発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

03.発声

Q.腹式呼吸で、声を出すことが必要といわれました。☆

A.おなかからの声というのは、けっこう、むずかしいです。トレーニングを積んでいない人は、一番出しやすい音でも一つもおなかから自由に出せないことが多いです。まずは、とことん自分の一番出しやすい高さの声で、トレーニングしてみましょう。

Q.自分の発声原理にかなった声とは具体的にどういうことなのですか。☆

A.その人のなかで、1.使いやすい声(今、使いやすいとは限りません)、2.再現に耐える声、耐久性のある声、3.安定した声、繊細に使える声、柔軟性のある声 などが目安です。文章で答えるのには限界があります。

Q.声を使いこなすとは、どういうことでしょうか。☆

A.使いこなすとは、「使いたい音色で、使いたい大きさで、使いたいボリュームで、使いたい長さを出せる」です。自由自在にコントロールできる、ということですね。

Q.ある程度、歌った後で、喉が痛いなーと感じてしまったら、それは間違った練習だった、ということではないのですか。

A.感情を入れて声を出したら、喉が痛くなった、強めに出したら痛くなかった、などは、よくあることです。控えめに出していたのに、痛めてしまう場合もあります。 練習としては、そうなったらセーブすることです。ただ、必ずしも練習法のせいではありません…

Q.自分は、喉に引っ掛けてしまうことが悩みです。いつも、しこたま緊張して、たぶん喉で歌ってしまったと思います。翌日、嫌な疲れ方がして、肩も痛い感じがしました。

A.喉で引っ掛けたかどうかが自分でわかるとは限りません。人によって、喉声かどうかの判断の仕方、感じ方は違います。めちゃくちゃに歌っていても、喉に疲れを感じない人もいます。発声がよくても、ほんの少しの引っ掛けややり過ぎで、喉を痛める人もいま…

Q.僕は『ロックヴォーカル基本講座・実践講座』を使って、自宅で練習しています。だんだん声が太くなってきました。そこで質問なのですが、喉がビリビリなるというのは、首を触ってみて手に振動がきてはいけないと言うことなのでしょうか。喉には声帯があるので、振動がくるような気がするのですが。

A.音(声)を発するので振動はします。あなたのビリビリというのは、それがストレートに負担が喉にきて、その結果、喉が疲れ、状態が悪くなることを意味しています。そのまま声を出しつづけると、喉を痛めかねません。

Q.私は、自分の声質がいい声じゃないし、嫌いです。声質がよくなる方法ってありますか。

A.たとえば「好きなアーティストと同じ声質になりたい。」というのは、生まれつき似ていなければ難しいことです。でも、トレーニングで鍛えて、自分の声のキャパシティを広げたら、大きく変わるものです。そこで魅力を引き出せば、人の心をひきつける声が…

Q.よく「喉で歌うな」といわれます。

A.声を発するのに、個人差が、あります。音高でも変わります。感じ方もそれぞれです。 喉は、振動します。「喉で歌う」というのは、腹式呼吸を使っていない浅い息で口先だけで歌っていたり、腹式呼吸の息を送ってもうまく共鳴させられず、喉や口先にひっか…

Q.自宅でトレーニングをし始めました。発声のときに、どんなに小さな声でやっても、たんがからんだような雑音がでてしまいます。何が原因なのでしょうか。教えてください。

A.どのような雑音かわからないので、正しくはお答えできません。話すときにそうならないのなら、トレーニングで不しぜんなことをやっているのだと思います。歌っているときは、どうでしょうか。喉に力が入っているのかもしれません。トレーニングのときは…

Q.私は、喉で歌うことと、お腹で歌うことの区別がつきません。

A.例えば、高い声で歌うときなどは、頭や胸に手を当てても振動を感じられず、喉が痛いのなら、喉で歌っているということです。お腹で歌っているときは、喉は息をしているときのように何も振動しない状態ではありません。これがお腹で歌っているのだろうと…

Q.発声の基本ができていたら、きちんと声が出るのでしょうか。

A.そのために発声をやるのでしょう。 何かを伝えようとしたら、声は出にくくなります。

Q.喉がすぐに疲れます。どうすればよいのですか。

A.まず、喉を休ませましょう。本当にトレーニングを真剣にやろうとしたら、無駄口一つ、しないはずです。本当に喉を大切にしようと思い、まずは、喉をセーブするところからでしょう。

Q.身体を鍛える努力はしていますが、それと声を深くするのは関係あるのでしょうか。

A.声を深くするというのにも、いろいろとあります。たとえば、身体の中に声のひびきがこもって、前に出てこない場合、暗い声のときにフラットするようにみてしまいます。

Q.声を明るくするには、高くすればよいのですか。

A.明るくするというのは、印象面のことですから、発声で音色を明るくすることとは、異なります。

Q.自分の声の出し方が合っているか間違っているか、迷っています。

A.はっきり言うと、迷うくらいならよくありません。 正しいなら、迷わず確信できるものです。

Q.声をよくするためのよい方法は、ありますか。

A.万人に通じるような決まった方法というのは、ありません。 でも、あらゆる方法を試してみてください。 そのなかでいろんなことを学んでいけると思います。

Q.声がきちんと出ているかどうかがわかりません。

A.人に聞くのではなく、自分で感じられないといけません。 感じられないとしたら、それは出ていないのか、感じる心がないからです。

Q.喉の使い方について知りたいのですが。

A.ほとんどの人の場合、使い慣れていないのです。鍛えられていません。一人でそこまでやっている人がいないので、一番変えやすいところです。アゴをひき、あくびのように喉奥を開き、声を出します。(rf)

Q.細い声は喉声とは違いますか。

A.細くても喉声はあります。ことばでシャウトできるようなところで、響きにすぐ逃がさないことです。

Q.歌うときのお腹の動きはどうなりますか。

A.トレーニングのときに、おなかのどこが動くと声が出るのかということをいろいろ試して下さい。要は、結びつきをよくして、身体と感覚と一体にしていくのです。 実際に歌うときは、おなかの動きも人それぞれです。

Q.今の発声の仕方がよいかどうか、教えて下さい。

A.何をよしとするかによります。私は発声の仕方そのものだけで判断をしていません。

Q.声について、大きな声を出すと喉が痛くなる。喉を開くという感覚がよくわからない。

A.発声のイメージの問題です。次のことをやってみてください。1.あごをひく 2.喉の奥をあける 3.お腹から声を出す

Q.声に立体感がないように思います。浅く平たいのです。

A.声はこもらせず、前に出すことです。しかし、平たくしてはいけません。そのために、声に芯が必要です。力では、押しつけがちになるのに注意しましょう。

Q.身体を鍛えるようにしていますが、それと声を深くすることは関係しますか。

A.呼吸に関することでは、つながっています。 呼吸だけでなく、発声において、声をマスターすることが必要です。

Q.日本人のシャウトは、喉を締めるのか。

A.人によります。本当のシャウトというのは「ハイ」とやったあと、「ラーラ」とやっても、すぐに普通の声に戻せるものです。シャウトしたあとバラードで歌っても、喉を戻せます。 その分、身体で支えます。それで上のひびきに逃がさないのです。高い音にな…

Q.喉が痛くなるのは、間違った出し方だからですか。

A.最初はよくあることで、慣れもあります。そういう場合、強くやりすぎないことです。また、休みをとらずに続けすぎるのがよくありません。(rf)

Q.声を出すときに、腰に力を入れるようにしているのですが、力を入れる場所や、どのくらい力をいれてよいのかよくわかりません。

A.こういう質問は、ことばで答えることが難しいです。力は、無理に入れようとしないでください。

Q.身体を動かしながらでも声をしっかり出すためには、どうすればよいのでしょうか。

A.自分自身で行ってきたバレエのバーレッスンのときに吐く息を声に変える訓練などをやっています。

Q.声を前にもっていくようにと言われたが、胸の中心で深く声のポジションをとろうとすると、この声を前にという意識と、逆の行動をしてしまう。どのようにこの二つの目標を同時に達成できるのでしょうか。

A.初心者で、一度に行なうのは、難しいでしょう。それよりも、一つひとつ、身体でよいポイントの感覚をつかんでいくことです。あせらず地道にやるしかありません。気付いたときにできているというのが、理想です。

Q.声質を安定させるには、どうしたらよいですか。

A.呼吸を伴うベースの声が安定すれば、問題ないと思います。そのためには、呼吸と発声の徹底したトレーニングが必要です。