発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.姿勢は、「しぜんに」では、よくないのですか。

A.姿勢は、「しぜんに」覚えてきたので、「しぜんに」に偏り、くせがついています。発声もまた、全く同じといえます。 そこで、なぜ、もっとも合理的に動かせないのかを知って調整していくのです。骨格や筋肉の整合をうまくとることです。 正しい姿勢とは…

Q.腕と姿勢との関係を知りたいです。

A.腕に振りの動きをつけると、イスから体を起こしやすくなったり歩きやすくなります。 腕を振るときは、前だけでなく、後ろにも大きく引いてみましょう。胸の緊張や肩甲骨が固くなるのは、よくありません。 肘を少し後ろに引くと、「肩甲骨はがし」となり…

Q.足の腿の骨のことで知っておけばよいことは、何ですか。

A.太ももに大腿骨、脛に2つ、脛骨と腓骨があります。

Q.股関節と姿勢との関係について、詳しく知りたいです。

A.180度開脚ばかりが股関節の理想の動きのように思われていますが、そんなことはめざさなくてよいのです。体を横からみると、股関節は足首、膝と同じく、屈伸するための関節です。つまり、バーベルを上げるとき、足首、膝、腰で、ジャッキのようにジグザグ…

Q.姿勢と全身との関係は、どうなりますか。

A.上半身の背がS字型なら、下半身の腰から下は、Z型のようなものです。全身の自重(自分の体重)が足裏にかかり、接地点で拮抗するわけです。立っているというのは、床や地面を押し、その反作用を受けているのです。

Q.姿勢で軸を意識するように言われました。軸とは、何ですか。

A.ジャンプやスケートの姿勢が参考になります。あるいは、階段や上り坂を登るときの姿勢をみてください。 つま先立ちをしてみましょう。ふくらはぎ(脛)の真ん中、太ももの真ん中、胴の真ん中を結びます。そこに軸を感じてください。その姿勢を全身の軸と…

Q.自分の声を聞いて、矯正するにはどうするのですか。

A.まず、お手本となる声を、繰り返しよく聞いて、憶えることです。お手本がなければ、修正していくことができないからです。お手本は、ご自分が目指すジャンルの、目標としたい声でよいでしょう。日常的に何度も聞いて、その声のすべてを憶えるつもりで取り…

Q.首がどちらかに傾いている人がいます。その人に合っていたらよいのでしょうか。

A.それは、くせです。長期的に悪影響を及ぼします。そのときはよいという部分的処置では、最終的な解決にならないことを覚えておきましょう。

Q.イスでの姿勢は、崩れやすいのですか。

A.正座では、直立と同じく、下半身と上半身が拮抗しています。つまり、重力と反動のようなもので釣り合って崩れないのです。 イスがあると、坐り方によります。下半身のところをイスが支えるので楽になります。その分、重心が不安定となり崩れやすくなりま…

Q.発声していても、手ごたえがないのですが。

A.発声においては、拮抗、つまり、声を飛ばす反動としての体の支え、声の重さへの抵抗のようなものをもってこそ、確かな上達へのプロセスといえます。これは、姿勢での重力(体の重さ、自重です)と反動のように捉えるとよいかもしれません。砲台が軽いの…

Q.発音にこだわると、発声上、よくありませんか。

A.吃音などの問題でも、口を動かさなくともよいし、はっきりと発音しなくても言いたいことが伝わればよいということで区切ることで治せることが多いでしょう。 滑舌や噛むことに苦手意識をもつと、口も動きにくくなるからです。

Q.よい姿勢のアドバイスがうまくできません。

A.「猫背は、背を真っ直ぐに」「顎が出ているから引く」「お腹を引っ込ませる」などのアドバイスがあります。もちろん、そのときは正すことができても、なかなか持続できないものです。そうでなければ、こんなことを何回も注意されることはないはずです。 …

Q.なぜ、悪い姿勢になるのですか。

A.悪い姿勢は、楽ではないので、本当は持続しません。人はおのずといろいろ組み替えているはずです。偏りが生まれると、固まっていくからです。 転びそうになると、違う力を使い、別の体勢をとって避けようとします。しかし、それでは、持続できる姿勢では…

Q.イヤーモニターでヴォイトレをしていますが、害はありませんか。

A.これは、歌の完成度の最終チェックやレコーディング前の練習として考えるとよいでしょう。 外からの音を遮断するので、音楽と自分の声がよく聞こえます。一方、使い方や音量によっては、難聴になりかねないし、微妙な時間差が発声に悪影響を与えることも…

Q.イヤーモニターのデメリットは、何でしょうか。

A.マイクを通した声なので、確かに体感での骨導音よりは、仕上がりの声や相手に聞こえる声に近いです。しかし、モニターのかえしと同じ欠点をもつだけでなく、人によっては、あまりよくないこともあります。 私は体からの発声がよほどできている人でないと…

Q.口を大きく開け、はっきりと動かして発音するとよいのですか。

A.ヴィジュアル的には、その方がよく伝えられます。しかし、発声や発音からは、必ずしもそうではありません。無駄に労力を使い、難しくなってしまうこともあります。 その難しさをやり方でクリアしてしまうと、アナウンサーや声優などに多いのですが、ふし…

Q.歯周病と呼吸は、関係しますか。

A.歯周病予防に鼻呼吸は有効です。口呼吸は、口内を乾燥させるからです。 口をふさぐテープも市販されていて、それでその切り替えができます。絆創膏でも代用できます。

Q.カウンセリングに不信をもつ人をどうすればよいですか。

A.まず、親身になって聞くことでしょう。話してくれたことを肯定し、感謝し、相談という手段を好ましく思ってもらうことが大切です。その上で、できたら一緒に、ですが、自分以外の相談先も考えてみましょう。

Q.トレーナーとして、心得ておくことは何でしょう。

A.ワンオペ対応をしないことは、とても大切です。トレーナーには真面目な人が多く、自分だけで何とかしてやろうと考え、自分だけで引き受けてしまう、その結果、うまくいかないどころか、共倒れ、つまり、その人を救えず、自らの成果にもできず、となるこ…

Q.最近、よくことばを噛むのですが。

A.ことばの発音練習はありますが、それは、一つではなく、無数、無限につながります。 時代とともに話すスピードが速くなり、構音が間にあわなくなることも多くなりました。 喉声で口で構音してもよいでしょう。日本語のイメージを新たにもつことで解決し…

Q.潔癖症はよくないといわれますが、なぜですか。

A.殺菌で効果があったという病気治療の経験から、何もかも清潔に衛生的にしようとして、菌を自分の敵とし、殺したり除菌しているのが現代です。たとえば、白血球のリンパ球は、副交感神経優位で活性化するが、交感神経優位でつくられます。片方だけではよ…

Q.公共の心が欠けてきていると思います。

A.自分という我をとると、心は、他とすぐにつながります。それを公私の公とすれば、多くのことがよくなるでしょう。

Q.日本語の長さとは、どういうことですか。

A.昔、といっても、昭和の半ばまでは、一字一字を等価に、同じ長さにしがちでした。 「真っ赤に」は、「まっか(あ)に(い)」で3拍、一音に一拍で合わせていたのです。 「愛」なら「アイ」ですから、歌で伸ばすと「アーイー」です。しかし、「I」なら「…

Q.邦楽の違いを知りたいです。

A.核音といって、他の音を引っ張り込む音があるそうですが、これが、日本語では、最後にくることが多いようです。 海外では、フレーズでも前半にピークがくることが多いと思うのです。ピアノの平均律も、まさに欧米的なものですから、楽譜で学ぶのと同じで…

Q.日本人は、ノイズが好きなのですか。

A.日本人の好む声は、雑音、噪音でした。楽器のなかにも彫りを入れ、統一した共鳴をわざと邪魔します。 三味線の「さわり」が有名ですが、尺八のむら息、能管のひしぎ、他にも、こすったり叩いたり、いろんな奏法でノイズを加えています。渋い音、渋い声を…

Q.背骨は、まっすぐではないのですか。

A.私たちは、腰椎を後ろ向きに反らして直立しています。胸椎は、前に反るようにカーブしているので、背骨はS字カーブとなるのです。前からみると、真っ直ぐです。

Q.人は、肉食動物より動きが遅いのに、なぜ、生き永らえることができたのですか。

A.二本足歩行というのは遅いため、人は、短時間で速く逃げるのは苦手です。しかし、汗をかくし、体毛が少なく、体温を下げられるので、長距離勝負には向いています。 つまり、人は、長い距離を追いかけて狩りをするのが、得意なのです。しかも、手が使える…

Q.楽理科の科目を知りたいです。

A.西洋音楽史 日本音楽史 東洋音楽史 音楽理論 音楽美学 音楽民俗学

Q.私たちは、効率的に進化してきたのでしょうか。

A.進化は断片的なもので、今ここで役立つように変じていくのであって、さほど長期的な展望はないそうです。ある条件では優れていることが、それ以外の条件におかれると不利になることが多いのです。効率的ではなく、偶発的といえるでしょう。

Q.牛乳は、人によいのでしょうか。

A.赤ん坊は、母乳のラクトースをラクターゼという酵素で消化しますが、成長につれ体内のラクターゼの活性は低下します。ラクトースを分解も吸収もできなくなり、メタンと水素ができて、お腹が張ったり下ったりするわけです。これは、アジア人種に多いよう…