22.音大/教育法/声楽/クラシック/オペラ
A.日常生活での違い、言語環境、練習時間と、どれもかなわないなら、当然のことに思います。 日本の合唱団など、みんなで合わせてやる歌に関して、特に日本の指導者というのは、どちらかというと声を押さえて周りと揃える方法をとっています。
A.声域が違うなかで心地よく声を出すということは、難しいことです。 原調で歌うことが必修のような合唱やミュージカルなどでは、問題となりますが、本人の希望通り、いかない場合、声量を抑え、共鳴でカバーしましょう。応用練習と思って、がんばりましょ…
A.マイクを使わないところが大きな違いです。 声楽は、発声としては、人間を楽器として使ったときに一番美しい音を追求しているものです。基本的にすでにある作品に合わせます。そこは、個性を重視するポップスとは違います。
A. ここでの合唱は、他人の力(声、波動)を借りて、自分の声を合わせることにより、ハーモニー、その場の波動、空気を感じることが目的です。合唱で音程やリズムをずらさずに表現するためには、大変な技術を要します。そのなかにパワーや表現力を宿すと考…
A. 教育音楽に使われたのは、唱歌です。唱歌は、精神と身体の国民化に寄与するとされました。 戦争で兵士を育成するには、言葉の統一と、音楽、軍楽隊などを使っての一糸乱れぬ行動が必要であり、それにとても役立ったということです。
A. 唱歌は、胸部を強壮にするとか、世界中の偉人たちが音楽を戦いなどにうまく使ったなどというエピソードなども使い、ともかく国をあげて、普及しようとしたのです。
A. 庶民への普及には、童謡、流行歌が大きな役割を果たします。 西洋音楽の輸入は、キリスト教が戦国時代、軍楽隊1853年、学校教育1907年です。 その後、芸術の受容による人格向上を目指します。 レコードの普及で、実演者は減り、雑誌や名曲喫茶が隆盛とな…
A. 明治になり、西洋音楽が入ってきても、音楽そのものの社会的地位は、さほど高くありませんでした。 役者と同じように、オペラの歌い手も河原乞食と呼ばれていたそうです。 昭和のある時期まで、音楽は女子供のものという考えが一般的でした。 音楽やファ…
A. ともかくも西洋の文化、特にクラシックが高尚なものとされていたからでしょう。 西洋でも器楽は、歌唱より高尚とされていたのです。 西洋に追いつこうとする日本が音楽教育において、邦楽を排除して西洋音楽をとり入れたのは当然のことであったでしょう。
A. 西洋音楽が入ってきたときには、三味線は下、琴は中、雅楽は上に位置づけられました。これは、担い手の身分の違いが元になったのです。
A. クラシックの場合は、芸術作品として、オーケストラが、どのぐらい作曲者の意図を完全に表現しきれるかにかかっています。聴衆は、それを一方的に受け取る立場です。画家の絵を観るのと似ています。
A. クラシックでは、聴衆は、しっかりと鑑賞するというルールが設けられているのです。曲の途中で拍手したり、叫んだりはできないのです。能楽と似ています。
A. 日本においてのクラシックは、鑑賞用として、批評したり、楽しんだりするのではなく、その価値を受容する、つまり、芸術作品を味わうこととして、もたらされたからでしょう。 いまだに、そのように自制、限定されているようです。静かに聞いて理解に努め…
A. 歌の中ではなかなか、発声に関する注意が行き届きませんので、別に発声の練習をしてみてください。あなたが理想とするように、喉を開けて歌うことに集中してみることです。
A. 喉を開けるというのは、イメージの言葉です。口を大きく開けるということとは違います。合唱の場合は共鳴が重視されるので、特に口の奥を大きくあけ、軟口蓋をあげて喉頭を下げて、共鳴空間を大きくすることが求められることが多いです。
A. 若い人でもなかなか声が出ない人はいます。同時に始めてみて、若い人の方が習得が早いと思うのであれば、それは、心身の柔軟性なのかもしれません。かなり個人差があります。体力と集中力が劣っているなら、それを取り戻すこと、あるいは強化することで…
A.やはり同じパートの方が教えやすいので、その方が多いようです。特に先生の方がそのほうがやりやすいので好みます。ただし絶対ではありません。異性の方が、まねしにくい分だけ、本質的なことを理解しやすい場合もあるのです。
A. 確かに、同性の方が、まねるにはよいと思いますが、音楽ということを勉強するためには、1オクターブの違いぐらいは、慣れていくことです。男性の場合、難しくないと思います。そもそも、ピアノと人の声は違うのに、合わせているわけです。同じ高さと思っ…
A.音感からいうとそういうことになります。男性は、声変わりの前までは、女性と同じ声域で歌っていたわけですから、慣れているわけです。それに対し、女性は男性の声域を使うということはほとんどありません。ただし、これは声域の問題だけで、むしろ、女性…
A.女性3部合唱、男性4部合唱、混声4部合唱、無伴奏合唱などがあります。声楽の場合は、女性がソプラノ、メゾソプラノ、アルト、男性が、テノール、バリトン、バスと分かれているので、それを組み合わせるわけです。男性4部合唱では、セカンドテノールという…
A.とても簡単な見分け方は、高いファの音が、しぜんに歌えるかどうかでよいでしょう。それで歌いにくい場合は、女性では、メゾソプラノ、男性ならバリトンです。ミのフラットで歌いにくい場合は、女性でアルト、男性ではバス。一例です。
A.自分が専門とするもの、歌でしたら声楽の実技、楽典、新曲、副科実技が受験科目です。私立大学では、選択の場合もあります。受験要項をチェックしてみてください。国語や英語は必須だと思ってください。
A.まず、それぞれのパートの音の確認からです。次に、ピッチやリズムを厳密にチェックしましょう。後は、並ぶ事ですが、最初は向かい合って、お互いにチェックするとよいでしょう。フレーズごとに合わせてどこが問題かを探り当てましょう。
A.まず、周りの人の声や音楽をよく聞くことです。発声が共鳴しにくいようになっているようであれば、それは、共鳴のトレーニングをしてみてください。柔らかい声でないと、なかなかなじまない場合もあります。
A.よほど、プロフェッショナルな合唱団でもない限り、誰もが最初は初心者だったわけですから、大丈夫でしょう。合唱はみんなで歌いが強くないわけですから、少しずつ慣れていって少しずつ声を出すようにしていけばよいわけです。初心者が最も入りやすい、1人…
A.いろんな対策法があります。隣との距離を変える、並び方を変える、同じパートの人の横に立つなどでも改良されると思います。練習の時に、他のパートの歌声を聴きながら、それに釣られないことになりましょう。
A. 行きたければ行けばよいと思います。イタリアとは限らないのですが、海外に行くと、その文化が入ります。オペラは西洋のものですから、本当に本場のように歌いたいのであれば、現地で生活する方が近道だと思います。特に、言語です。現地の言葉を使って…
A. 発声でも、人間の発声の原理を最も効率よくうまく使ったような仕組みがあり、それを利用していくのが、勉強です。自分の限界を打ち破り、最大の能力を発揮させる方法であることには違いありません。もともと人間の体の持っている力に、先人のいろんな研…
A. 音楽の好みには、先天的なものもないとはいえませんが、育った環境や教育によるものが大きいです。そこで繰り返し聞くことによって形成されてきた価値観によって、人は音楽を聞くからです。例えば、曲の美しさやハーモニー、音やリズムの正確さに、心地…
A. 昔、発表会などで、音大の人たちに聞かせると、素人のものに対して、ピッチの指摘ばかりでした。何を聞いているのか、音大で何を学んでいるのかと私は思いました。もちろん、不快なほどに外れていては、それは音程が悪い、直しなさいとしか言いようがあ…