03.発声
A. 鼻声は、口よりも鼻のほうに抜けていく声、鼻のほうに息が通った声です。鼻づまりの声は、鼻が詰まってますから、全く抜けません。どちらもよくありませんが、まだ鼻にかかった声の方が歌ではよく使われています。特に日本の昭和前期の頃の歌謡曲です。…
A. これはよく使われるイメージ言語です。頭の後ろからとかいう人もいます。要は、口先などをイメージすると、喉に力が入りやすいということもあります、声自体が飛んでいくような空間を広くイメージすることによって、豊かな声の感じが出てくるでしょう。…
A.多分、声を使いすぎてきて、喉の状態が悪いのだと思われます。しばらく、大きな声と高い声を使わないようにして、普通の声でゆっくりとした発声練習をしてみてください。強い息でなければ声にならない、歌えないということでしたら、声帯に結節などができ…
A. 単純に音色ということであれば、いろんな物音に耳をすますことです。次に、楽器の違いによって、同じ音が、どういう差が出るのかを聞きわけてみましょう。最後に声ということでは、母音でゆっくりとアエイオウを発声していきます。5つに分けるのではなく…
A.若々しいということが、どのようなことを意味するのかにもよります。それが単純に幼いとか幼稚なようであれば、あまりよくないと思います。子供たちの声を聞けばわかる通り、音域も狭く、表情も乏しいのです。むしろ、老けていない声がよいというふうに捉…
A. その目的で使うこともありますが、むしろ、喉の力を解放するために使うことが多いです。力みを取るのです。ですから、高音の練習など、力みが入りやすい場合に、よく使われます。
A. いろんな声がある中では、歌を伝えるのに最も可能性のある声ということになるでしょう。例えば、オペラを歌う声楽家の声で、そのままに歌うと、絶対に合わない曲というのがあります。声というのは、いろんな使い方ができますので、歌との関係によって、…
A. 自分自身の声は、根本のところでは変えられません。しかし、セリフや歌になってくると、かなりの加工や演出ができます。あなた自身の声の中で、どういうのが嫌いなのか、好きなのでしょうか。あなたが嫌いと思う声でも、好きな人がいるかもしれません。…
A. よい歌声とはどういうことでしょう。トレーナーの立場から見ると、発声の仕組みに沿った使い方で出てくる声です。応用性に富む、基本がしっかりした声ともいえます。わかりやすくいうと、声域も声量も結構使え、何度も確実に同じように出すことができ、…
A. よい歌声というと難しいのですが、伝わる声ということになると、伝わった相手の受け止め方にもよるのでさらに複雑です。悪い声や悪い歌声でも、よい歌声、正しい発声、きれいな声、など、よいと思われているものよりも、伝わることもあります。某あるの…
A. 鼻腔のほうの共鳴によって、最終的な調整がされるような発声については、鼻が詰まっていたり鼻の調子が悪いと大きな影響を受けます。特にハイトーンやソプラノなどです。鼻うがいをしている人もいます。鼻に限らず、身体の管理をしっかりすることが基本…
A. 声を出すということは、普段のときよりも、力を使います。ですから、それに対応できるような呼吸がすぐに切り替えられるか、日ごろから運動などで、深い呼吸をしていないと影響するわけです。
A.声が上ずるということは、こちらも、緊張していて、その緊張を相手に伝えることにもなります。相手も、リラックスできないので、お互いによくないような状態になりかねません。
A.最も簡単なのは、口角を上げるということ。つまり、笑顔に明るい声、あるいは明るく思われる声が出るというところでつながります。暗い顔をしていたら暗い声になる。印象的なところですが、日常会話ではそれで充分です。
A.そのように教える人もいるようですが、あまり、そこと結びつけないほうがいいと思います。 もちろん、顔の表情筋としていろんな動きが柔軟にできた方がよいのですが、そうした覚え方では、不自然な表情を作ってしまうことがあるからです。
A.母音でいうと、オではこもりやすいので、アやエを使う方がよいでしょう。発声がきちんとしてきたら、イの方が通る声になります。もう一つは、昭和の古い歌唱法のように、少し鼻にかけていくことです。いわゆる鼻腔共鳴を使うのです。これもやりすぎると、…
A.そういうケースも多いですし、喉そのものが痛んでいたり、疲れすぎていて、状態が悪くなっていることもあります。
A.もともと内気であまり声を使わない人が、たまに使ったときに、聞き返されたり、うまく伝わらないと、自信がなくなり、さらに声を使わなくなり、経験を積むこともできなくなります。それは能力の差というよりは、性格や受け止め方の差といえるかもしれませ…
A.赤ちゃんはまだ嘘をつくほど、頭も言葉も使いこなせません。ですから、嘘偽りはないでしょう。ただし、鳴き声を聞いてわかるように、小さな声帯から、無理にお腹から声にするので、やや歪んで聞こえる方が多いと思います。少なくとも美しい発声とはいえま…
A.大体の場合は、腹式呼吸ということでのたとえだと思います。少なくとも、赤ちゃんの泣き声は、聞き心地のよいものではありません。ずっと聞いているとストレスを抱えるでしょう。ただ、小さな声帯からあれだけの声を出すというのは、合理的な発声の仕組み…
A.赤ちゃんの声が魅力的なのかというと別問題です。 むしろ、泣き声では、緊急時に人を引きつけるサイレンのようなものだと思った方がよいでしょう。それによってストレスを抱える人は多いはずです。
A.言葉がないのに相手に伝える力があるとか、小さな体なのに効率的に声を響かしているというのなら、確かに赤ちゃんだと思います。赤ちゃんは全身を使い、無駄な力みが入っていません。また、対人関係などに配慮しないために、お腹の空気を目一杯使って声に…
A.歯の隙間から舌が出たりしているのではないでしょうか。 舌足らずの幼い声がかわいいとなって、そういうふうなしゃべり方をしていると、それが身についてしまいます。ただでさえ、今は、固いものを噛まず、舌やあごの力が弱くなっています。
A.舌の方に問題があったのではないでしょうか。スポーツ選手がチューイングガムを噛んだりするのは、顎や舌を柔軟にして、集中力を高めるためです。発声の場合に、異物を口の中に入れることができないので、こういうアドバイスがあったのではないかと思われ…
A.出なくなったときの状況、いつもと比べてみて記録していってください。何が原因かを突き止めてみるとよいでしょう。それと、うまく出ていたと思う声が本当にうまく出ているのかもチェックしてみましょう。
A.声は心身ととても関係するので、うまく声が出ていると思うと、心身の状態もよくなり、さらにうまく声が出るようになります。その逆もいえます。心と体と声がつながっていると思ってください。ですから、うまくいかないときには、切り替えて、心が身体から…
A.あまり声を使ってこなかった人を、その使う必要がなかったような人にありがちです。性格的には、内向的で、感情表現をあまりしない人、周囲の目や評価を気にしすぎる人に多いでしょう。
A.声を頑張って出そうとしなければいけないという状態で、かなりの無理がきています。頑張ることで声が出なくなるものです。
A.毎日ほとんどしゃべっていなかったような人は、おしゃべりをすることによって声が出やすくなっていき、声質もよくなるでしょう。ただ、いつもそういうことをしている人は、逆に、喉が疲れていることもあります。また、せりふや歌唱などに使う場合は、日常…
A. 声の音色は、声の倍音の構成、それぞれの強まり、フォルマントで変わります。