2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧
A.どれだけ共鳴腔を使っているかどうかです。もちろん骨格等にも個人差がありますから、誰でも同じ大きさの共鳴腔があるわけではありませんが、これも人によって何倍も違うというほどの差はありません。ですから、誰でも自らの共鳴腔を最大限に生かすこと…
A.声量のことを考えて出すことよりも、発声のポジションを常に明確にイメージして、常にその場に向かって声を放出させようとすること、言い換えれば、そのイメージ上の空間の位置で、歌詞に音程とリズムを付けて発音することが大事です。自らのイメージに…
A.ある程度、発声のこつがわかるとブレスが長くなり歌うことが面白くなってきます。声をコントロールすることができるようになるからです。しかし、ブレスが長ければ良いと言うものではありません。声帯自体を非常に繊細に使いこなすためには、声帯筋をし…
A.声を出す前に、上顎から鼻の周囲、頬骨にかけての発声のポジションが顔の前方に拡大した空間をイメージし、その場所に声を持っていくことに集中することは大切なことです。歌い始めだけではなく、歌い進みながら、次々とその場所へ声を持っていきます。…
A.「FU」を使います。 理由は息を前に吐かないと出ないからです。喉に音を落としすぎない、飲み込みエリアで音を作らないよう、顎に音をぶら下げることのないように、音を前に出す土台の体をつくりたい目的で使います。口の周りに力を入れさせないために…
A.喉だけで歌ってしまう状態から体を使って歌う方向にもっていくためのひとつの手段として、子音「F」を使うことが効果的です。「Fa」(ミレドまたはソミド)で練習をしますが、このFは上前歯が下唇に触れた状態で息を吐くと発音できる外国語の「Fa」で…
A.よく用いるのはHとNGの子音です。 Hは声の出だしでアタックをつけてしまうのを防ぐために使います。息が伴わないままに声帯だけ強くあわせてしまうと、声帯が振動しないまま無理に発声することになってしまいます。そのことで声帯筋に力みが生じ、負…
A.子音は、大きくSTKなどの無声音とLMNなどの有声音に分けることができます。そのうち有声音の子音は、その子音だけでも響かせることができます。私はトレーニング、特に発声では断然有声音を使います。子音の準備を出したい音ですることができ、その準備…
A.トレーニングに使う子音でよく使われるのは、「マ行」です。「マ行」は、必ず鼻に掛かる子音(鼻をつまむとうまくマ行は発音できないです。試してみてください。)なので、ハミングの練習とミックスさせると声の響きのトレーニングに非常に効果的です。特…
A.私が、よく使う子音が、鼻濁音です。鼻濁音は、響きをとらえるのに、とても重要です。また、今、鼻濁音が、発音できない若者が、多いように思われます。鼻濁音は、うまく共鳴するための、正しい舌の動きも、学ぶことができます。舌が、正しく動いていな…
A.主にトレーニングとして使用するのはNとMではないでしょうか。この二つはハミングとしてレッスンでも使われることも多いと思います。どちらも鼻腔共鳴や副鼻腔を意識するために用いられることが多いです。 声楽の訓練において副鼻腔(マスケラ)を使うこ…
A.基本的に、子音を取り出してヴォイストレーニングに活用すると、子音による特化が起こりやすく、後々に調整する必要も出てきたりするので、レッスンで積極的には使用していません。 昔からよく使われるのが、「m」で、鼻腔共鳴をつかみやすくするために…
A.子音のトレーニングとしての意味は二つあり、個々が苦手な子音を克服するためと、口腔内の息の動きをより自覚して声を育てるため、の二点です。例えば「サ行」で前歯で息を漏らす必要があるところを奥歯でもらしてしまう癖のある人は、ナチュラルな「サ…
A.発声では、「マ行」をよく使います。母音だけで、「ア」「エ」を使うこともあるのですが、必ず子音をつけて行ないます。「マ」の場合はハミングに近い形から声を出すことになります。「ん~マ」というようになります。ハミングの時点でひびきを口先に集め…
A.声を出す前に、最低15分以上、ストレッチや運動をして汗をかいて、筋肉を温めます。 調子のいいときは、そこから20分程度の単純なスケールの発声練習をして、息の通りよくしておきます。 調子がすぐれないときはストレッチしながらのハミングで、声の調…
A.本番前のトレーニングは自分に対して「必ずこうするべき」というものを定めて有無を言わさず実行するのではなく、その時の自分の状態によってトレーニング内容を調節していくことが必要です。本番前に体のコンディションが整うまでには、人によってかか…
A.本番前がどのくらい前なのかによっても違ってきます。もちろん人それぞれ全く違ってきます。私個人は本番直前に歌いこむのはよくないと思います。喉が消耗してしまい、いざ本番になったときには良い声が出なくなってしまうからです。また、いつもよりも…
A.どの時点までを本番前と聞かれているのかわかりませんが、基本的に前日は確認程度です。また本番の内容によっても異なります。オペラ・ミュージカル・バンドのライブなど、大勢の人が関わり、長時間に及ぶ公演では、そのプロダクションによってゲネプロ…
A.基本的には、その日の体調にもよりますが、本番前のトレーニングとしてやるとすれば、柔軟運動は必ずやります。特に、股関節を含め間接部のストレッチと前屈のストレッチはしっかりやります。股間節や関節のストレッチでしっかり間接をほぐすことで、身…
A.本番前は、声を出すより、よく、体が動くよう、柔軟をするといいと思います。 歌い手は、非常に、フィギュアスケートとよく似ています。アスリートの部分もありますが、アーティストでなければいけません。オリンピックなどを見てみると、キム・ヨナ選手…
A.これは人それぞれで考え方が違いますしそれぞれの調整の仕方があるのでなんとも言えません。 これまで習ったことのある先生は本番直前まで何度もスケールの訓練を行なっていましたし、ある人は本番前は全く声を出さなくても大丈夫という方もいらっしゃい…
A.これは、ひとそれぞれだと思いますが、コンディションも大きく関係してくるだろうと思います。通常のコンディションであれば、通常どおりのウォーミングアップを済ませ、それ以上はなるべくひかえるのが、ベストだろうと思います。ところが、本番が大切…
A.本番前のトレーニングについては、個人の力量や喉の強さなどによって様々ですので、自分が本番で最高に近いパフォーマンスを引き出すためにはどのような準備の仕方をしたらよいのか、経験によって身につけていくとよいと思います。目安として、喉があた…
A.本番前は、本番で最高のパフォーマンスができるように、肉体的にも精神的にも最高な状態を本番にもっていけるように準備していきます。トレーニングとしては、あまりやりすぎて、必要以上に疲れてしまうのもよくありませんし、それにより集中力が切れて…
声楽家は声帯のことをよく楽器といいます。ピアノやヴァイオリン、ギターなどと違いメンテナンスがうまくいきません。体調管理と、精神面のバランスがとても重要になってきます。例えば精神面のバランスが崩れ、過食、拒食になると筋肉のバランスが崩れてう…
A.まずは心を落ち着かせることだと思います。歌い手は楽器が身体の中にあります。どうしても影響してしまうものです。歌をやっていない人でも緊張すると声が高くなったり、ひっくりかえってしまったり、震えてしまう人がいますよね。 レッスン5分前に色々…
A.基本的に台詞の声と歌う声に差があってはいけません。舞台上で一人の人物から2種類の声が聞こえることはあってはいけないのです。よく年配の女性の声楽家は歌っているような声でしゃべる方が多いのですが、私はどうもあの声に違和感を覚えてしまいます…
A.声を出す前に、出した声を送り出すイメージ上の空間を準備することが必要です。そのイメージの空間の準備ができる前に声を出してしまうと、声は行き場を失い、顔の表面や口の周囲、下顎、のど、胸部などで止まってしまい、聞き苦しい開放感のない声にな…
A.例えば、何かを人に伝えたいという思い、特に、喜怒哀楽の感情を表現したいという強い思いの継続が、人間の発声器官と言語能力を、ここまで発達させてきたのではないかと思っています。だから、歌う時にも、この原点に返る必要があるのです。人間の発声…
A.横隔膜で呼気(吐く息)をコントロールしなかったら、せっかく吸った空気は一瞬にして吐き出されてしまい、とても歌うことなどできません。かといって、腹部の筋肉をコチコチにして、力任せに声を支えようとしても、緊張しきった筋肉が自由な呼吸を妨げ…