発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Q1088.日常、何気なく出来る、リズムトレーニング、ピッチトレーニングを教えて下さい。

A.日常で流れている音楽や音を、どんなリズムなのか、という視点から聴くとよいと思います。

Q1087.ソルフェージュとは何ですか。

A.音を聴いて、音符を書いたり、楽譜をみて、歌う事です。

Q1086.口角をあげるというのが、口をとじる「u」や「o」の時、よくわかりません。

A.口角をあげるというよりも、ホッペタをあげる、「ウフフ」と笑う感覚と思うと分かりやすいです。

Q1085.歌い方がしつこいので、もっとしぜんに歌えるようになりたいのですが、どうすれば癖のないしぜんな表現ができるようになるのでしょうか。

A.多くの場合、しつこいとは思えません。どちらかというと、もっと、しつこくねばっこくと言いたいほどさっぱりしすぎる人ばかりです。自然に歌うためには、もっと練習をして、もっと体を鍛えて、もっと歌の内容を深めていくことです。

Q1084.歌詞を覚えるときの秘訣を教えてください。

A.ことば自体を覚えることも大切ですが、ことばからイメージする場面、状況、そして、そこから感じるリアルな気持ちを関連づけて覚えていけば歌詞を忘れることもありませんし、しっかりと覚えられます。後は単純なことですが、覚えるまで何度も読み込むこと…

Q1083.ライブで曲を歌っていると、どの曲でも同じような意識で声を出していっているなと感じます。雰囲気の違いみたいなものを出すにはどうしたらよいですか。

A.歌詞の裏にあるリアルな気持ちを考えてみたらいいと思います。一番と二番が感覚的に同じだなと感じたりすることもあるかと思いますが、裏にあるリアルな気持ちを考えてみると、必ず気持ちに違いが出てくるはずです。歌詞を丁寧に読み込んでいって、自分自…

Q1082.レッスンでは、トレーナーに自分の声を正してもらえるが、バンドで歌うときなど、自分の声が聞こえず、必死に出すばかりで、変なところに力が入っている気がするが、自分で直せない。そういう状況で自分の声の調子を正せる方法があれば、教えてほしい。

A.まずはそういう状況になる前に、しっかり体で歌うことを身につけることです。聞こえてくる声を基準にするのではなく、体の深いポジションから声を出す体の使い方を覚えることです。自分の声しか聞こえないアカペラの状態で何度も練習をし、その感覚を覚え…

Q1081.口で息継ぎ(ブレス)すると、浅い声になってしまう。歌いながらも鼻で息をした方がわき腹に空気が入るようなので、そうするくせをつけ直すべきか。口で息継ぎしても腹式ができていれば、深く吸いこめるのか。

A.どちらでも構いません。鼻で吸う、口で吸うという意識ではなく、お腹で取り込むという意識にしていくことです。

Q1080.喉の調子が悪いときの発声、歌い方について教えてほしい。

A.基本的には休ませることです。使うのにも無理は禁物です。普段から、体から声を出すということを意識して、トレーニングしていくことです。止むを得なく声を出す場合もあるかと思いますが、そういう場合も、体から声を出すことで、カバーできます。調子の…

Q1079.軟口蓋に声を当てると響きがよくなると聞いたのですが、口を縦にあけるとしぜんと軟口蓋に当たるから響きがよくなるのでしょうか。

A.軟口蓋に声を当てると響きがよくなると言っても、具体的に軟口蓋に声が当っているのか、わかりませんよね。軟口蓋を意識することで、口の奥が開き、そのためにひびきが良くなります。口を縦にあけて、ひびきのいい状態で練習を重ねていきましょう。

Q1078.ピッチ調整できるシーケンスソフトでボーカル取りをすると、かなりピッチが悪いのですが、発声を含めてどのような取り組みをしていったらいいのでしょうか?

A.あまり気にせず、発声に関しては、もっとのどの力を抜いて、体で歌えるようにしていくことです。(rf)

Q1077.句読点で息の流れを止めてしまうので、息の流れ、間の取り方を教えてください。

A.句読点はあまり意識しないでください。意味のつながりがあるところはつなげていき、意味の切れるところでは間を取っていきましょう。またブレスをしたり、句読点で間ができてしまうところも、テンションを切らさないでつなげていってください。

Q1076.歌うときに声が震えてしまいます。直す方法はありますか?

A.まずは体で声を出すことを安定させていくことです。のどでコントロールしていては、緊張や体調に左右されてしまいます。緊張はしても、体から声を出していれば、表面的には問題はありません。あとはイメージトレーニングなどをして、緊張感に耐えられるよ…

Q1075.客観的な能力をつけるには。

トレーナーが必要なのは、客観性です。私も自分の能力は信じていますが、限界も知っています。ですから、科学的なことでの研究は他の分野の方たちとやっています。根本的に磨くのは、自分がどう感じるか、周りの人がどう感じるかということです。自分が感じ…

Q1074.音声の世界とは。

たとえば、このくらいの人数だからこのくらいの大きさで喋っています。けれど、この声の大きさは、2人しかいないときと、50人いるときと違う。自分が最適にどのくらいの声を出せばいいのか、自分が出したときに認知できていなければ、音は扱えっこない。…

Q1073.歌の構成、展開とは何か。

音楽として、こういう線があるとすれば、この線が構成をとっていて、聞き手の中で同じものがつながったぞ、次に変わった、元に戻った、こういう掛け合い、これはドラマでも同じです。変化を見せるためにどうするか。というと、安定させるところが必要なわけ…

Q1072.理論は必要ですか。

私は人に教えなければいけないから、理論や本を読みました。けれど、基本的にそれを教えているつもりは全然ありません。ただし、理屈をもって反発してくる人に対して、知らなければ答えられないというトレーナーとして必要なことですが、実際にはそんなもの…

Q1071.トレーニングの目的と根本的な考え方を知りたい。

トレーニングの目的は、自分が見失ったというよりは、元々見ていなかったものを、きちんと見ていこうということです。ただし、見えないものが必要なのかどうかはまた別の問題です。たとえば演奏を聞いていたときに、これはリズムがしっかりしていないとか、…

Q1070.コーラスを指導しています。15、6歳の時期にどう与えるべきでしょうか。

以前は、私は20歳以下はとらず、20歳になってから来てくださいといっていました。ただ十何年前に、どうしてもという高校生がいて、別に年齢ではないのだろうと、開始してからずいぶんと接しました。あまり自分が正解を持つと思わないほうがいいと思いま…

Q1069.息の強さは声の高さと関係ないと思うのですが。

何かを皆に伝えたいと強く思ったときには、息が強く出るでしょう。高い声は、息を吐くことではなく、声帯の周波数を高く、振動数を多くすればいいなどといわれますが、実際に小さくても高い声が出ると、理論などなくてもわかりきったことです。人間が人間と…

Q1068.ベルカント唱法が正しい発声ですか。

ベルカントとか声楽の勉強をする必要があるのかということも、疑わなければいけません。そんなものはなしで、ほとんどの人は歌っているわけでしょう。ただ、それが歌えないから、それと同じだけの最低の声を勉強するのに、いろいろなものを試していく。たと…

Q1067.一生懸命歌っていますが、伝わっているかわからない。

よく歌謡教室やゴスペルで、皆で力を合わせたらとか、皆で楽しくやれれば、一生懸命やれば伝わると思っている人がいます。しかし、皆さんが50年前の全然違う歌を聞いて、それを一生懸命やったからといって、レベルがよほど高くなければ感動しないでしょう…

Q1066.誰よりも長くやったら、プロになれますか。

日本人のヴォーカルはどうしても頑張りが多いのです。さらに、日本では人情ものとか、不幸な生い立ちとか、感動話とか、歌に必要のないことが入りすぎる。私は歌一曲、その中の声だけで、判断したい。トレーニングだから、そういうことでみます。 でも他のも…

Q1065.歌のよしあしの絶対的基準は?

行き着くところに行き着いたら、音の流れなのですから、心地いいと感じたら、自分の免疫力が増すわけです☆。聞いている人が、元気が得られたり、疲れがふっとんだりする。今のヴォーカルは必ずしもそうではありません。だから、私は日本ではあまりライブハウ…

Q1064.プロとどう違うのか知りたい。

現実の場を見て自分には歌えないと感じるとしたら、彼らにあるアンテナは何なのかということです。結局、音の中の世界でしょう。音が働きかけてくるか、働きかけてこないか。ただし、ヴォーカルの場合は、そこだけじゃないから難しいですね。楽器の場合は本…

Q1063.滑舌をよくするにはどうすればよいでしょうか。

いきなりたくさん歌おうとか、一気に喋ろうとすると、すぐに喉にきてしまいます。本来であればワークショップのように、子供の頃にかえれればいいのです。滑舌の問題でも、実際に今の舞台の中で、滑舌が先に必要とされるのは、アナウンサーとナレーター、声…

Q1062.店でやっています。何かアドバイスをください。

ヒット曲をピアノの伴奏に合わせて、しっとりと歌うというような歌い手や客が多くて、店もそんな感じを求めている。年配のジャズ愛好家のプレーヤーが、若い子を入れているスタイル。それなら、ヴォーカルはいらない。バンドの中で楽しんでいる本場でも、MC…

Q1061.ミュージカルに進むための勉強は?

日本では声楽の延長上にミュージカル劇団などがあります。それに感動する人もいる。それぞれそこの評価の基準がある。ですから、そこに入りたいという人に対しては、それに合わせたトレーニングをします。基準が声楽ですから、それは声楽中心でよいでしょう。…

Q1060.自分の声は歌に向かないと思うのですが。

声質について、初歩的なことは、あまり気にかけないことです。腹式呼吸がしやすくなるための体づくりとか、滑舌とか母音、発音矯正、声量、リズム、コード感みたいなことは、本を読むと書いてあることです。でも、本を読んでみても変わらない。たぶん、それ…

Q1059.まねないで学ぶ方がよいのですか。

演技でいうと、たとえば、泣く演技というのを最初やるときは、号泣から入るのです。思いっきり泣きまくる。皆さんもやってみればいいと思います。怒るというなら、全身を使って、駆けずり回って怒る。何がそんなに憎いのかというほどのことをやっておかない…