22.音大/教育法/声楽/クラシック/オペラ
A. 行きたければ行けばよいと思います。イタリアとは限らないのですが、海外に行くと、その文化が入ります。オペラは西洋のものですから、本当に本場のように歌いたいのであれば、現地で生活する方が近道だと思います。特に、言語です。現地の言葉を使って…
A. 発声でも、人間の発声の原理を最も効率よくうまく使ったような仕組みがあり、それを利用していくのが、勉強です。自分の限界を打ち破り、最大の能力を発揮させる方法であることには違いありません。もともと人間の体の持っている力に、先人のいろんな研…
A. 音楽の好みには、先天的なものもないとはいえませんが、育った環境や教育によるものが大きいです。そこで繰り返し聞くことによって形成されてきた価値観によって、人は音楽を聞くからです。例えば、曲の美しさやハーモニー、音やリズムの正確さに、心地…
A. 昔、発表会などで、音大の人たちに聞かせると、素人のものに対して、ピッチの指摘ばかりでした。何を聞いているのか、音大で何を学んでいるのかと私は思いました。もちろん、不快なほどに外れていては、それは音程が悪い、直しなさいとしか言いようがあ…
A.明治政府がアメリカから呼んだ音楽教育者のルーサーメイソンが持ち込みました。今でも日本人が継承しているのは驚きです。
A.人間の最も優れた視覚能力を、息を使って音にすることによって、体から出すわけです。つまりこれは脳と体をつなげることにもなります。 大人になるにつれ、左脳が優位になってくることからも、右脳教育として、音読が使われたのは、効果的だったと思われ…
A.アルフレッドトマティスによれば、音が脳や体にエネルギーを与え、脳のエネルギーの90%が音によるというものです。 仏教の修行では、他の宗教でも同じですが、何万回も唱えることで、行をすると、頭も良くなり、願うこともかない、神業に近いことまでで…
A.声楽や音大のカリキュラムには、ここのトレーナーは、もっとも自信をもって対応できます。そこに専念すれば、音大以上に効果的と思います。育つという意味が違うと思いますが。オペラ、合唱、ミュージカルは大得意です。音大受験対策も行っています。
A.例えば、日本人が英語を学ぶのには、語学力以外のメリットがたくさんあります。発想や考え方、文化の違いを知る、さらに、呼吸、体、共鳴、表情、舌や口の使い方など、です。どちらがよいかでなく、やっていないことや異なることを学ぶことで、日本語の、…
声楽が、発声や歌唱の正解のように普及したのは、いろんな理由があります。特に日本では、欧化政策の影響と欧米文化への憧れが大きかったということがあるでしょう。 他の分野に比べ、クラシック音楽はオーケストラをはじめ、見事にプログラム化が成されてい…
A.発表の場も演奏会、コンサートという形式が中心です。音大となると、歌は、オペラ科となっているし、創作となると、西洋の技術中心で、民族的な伝統素材を中心とはしていません。形ばかり和を使うことはあっても、です。
A.西洋には、音楽の技術は専門学校で教え、総合大学には音楽美学のような哲学系の講座があります。日本には、鑑賞者や批評家を育てるような講座はなかったのです。生の演奏を熱心に聞いてくれる聴衆がいなければ、演奏家も育ちにくいでしょう。
A.この歌は、海外の歌曲の歌詞を翻訳してメロディに当てはめました。 1888年、スコットランド民謡を翻訳して「故郷の空」にしたのを皮切りに、その後、「旅愁」「庭の千草」「埴生の宿」「蛍の光」など、日本風にした歌が教えられました。長い伝承のある自…
A.日本の音楽では、ことばがないものは、あまり流行しません。長唄は初めから器楽曲をつくりませんでした。合方といわれる器楽だけの部分は、気分を変える働きをするためにあります。箏曲、地歌に、「六段の調べ」「きぬた」という器楽曲の名作があるくら…
A.西洋では、16世紀までは声、1750年以降はバロックで器楽中心でしたが、そのときに日本は影響を受けたので、音楽としてのクラシックは器楽中心となりました。
A.初等教育として、遊里や芝居小屋など、邦楽の演奏者の身分が低かったこともあるのでしょう。
A.声や音楽は、言語、社会的習慣、自然環境、歴史、風土などと強く結びついているものです。しかし、日本の教育では、西洋のものを導入し、こうした古来のものをなくしていったのです。 子供の音楽教育では、あまりに子供っぽくつくっています。音楽をもた…
A.私は、過去の作品への敬意と継承への使命感をもって接しています。
A.藤原義江は、上野でなく浅草オペラの出で、しばしば、正確な歌唱でなく、楽譜も読めずに丸暗記と言われていました。上野(今の芸大)以外の出はいかがわしいという風潮でした。美空ひばりと似ているのです。 歌はコルペティートル(ピアノでメロディを正…
A. 声や歌の実力本位ではなく、有名な人の名前や肩書、経歴で価値づけて拝聴するのが、日本人の客だからでしょう。
A. 明治の初め、西洋音楽が入って間もなくのことです。作曲家は、滝廉太郎、山田耕作と出て、大正末期から昭和にかけて、オペラ歌手は、藤原義江、三浦環と、世界中を回っていたのです。
A.「戯曲や詩を解釈して、述べなさい」などという問題があっても、日本の教育では、クリエイティブなものとはいえません。大体はそこに予め模範解答があるからです。 本当は、その模範解答に近いほど、低く評価するべきでしょう。何より課題を選ぶ、あるい…
A.ディクテーションは、音声を聞いて文字にすることです。たとえば、フランスの音楽基礎教材「ラ・ディクテ・オン・ミュージック」というのがあります。その曲目のヴァリエーションが多様なのです。ヒルデガルト、メンデルスゾーン、シュトラウス、スメタ…
A.思考や身体で捉えた感覚は、声に反映されるからです。楽器のプレーヤーでも、声に出してみると、理解が深まります。
A.ドビュッシーのバレエ音楽「おもちゃ箱」
A. なぜ、自分の表現をしようとするとうまくいかないのかわかりますか。その理由は、まだ技術が伴っていないために、何かを表現しようとすることであなたの発声が崩れてしまうからです。ですので「今の時点においては」という条件付きでしたら、その捉え方…
A. レッスンでトレーナーが全ての音を胸声で歌うような要求をすることはありません。声楽のレッスンでは胸声で歌うようにしている(胸声だと思っている)のは、あなたの中で勝手にできあがったルールのようです。声楽の発声=胸声、という説明はレッスンでも…
A.階名で歌うという決まりがあるわけではないので、歌いにくいのであれば、始めのうちは他の発音を使って練習してみてください。ですが、階名のときに感じる歌いにくさは、そこに改善の必要な部分がある、ということです。その事実にフタをせずに、しっか…
A.私たち日本人には、舞台の設定としては、演歌やポピュラーの方が身近といえます。歌は個人のものなので、ジャンル分けして、よしあしは語れません。かつては日本でも、名を轟かせた声楽家もたくさんいましたが、少なくなりました。声楽の技術や教える方…
A.声の輝き、それが、こちらの胸に飛び込んでくるか。ヴォイトレからは、芯と線と共鳴など。([E:#x266F])