発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Q2306.声を体にこもらせない、体から声を出すとは、どういう意味でしょうか。

A.声楽を始めた人で、よく見かけるクセで、声を立派に出しているつもりでも、自分の骨によく響かせようとしすぎて、自分の中にしか声が響かないことがあります。これでは、歌っているほうは、自分の声で自分に負荷をかけてしまうので苦しいですし、聞いて…

Q2307.声は自分で判断できないのですか。

A.レッスンのときに、自分では気がつかなかったアドバイスを受け、少しびっくりすることもあると思います。また、トレーナーによってアドバイスが反対のことを言っているように受けることもあります。 歌を習う人にとって、外の意見を受け取ることは、とて…

Q2304.調子が悪いときはどういうときですか。どのように対処されていますか。

A.調子の良し悪しは一概に測れるものではありませんが、私が日常の生活でおこる調子の悪い時の状況を書いてみたいと思います。まず本当に調子が悪い時と言うのはファルセットが出ません。ファルセットそのものが、かすれたり息漏れしていることが多いです…

Q2305.低音域のスケールがうまくできません。

A.低音域、つまり胸声は、特に初歩の段階では自分だけで練習することは危険です。胸に響かせようとして、そこから抜け出せなくなる可能性が高いからです。なので、なるべくトレーナーと共に研究する、ということを前提にします。それでどんな形がいいかと…

Q2302.練習場所を変えてみるのはよいことですか。

A.歌ってみると部屋によって歌いやすい部屋、歌い辛い部屋と色々あると思います。当然歌いやすい部屋の方がストレスもなく気持ちよいと思いますが、実際の本番ではそういうわけにはいきません。いざ本番が始まってしまえば歌いやすい、歌い辛いなどは言っ…

Q2303.ファルセットの扱い方について、教えてください。

A.昨今の男性歌手の楽曲は平均的に高音化してきました。逆に女性歌手の曲は低音化してきており男女の楽曲に音域の差が無くなってきているのではないかと思うほどです。女性の中でもカラオケに言ったら男性の曲を歌うという人も増えてきています。男性歌手…

Q2300.トレーナーがいつも例え話によって指導するので、分かりづらいです。

A.とはいえ、逆に具体的に、例えば甲状軟骨が高い位置に上がらないようにとか、胸鎖乳突筋が働いていないとか、そのような知識で言って、仮に理論的に正論であったとしても実践できるかどうかは難しく、人によっては正しい知識が邪魔をして喉を逆に硬直さ…

Q2301.発声練習に比べて、呼吸練習は地味で、つい呼吸練習がおろそかになります。

A.呼吸練習ほど大切なものはありません。良い声の5割は、呼吸のおかげと言っても過言ではありません。もちろん、直接息をたくさん使って声を出しても、良い声は出ません。むしろ、あっという間に息が無くなり、良い声どころではなくなってしまいます。そ…

Q2298.ポジションにうまく音があたりません。

A.声の高いポジションを気にして、声を浮かせている人は意外と多いです。ヴォイストレーニングの副作用といえるべきことでしょうか。声というのは、素直にナチュラルに出さなければいけません。細かい感覚を研ぎ澄ませることは勿論大切ですが、声のスケー…

Q2299.声楽家が良い声を出している時の感覚とは。

A.声楽家が良い声を出している時の感覚とは、実際に世界でも指おりの一流歌手を狭い部屋で聴くととてもわかりやすいと思います。マイクで拾っている声をモニターから再生させて出る声と、真横で出ているのを実際に聴くのでは、とても大きなズレがあります…

Q2296.レガートのコツを教えてください。

A.声を柔らかく、力を抜いて、息に声を乗せて歌うには、レガートのトレーニングが欠かせませんが、これには少しコツがあります。イ→エ→ア→オ→ウというフレーズを歌うとして、イからエへ、エからアへというように、受け渡すように歌ってください。受け渡す…

Q2297.呼吸がなかなか修得できないで悩んでいます。

A.腹式呼吸という言葉がとても独り歩きしていることが原因かもしれませんが、呼吸がなかなか修得できないで悩んでいる人が多いようです。胸が膨らんで、これではいけないんだと必死にお腹に空気をためる努力をするのを良く見かけますが、声楽家の巨匠達の…

Q2294.肺活量のトレーニングのためにマスクをして唄ったり、仕事をしています。これは正しいやり方でしょうか。

A.まず、肺活量は20歳くらいで最大となり、あとは増えません。呼吸のトレーニングということでも、マスクは、風邪予防くらいにしかなりません。

Q2295.練習の一番最初は何をするのですか。

A.練習の一声目から大きな声で喉を緊張させてしまうのは良くないです。練習し始めは、絶対に脱力してイメージトレーニングから入るべきです。声と言うものは筋肉でどうにかするものではなく、機能すべきところが機能しているか否かがもっとも大事なことだ…

Q2292.2音間の音程を歌うことはできるのですが、3音以上続くのフレーズの音程を歌うことができません。自分が思うには、最初と最後の音以外は、前から続く音(→音)と、次へと続く音(音→)の両方の性格があるために捉えきれないでいるのだと考えています。この両方の性格を自分の中でコントロールするための良い練習方法や考え方はありますか。

A.申し訳ありませんが、このようなケースは、その詳しい状況をみないと何とも判断しがたいところです。

Q2293.録音した声は、人が聴いている声ではないと思ったほうが良いとありましたが、スピーカーから発せられた音は、相手にも自分にも、マイクを通した声としては、同じように聞こえている歌声なのでしょうか。

A.同じ条件(距離)で聞くと、物理的には同じといえるとは思いますが、個人の受けとめ方には違いはでます。

Q2290.ダンスをやっています。演技につながりますか。

A.リズム感をつけるためには、体を動かしながら、リズムの中で動くダンスをすることが一番身につきます。頭ではなくて、体でリズムを感じて、体にリズムを入れていくのです。またダンスすることに慣れてくると、すべての自分の動きというものを把握できるよ…

Q2291.セリフでのリズム感というものは、どうつけていくのですか。

A.耳から聞いていったり、体に覚え込ませていったりして、自然なものにしていかなくてはなりません。そのためには時間のかかることではありますが、「聞き込むこと」「体力作り」「ストレッチ」「ダンス」等をトレーニングに取り入れていき、セリフに生かし…

Q2288.プロのリズム感について教えてください。

A.例えばプロ野球のイチロー選手なんかは、とてもリズム感があります。あれだけヒットを打てるということは、ピッチャーのリズムに合わせて、自分のバッティングができるからなのです。リズム感がなければそうはいきません。自分の中にあるリズムを、柔軟…

Q2289.柔軟性があることは大切ですか。

A.特にダンス等を行うと、ストレッチに多くの時間を割きます。ケガ防止のために、体をストレッチしておくということもあるのですが、動きをより自由に、より豊かにするためには、柔軟性が必要なのです。体力とも関係してきますが、より体の柔軟性が増し、動…

Q2286.体力作りは必要ですか。

A.気持ちは頑張りたいのに、体力がないために、やる気が出ないことがあります。単純に体力不足なのです。疲れてしまい、本来やるべきことができなくなってしまうのです。演技や声のために体を鍛えることは、当たり前のことなのですが、モチベーションや気…

Q2287.リズム感をつける基本的な勉強を教えてください。

A.音楽だけではなくて、セリフにおいてもリズム感は必要です。リズムを感じているからこそ、生き生きとした表現ができるのです。まずは音楽やダンスから、リズムについて考えてみましょう。「音楽を聞く」・・・まずは単純に音楽を聞くことです。リズムを…

Q2284.トレーニングの時間がありません。

A.実際に声を出している時や、稽古をしている時だけが、トレーニングなのではありません。生活している中で経験したことや感じたこと、そして生きていること自体が自分を磨いていくのです。そうして磨かれた部分が声になってあわられてきたり、人間性とな…

Q2285.一人でのトレーニングは伸びないのですか。

A.学びの材料は自分自身のすべての人間関係の中にあります。先輩から学び、同僚から学び、後輩から学ぶ。すべてを学びの材料だと思って、人との付き合いをしていきましょう。人の考えていることや行動を観察することで、人間の思いを学ぶことができるので…

Q2282.自己評価を高くしすぎてはいけませんか。

A.厳しく自分を見つめて、厳しくトレーニングしていくことは大切なことです。その中で鍛えられ、磨かれていくからです。しかしそのモードだけでは疲れてしまうこともあります。そんな時は自分をほめ、自分の評価を高くして、自分を励ましていきましょう。…

Q2283.毎回同じ課題を、毎日毎日続けていると、飽きてしまいます。飽きることなく続けていくための工夫を教えてください。

A.例えば、筋トレ日、セリフ日、息吐き日、この三つを交互に回していくとか、一回のトレーニングの中で筋トレ、セリフ、息吐きをやるメニュを一週間やったら、次の週は内容を変えてみるとか。とにかく続けていくことが大切なのです。いつもいつも三日坊主…

Q2280.失敗を恐れてしまうので直したいのですが。

A.行動を起こすことを躊躇してしまうことってありませんか?思ったとおりに行動すればうまくいくのに、なかなか行動することができない。そして行動できない自分に嫌気がさして、また次の行動に移せなくなってしまうという悪循環に陥ってしまってませんか?…

Q2281.怠け心と戦うには、どうすればよいですか。

A.やる気はどこからかやってくるものではありません。自分の中から作り出していくものなのです。まわりの環境や人と比べるのではなく、自分との戦いに集中していくことです。そしていかにしたら自分に勝てるのか、考えていきましょう。自分との戦いに集中…

Q2278.やる気がキープできません。やる気を出すためにどうすればよいでしょう。

A.「原点回帰」なぜこの道を選んだのか?どうしてやりたいと思ったのか?思い出してみましょう。好きで好きでたまらなくて、この仕事につきたくて、目指し始めたのではないでしょうか。夢を思い描き、希望に満ち溢れ、道が開けていると感じたのではないで…

Q2279.目標の立て方について教えてください。

A.大きな夢を思い描きつつ、小さな目標、中ぐらいの目標、そして大きな目標(夢)という順番を大事にしていきましょう。小さな夢の実現なしに、大きな目標に達することはできません。小さな、現実可能な目標を立てて、まずはその目標に向かって精一杯努力…