発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

13.知識/医学/科学

Q.本当に疲労回復させる成分とは何なのでしょうか。

A. 抗酸化作用によって、身体は疲労感を減少させるだけです。そうではない栄養成分として4つ紹介します。ガンマ・オリザノール、ケルセチン、アンセリン、ベータ・アラニン、これ以上は専門的になるので調べてください。

Q.テストステロンを上げる食べ物は何でしょうか。

A. 食事、運動、睡眠が、基本です。食材としては、タンパク質、糖質も、ある程度必要です。カルニチンの多い羊肉、タンパク質とニンニクを一緒にとるとよいです。スイカ、冬瓜などのウリ類に多いシトルリンはNOを作り血管を拡張させます。 玉ねぎに含まれる…

Q.具体的には、テストステロンを摂取できる食材は何ですか。

A. 肉、卵、ヨーグルト、マグロ、鮭、柿、あさり、はまぐり、ニンニク、ブロッコリー、ほうれん草、かぼちゃ、セロリ、せり、玉ねぎ、アボカド、マッシュルーム、トリュフ、バナナ、パイナップル、ざくろ、ナッツ、唐辛子、ごま油、オリーブオイル、蜂蜜

Q.運動強度は、どのように測りますか。

A. カルボーネンの式があります。 運動強度%は(運動時心拍数-安静時心拍数)÷(最大心拍数ー安静時心拍数)× 100です。 最大心拍数は220-年齢です。 50歳で、安静時心拍数65、運動時、心拍数135なら、67%です。 有酸素運動の一般的な運動強度は、65から70%で…

Q.コルチゾールとは、なんですか。

A. コルチゾールは、ストレスに対抗して身体を守るためのホルモンですが、現代社会では、命の危険まで至らないのに、ストレスによってコルチゾールが大量に分泌されます。血圧や血糖値が上がってしまうのです。 コルチゾールが高くなると、うつ病です。自分…

Q.LOH症候群とは、なんでしょうか。

A. L ate Onset Hypogonadism加齢男性性腺機能低下症候群です。 メンタルと身体の症状があり、午前中の血液中の総テストステロン値が250 ng/dL以下であることです。日本メンズヘルス医学会によります。

Q.脂っこいものを食べないのに、脂肪肝になるのでしょうか。

A. 脂肪肝は、脂質の摂取が原因ではなく、問題は、糖質です。ジュース、菓子の砂糖、フルーツの果糖は、肝臓で中性脂肪に変化し蓄積します。 中性脂肪と痛風を起こす尿酸に変化し、細胞を傷つける糖化現象を起こします。テストステロンの低下も影響します。

Q.テストステロンとは、結局のところ、なんでしょうか。

A. テストステロンは、いわば、社会で自分を主張する、社会に参画する気にさせるホルモンです。嘘をつかないことも、正直、公平、公正なことも、含みます。要は、ヒーローを生み出す原動力です。自分の力以上の目標に挑んだり、リスクを取るというようなチ…

Q.男性ホルモンといわれるテストステロンと男性性との関係はなんですか。☆

A. 男性は、数万年前から獲物を取りに外に出かけて、獲物を家に持って帰り、家族に分け与えてきました。そして、他の多くの人と協力して猟を営んだのです。危機に対して、テストステロンは、不安を抑え、危険に対して、感覚を鈍くさせます。

Q.最近、扁桃体というアーモンドに似た部位が知られるようになったのは、なぜですか。☆

A. 扁桃体は、ネガティブな記憶をストックして、危険に対して警告をするのです。それは、普段は出てこないのですが、強いストレスで無意識のうちに出てきます。根拠のない不安です。うつになる人が増えていることが背景にあります。

Q.歌う直前で、喉の発声機能そのものに、影響を与えるものは避けるべきということですか。

A. たとえば、熱すぎるものや冷たすぎるもの、辛いものなどは、筋肉に影響を与えかねません。 炭酸飲料なども、ゲップが出やすくなる人にはよくないでしょう。牛乳に弱い人など、本人との相性にもよるでしょう。消化のよくないものも、当然のことながら、直…

Q.本番前には、何も食べない方がよいということでしょうか。

A. レッスンやステージを経験するなかで、自分がどうなのかを知っていってください。 一般的には、お腹が減っている状態はよくありません。 だからといって直前や1時間前に食べても大丈夫かというと、人にもよります。それで目一杯の運動ができるかというこ…

Q.声帯を鍛えるというのでなく、声帯まわりの筋肉を鍛えるのではないでしょうか。

A. 言いたいことはわかります。声帯は幕のように触れるだけにみえるからでしょう。鍛えるということは、どのようなことを示すかが、骨格筋などと違うので、わかりにくいところですが、声帯そのものも筋肉です。声帯のまわりの筋肉もですが、声帯そのものも…

Q.飲食物で喉に悪いと広まったものはありますか。☆

A. かなり広まってしまったのは、ウーロン茶を飲むと声が出にくくなるという俗説です。喉の油分をとるからと、中華料理の後に飲むとさっぱりする感じ、それと同じ扱いを受けているのです。 ヴォイストレーナーや歌手の多くもいっていること、経験上というこ…

Q.辛いもの、お酢など、酸味のつよいもの、粉っぽいもの、いがらっぽいもの、冷たいものなどは、声によくないと聞きましたが、本当ですか。

A. 喉によくないというのが、この場合、発声のためによくない、歌ったりせりふをいうためによくないということであれば、必ずしも、当てはまりません。個人差もあります。

Q.どんな食べ物も、発声には影響がないということでしょうか。

A. 刺激が残るものは、避けたほうが無難でしょう。直前に摂るのか、日頃に摂るのか、たまに摂るのかによっても違います。 原則としていえることは、身体によいもの、健康のためによいものは、喉と声のためによいということです。

Q.気管が、ゴツゴツとしているのはなぜでしょう。☆

A. 気管は、蛇腹ホース、エアコンのホースのようになっています。軟骨で折れにくく曲がったときにも内部が潰れないために、です。気管の背中側は、軟骨がなく、食道にぴったりくっついています。気管の通り道が潰れて空気が止まると大変なことになるので、…

Q.盲腸炎では盲腸を切るのでしょうか。

A. 盲腸炎になったときに切るのは盲腸ではなく、虫垂です。大腸の長さは、1.6メートル、途中にある盲腸に虫垂が続いています。大腸では、小腸で吸収できなかった水分とミネラルを吸収します。

Q.なぜ二酸化炭素が出るのでしょう。

A. 体内でエネルギーを作るには、栄養素と酸素が欠かせません。呼吸は、そのエネルギーを生み出すしくみです。酸素が不足すると死んでしまいます。吐く息に二酸化炭素が出てくるのは、その過程で不要な二酸化炭素が出るからです。

Q.私たちの身体の構成は、どのようになっているのでしょうか。☆

A. 人間の身体は、半分が水で、残りがたんぱく質、脂肪、炭水化物などです。元素でいうと、酸素、炭素、水素の3つが94%です。その次には窒素、カルシウムです。これらが約37兆個の細胞を作っています。

Q.五臓六腑とは、どういうことなのでしょうか。☆

A. 中国の伝統医学で、人体の臓器を表します。五臓とは、肝、心、脾、肺、腎です。六腑は、中が空洞になった臓器で、胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦です。 三焦については、よくわかっていません。現代医学では、管腔臓器のことです。

Q.日本人は欧米人よりも腸が長いのですか。

A. 草食動物は肉食動物よりも長い消化管を持っています。牛や羊は、人間の4倍以上、長いのです。しかし、日本人とアメリカ人の腸の長さは、ほぼ同じであるそうです。

Q.何回も水を飲むと、レッスンや歌唱の妨げになることもありますか。☆

A. 喉は唾液で潤った状態がよいのであって、水は、その状態を変えてしまいます。 人によって感じ方もいろいろですから、自分で工夫するとよいと思います。 水を飲みすぎると胃がチャップチャップともなるし過度の摂取はあまりよくないことは言い添えておき…

Q.油分の多いものを食べると喉の調子がよくなると聞きましたが、本当ですか。

A. 巷では、そのようなことがいわれ、歌い手でもいっている人がいるようです。メンタル的、プラシーボな効果もあるので、そうと思い込んで、実感して効果が出ているのでしたら、よいと思います。ただしトレーナーの立場からは、心理的なものに過ぎないとい…

Q.プラシーボ的な効果にすぎず、実際はそうでないのに、思い込みで喉によいと思われていることは、ありますか。

A. オリーブオイルなど、ある種類のオイルをとるとよいとか、油分のある食べ物、肉を食べた方がよいとか、誰かが感覚的な判断をして伝わったものが多いです。喉によい食べ物などとプロの人が上げているほとんども、これにあてはまります。

Q.喉を痛めないためには、エアコンを使わない方がよいのでしょうか。☆

A. 空気が乾燥しているのが、喉の乾燥の原因になってしまうのはよいことではありません。喉が乾燥するのは声を使うためにはよくないのです。ドライマウスとか口呼吸を避けなければならないのは、そのためです。エアコンは身体を冷やしすぎたり、乾燥させる…

Q.レッスン中、水をこまめに飲んで注意されましたが、よくないのでしょうか。

A. 私はかつてワークショップやレッスン中には、時間も長くないので、飲食なし、つまり水分もとらせていませんでした。しかし、一般の人に対しては、健康状態を考えて飲料を持ち込み可能、いつでも保水してよいことにしています。

Q.ヴォイストレーニング中に飲み水に頼るのはよくないですか。☆

A. ステージもスタジオも現場は、乾燥しているところが多いので、度々、飲料に頼りすぎることはよくないと考えています。 こまめに飲んでも、喉に水分が行き渡るのは、20分ほどかかります。ですから、喉が渇いたと思う前に給水しておかなくてはならないので…

Q.体温が上がることにどういう意味があるのでしょう。

A. 熱が出るのは、危険信号です。一度、上がっただけでも、代謝が13%増加します。発汗、倦怠感が感じられます。 感染症などで異物が入ると、免疫細胞が活性化し、発熱し、防御するのです。 人間のタンパク質は、42度を超えると凝固してしまうので、死んでし…

Q.歌うと空気を飲み込んでゲップが出やすいといわれました。☆

A. あまり関係ないことです。食事では空気を飲み込むこともありますが、日常生活でも無意識に飲み込んでいる人がいます。言いたいことをいえずに言葉を飲み込むような場合にも空気も入ってしまうのです。 呑気症というのは、空気嚥下症ともいいます。ゲップ…