかということです。 こ…
A.例えば、いくつかのフレーズを10~15秒(歌のフレーズでもよい)を2、3回見せていただければわかります。そこにどういう条件があるのかを述べますと、 1.今ここで、声で示すことに日頃の充分な準備ができていること、つまり、そういう体と感覚を獲得…
A.トレーニングというのは、もともとふしぜんに無理なことを行うことです。同じ日本人でも20年生きて、歌い手や役者に耐えうる声を育ちの中で得てきている人と、全く使わずにきて、トレーニングが必要な人がいるのです。なかには、声を出すのに、大きく出…
A.私は私の見解を肯定するためでなく、他の専門家の意見や考えをできる限り、受け入れて参考にしようとしています。 私にはセカンドオピニオン、またはサードオピニオンの見方を知ることを、他のトレーナーの大半はそれに対し、自分と相手とのレッスンだけ…
A.歌のうまい人は歌を、声のよい人は声を教えられないということです。他では考えられないような、ヴォイトレ特有の盲点があります。それは、声がその発声器官とともに体の中に入っており、しかも、生まれた頃から元も一人ひとり違うし、育ちによっても大…
A.ほとんどのトレーナーが否定するようになったのは、大声トレーニングです。特に大声で高い声を出そうとすることです。のどで無理にそういう声をつくった人のなかには、ポリープになったり、声をこわした人もいます。あとで脱力したやり方を知って、自分…
A.さらに、それぞれの育ちがあり、その上でもっともそれを活かせる使い方があるのです。次の4つを一緒くたにして考えるなというです。 1.自分ののどそのものの形態 2.自分ののどの育ち (のどのもつ条件、過去歴、鍛えられ度) 3.自分ののどの今の…
A.本当はありません。発声法(方法論)の正誤でなく、目的によるトレーニングの重点の違いにすぎないのです。どんな方法でも、どう使うかが大切だということです。 私は正誤の議論をしたいのではありません。日本の、特に浅い声の歌手、役者、トレーナーに…
A.外国人といっても、白人・黒人・黄色人種、近くからは韓国・中国・モンゴルから東南アジア諸国、インド・パキスタン、中東の国々からヨーロッパ・アメリカ・ロシア・南米・オーストラリア、等々。さまざまな外国人のそれぞれに、生活環境の地理的背景や文…
A.のどのところで出している声をのどの奥をあけて共鳴を集めるのに、鼻やほお骨、ひたい、眉間、頭のてっぺんまで、つまり上の方へ持っていくのに、いろんな共鳴の体感イメージがあります。縦の線上というイメージで考えてみましょう。(顔の表面でも、の…
A.胸声部の方も高いのと同じで、縦の線上でイメージしていきます。のどから下の方へ胸の真ん中あたりに出口を感じます。のどが離れにくいので、頭の方へのひびきを一度取り除くのもよいでしょう。首から上では音をとらないという感じにするのです。下の1…
A.低いところでは、のどの開きをキープするために、軟口蓋を感じる(Ga行)を私は使っています。(共通QAの「のど声」参照)尚、声帯を鍛えるという考えの人には、アナウンサー、役者、声楽家の一部(イタリア系)で、確かな音源として、息を強い声に…
A.日常の声の使用量の不足が前提にあります。日本の風土、日本人の生活や文化が、耳で聞く声よりも、目でみる視覚に多くを負っているからでしょう。そういう考察の材料を山ほど私は持っていますが、ここでは日本語が「聞く話す」よりも、「読み書き」にす…
A.聴き手としての耳の変化、声の強い表現力を拒むようになってきていることの方が気になります。私の企業研修のテーマが以前は、「大きくはっきり伝える」だったのに、最近は、「感じがよく、大きく出さずに伝わる」ような通る声を求められるようになって…
A.胸声に、頭声も加えて全体像としてわかりやすくしました。今のポピュラーのヴォイトレというのは、高い声で出す、そのためにのど声を回避します。のど声ゾーンを避け、のどをあけ、頭の方へひびきをもってきます。顔面や鼻筋、みけんや口の奥とかに集め…
A.一つは「内容」、もう一つは「伝え方」である。この両方が優れているのが“よい話”であり、この“よい話”ができる人がスピーチのうまい人である。(Э)
A.元気を与える「話芸型」と、情報を与える「知識・情報伝達型」に大別してみるとよい。そのタイプと主たるシチュエーションで特徴を考えましょう。 分類してみると、どんな話し手も、どれか一つのタイプではなく、混ざりあっていることがわかる。話し方に…
A.〈Aタイプ:話を聞けば元気になるタレントタイプ〉 A先生は、現われるなり出迎えた相手の肩を叩き、握手を求める。 いつもハイテンションで人前に出て、そのまま熱情的に話す。話している内容は正論も正論、言ってみれば当たり前のことなのだが、この人…
A.トレーナーにもやり方、判断、それぞれにクセがあります。判断の仕方や歌の評価もかなり違うのです。好き嫌いも相性もあるでしょう。私は10人近いトレーナーと、いつも生徒の評価をつけながら、比べることからとても多くを学びました。トレーナーは、一…
A.一方に軍配を上げるわけにはいきませんが、その違いが何で生じるのかをあなたに伝えます。二人の判断が矛盾していてもいいのです。確かな実績があって人を育てている、そのやり方や価値観を持つトレーナーの一人がそのような判断をしたことを事実として…
A.自分の判断を第一に優先できないところに、ヴォイトレの難しさがあるのです。あなたに最高の判断力があるなら、声や歌はあなたの思うように使えているはずです。こと声に関しては、うまくいっていないならなおさら以前のあなた(の感覚や判断力)をあま…
A.私は、トレーナーをプロデュースする立場ですから、その人にどのトレーナーが向いているかから判断します。その結果も、そのトレーナーより客観視できます。距離のある分、よりよくみえるわけです。 これは、トレーナー自身が見本をみせるのではなく、チ…
A.いろんなトレーナーにつくこと、そこから自分を知ることです。とても有意義なのは複数の観点をもてること、歌と声を別々に教えてもらうことでもよいし、声を2,3人のトレーナーに教えてもらうこともよいことです。 しっかりしたトレーニングをしたら、…
A.一人のアーティストの作品しか聞かないと必ず、自分の歌が丸々と影響を受けていて、それがどうことなのかさえわからなくなるし、まねしていなくとも自ずとついたクセが抜けないというのと似ています。(♭)
A.そのときに悪いところを注意して、直して、その場しのぎでカバーしただけです。それに気づかずカバーもしていない人にそのことだけ教えては、却ってその人のためになりません。それをカバーしただけの歌で終わってしまうからです。 悪いところなど放って…
A.フレーズのトレーニングで、その人の声からオリジナリティをみつつ、声にまだ力がなくとも曲全体から何か心に引っかかるところがないのかとみます。(♭)
A.私の立場は、私個人の好嫌を離れた無私です。多くの一流アーティストの感覚やすぐれた何人ものトレーナーの感覚を学んで、鏡となるのです。 プロの歌い手が人を育てられないのは、自分の作品世界=好みからみるからです。それを離れることができても、自…
A.みなさんは、テレビや映画などで聞こえてくる言葉に、上手いとか、いまいちだなと思ったり、どのような違いを感じますでしょうか?毎日日本語を話しているわけですから、だれでも日本語のセリフやアナウンスを読むことはできると思います。 ある、有名な…
A.一つの曲を仕上げるまでにもいろいろな工程がありますね。 音とりが完了したら、やっていただきたいことは、発声技術、曲の分析(音楽を感じること、自分の直感を信じて)、表現技術の三段階でアプローチしていただけたらと思います。 まず、詩を読んで曲…