03.発声
A.出た声そのものだけで評価していく方がよいでしょう。形をまねるというのはヒントにはなりますが、一方で間違いやすいということも覚えてください。それなりに似たような音が出ると正解だと思うのですが、大きな間違いということもよくあるのです。 こう…
A.確かに柔らかいところですから、少しは上がるようでもありますが、大して変わらないし、効果がどのぐらいあるのかもわからないと思います。ストレートの声をぶつけず、柔らかく共鳴させるイメージづくりに関する感覚として使われてきたように思います。
A.共鳴に関しては、イメージ的に表情で影響があるように感じる人もいると思います。実際にはあまり関係はないと思います。まして、ピッチなどを表情筋によってとるということはあり得ません。
A.これは、生理学的に説明するなら、調べてみればすぐにわかることです。 喉は閉まらないし2枚の声帯が接した状態を保つだけです。喉に力を入れ、詰めないということです。 野球でいうと、投げたり打ったりするときに、腕に力を入れないでというようなこと…
A.喉頭は触ってみてもわかります。男性なら鏡を見てもわかりますね。軟口蓋については、イメージとしてあくびなどの例でよく使われてきました。舌根を上げないこととともに、口腔内の空間を大きく取るための、イメージとして注意されてきたのではないでし…
A.発声のときには、声帯はぎゅっと強く閉まるわけではありません。もちろん、飲食のときのように開いているわけではなく、声を出すのですから、声門上腔は開いても、2枚の声帯はくっつくように閉鎖はしているのです。 吸気のときも、声帯、というか、声門…
A. 私の最初の本に、下手なトレーニングをするよりは、笑っていたほうがよいというふうに書いた覚えがあります。ヴォイストレーニングなどをしたことのない、プロのヴォーカリストに評判だったようで、これは今でも間違っていないと思います。 お腹から笑っ…
A. 身体も感覚もいつも同じではないわけです。常に変化していくと思っておけばよいわけです。体得したとの思い込みで進歩の限界になるよりも、忘れたことの方がよいことです。 そういうときこそ、今までに行ってないような勉強、歌の聞き込みなどをしてみる…
A. 作るというところの解釈が、かなり違うのではないでしょうか。確かに意図的にこれまでと違うように作っていくとか、これまでなかったものを作るというわけには、なかなかいきません。既にもうベースとしての声はあるわけですから、磨いていくとか使える…
A. これもトレーニングをやめてしぜんに歌った方がよいでしょうかという質問と同じで、実際の使い方がどうなっているか、その先でどうなるのかで判断するしかありません。
A. それは、目的ではなく、何かをするためのプロセスや手段のためのイメージにしか過ぎないわけです。うまくいかないような状態になるのであれば、捨てたらよいわけです。 負荷をかけるにも、程度問題です。しぜんに歌ったりしゃべっていても、負荷はかかっ…
A. 舌に力が入っていたり持ち上がっていることを意識するために、そういうことでチェックはできると思いますが、それを練習方法とするのは、疑問です。 力が入っているからと、力で押さえたところでよくはならないからです。日常では舌が脱力しているのです…
A. それこそが最も理想なことなのですが、そのしぜんな感覚というのがどのレベルなのか、しぜんにできていることが、どのレベルなのかで問われるわけです。 そのようなしぜんの状況で、充分に声を使えるのであれば、当然のことながら、理想的です。
A. そこにある筋肉は、側頭筋です。側頭から顎につながっていますので、歌うときにその動きを感じるのはしぜんです。 顎が動くと、口の中にスペースができます。しかし、その筋肉がこわばっているのはあまりよいことではありません。ほぐすようにしてみてく…
A. 舌は柔らかく、平らに脱力されているのがよい状態です。何かを意識してしようとすると、舌根が硬くなったり、上がったりします。舌の脱力を優先した方がよいでしょう。
A. イメージによって変えられるものと変えられないものがあります。この場合も、そのイメージによってよい方に変わったのならよいと思います。でも、イメージだけでは、多くの場合、なかなかうまくいかないはずです。芯とは何か、通るとはどういうことかを…
A. 一時代前のオペラ歌手のイメージは、太っていて、その方が、声が大きく出ているように思えたものです。実際にそういう人も多かったと思います。太っているのも筋肉質なのか、ただの肥満なのかでは、違います。力士のように鍛えられている人も多かったと…
A. 動くということは、まっすぐ立って緊張状態にあることを取り除くので、効果があることもあります。歩きながら声を出すとか、動きながら声を出すということも、有効なようで、ワークショップなどで行われています。自分に合うようなものを選んでよいと思…
A. それはきっかけの1つであって、実際には直立不動でも声はうまく出せなくてはなりません。 むしろいろんな動きを止めることによって、厳密に声がコントロールできるといえます。 目的をわけてみてください。
A. 歌うときにも同じようなことがいえますが、その人によっても違いますし、表現する世界によっても違ってくると思います。トレーニングとしても、目的によって違い、その人の改良点に対してどうするかによっても違います。ただ、楽に声が出るのであれば、…
A. それは余計な力を抜いたり、弛緩状態のときに、どんな声が出せるのか、そういったことを経験したり、試してみることに目的があったのではないでしょうか。何事も経験して、いろんな声がどのようにして出るのかを知るのはよいことだと思います。それと、…
A. 漠然と声を出した状態では、確かに声となっていても、その動きまでコントロールできないものです。ですから視点を定めてとか遠くに投げかけてとか、できるだけ声を集中させるような意識付けをすることです。
A. 治療などにおいて、そのようなことをする人を見たことがありますが、トレーナーではあまりいないのではないでしょうか。確かに原理からいうと、ある程度、変えることができると思いますが、何かの目的のための一時的な手段ならともかく、トレーニングに…
A. 発声をするときに喉に力が入っているということだと思います。ゆっくりと温かい息を吐くようにしてみてください。そのとき、喉は開いた状態になります。声帯が開いているわけです。もちろん声を出すためには、その声帯を閉じた状態にしなくてはなりませ…
A. あくびというのは、喉のリラックスのためによく例えられる例です。軟口蓋が上がり、喉頭が下がり、舌もあがらないことで、口の中、特に奥のほうの空間が大きくなるので、共鳴として有利な条件を持っているからです。だからといって、この状態が誰にでも…
A. 声にするのは、声立ての問題で、アンザッツとも言いますが、どのような息を使うかということです。息から声への変換法です。 実際に声を出すときの直前のときには、声帯は開いており、息が動いてないとき、少し出ているとき、吸っているときなどさまざま…
A. 必ずしも悪くないのですが、それを聞いている人が、力みすぎているように思うなら、よくないということです。
A. これについては、応用の応用ぐらいに考えてください。囁くような声でそのようなことを狙った練習をするのは、声が掠れたりハスキーな声になったり、あまりよいことになりません。 基本の練習をして、しっかりと大きな声で、相手に伝えられるようになった…
A. 声の大きさで伝えるというふうに考えない方がよいでしょう。自分がメリハリをつけられるところの声の大きさというのは、ある程度自分で踏まえておくことです。また、相手に通用する最低限の小さな声というのも知っておきましょう。この幅が広く取れるの…
A. 目的とそのプロセスによります。喉で響かせようと思うよりはよいのですが、身体全体で響かせるということも、どちらかというと内側に固めてしまったり、身体を硬直してしまう危険性もあります。